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ガンダムAGE感想 23:疑惑のコロニー  

前回の会戦の結果、ヴェイガンのMS生産には地球圏の企業テクノ=ソロンが協力している疑いが出てきました。
調査のため、フリットとディーヴァがコロニー「ソロン・シティ」に向かいます。

作品としては『未来日記』に強く惹かれているのですが、今回のAGEは映画でも観ているような心地よい安心感がありました。普通に面白かったです。



何で安心感を感じたのかなー、というところで見返して、ポイントが見えてきました。


今回で、「アセムの敵」が鮮明になったように思います。
フリット?ゼハート?ヴェイガン?
どれも正しいのですが、括ってみると「運命に抗わず、安直に戦うという手段を選べてしまうこと」が共通項として浮かび上がります。実行している人間が対象ではなく、思想みたいな漠然としたものが対象。

これはある意味必然で、フリット・ゼハートとアセムは根本的な立ち位置が違います。
フリットとゼハートは、「非常時」の世界から来た人間です。
一方のアセムは、「平穏な日常」の世界の住人です。

フリットはヴェイガンに故郷を2回焼かれています。
ユリンとの出会いで少年らしい日常世界に戻れる可能性がありましたが、ヴェイガンに蹂躙されています。

ゼハートはアセムと日常を共有していますが、彼が「日常」の世界に来たのは「非日常」の世界の中で強い動機付けがあったからです。

この「日常」を軸にすると、対立構造が鮮明になります。
フリットにしてもゼハートにしても、損なわれた日常の奪回のために破壊をやむをえないと割り切っています。
これは、日常世界の住人であるアセムにしてみれば迷惑な話です。ゼハートやフリットがライフワークとして追いかけているものから日常を「守り」、凌ぎ切って「生き延び」たいのがアセムです。

私たちは故郷を焼かれるフリットの怒りと悔しさを見てきているわけで、アセムのいうことは青臭いし「今更ww」に他なりません。
でも、一方でアセムの日常も見てきているので、彼の葛藤やあせりもなんとなくわかる。
これまた、世代モノということが生きているねーという印象。


問題は、その肝心の日常描写や世界描写が弱いこと。
地球圏全体が「戦時」、かつ、押されててかなり危機感蔓延のはずなのに、なぜか皆さん相変わらずヌルい。
戦争意識で生きているのがフリット、ロマリー、ゼハートくらいです。
今回ミレースがフリットがまだ憎しみを持っていることにハッとなっていましたが、彼女にしても、本当は自分も大事な人を失ったことを再認識してハッとなるべきのように感じます。


今回のアセムの葛藤と、その結果も面白かった。
結局「一瞬の躊躇で大惨事になる」という父の主張の正しさを身を持って知ることになる。
そして、アセムによる敵パイロットの殺害のシーンが初めて登場します。
ヌルいように見えて、こういう「あせり」の生々しい描き方はキました。


もうひとつ、この死が「ヴェイガンの男の死亡も確認しました」と言う形でちゃんと明示的な意味も持って描かれていたこともポイントが高いです。
かくして、ヴェイガンの跋扈にはやはり地球側の何かが絡んでいたことが示されました。
「予定通り」でもあるようです。
ゼハート(というかガレット一族)が、何で作劇上配置されたのか?と言う疑問がこれで解消されそうです。
3世代目か4世代目で、共通の敵と戦う目が出てきました。


【このほか気になった点】
そういえば、ファーデーンのときもそうでしたが、AGEは町の遠景が秀逸です。
特にくすんだ感じの下町のイメージは60年代アメリカの工業都市のような無骨さがあります。
AGEが面クリ式のSRPGになったとき、ソロンシティ面の光景はすぐに目に浮かびました。


ミレースとグルーデックの前では、フリットがちゃんと子供のときの顔に戻っている。

今回登場のホンネ集。
フリットのホンネ「ヴェイガンに甘さを見せてはならない」
ロマリーのホンネ「みんな悲しいのに耐えている。私だってそうなの!
アセムのホンネ「君を守るよ」

AGE2_convert_20120319122002.jpg

romari_convert_20120319121727.jpg


3:3の対決。アリーサのぶんだけ不利になっている。
アセムがあと少し遅れていたら、文字通り「躊躇のためにかけがえのないものを失う」ことになっていた。

それにしてもアセムは本当に二刀が映える。

地味にプラモを販促しまくる今回の対決カード。
ただ、プラモ並べて飾っても面白そうな構図ではあった。

AGE23_convert_20120319122035.jpg


ヴェイガンのおっさんは電気を消したままドラドの肩の上でずっと待っていたのだろうか。
でも連中的には「バーカバーカ引っかかったな」は言わずには置けなかったのだろうね。地球の軍人なんて一番恨んでいる対象だろうし。

マジシャンズ8顔見せ。ヴェイガンって規律厳しそうなのにこういうの粛清しないのな。

グルーデックの出獄は地味に良かった。今回のソロン社の描写といい、地味に世界観の厚みが加わっている。

未来日記の由乃を見たあとでも、テクノソロンの担当者の演技は普通にいい感じ。
今回きりの登場かもだけど、この人存在感あるよね。

しかし毎回ホントきっちり戦闘入れてくるな。
工場で警備員と戦うだけなのに面白かったし。







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