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3周目由乃はなぜユッキーを追いかけてきたのか【未来日記感想】  

心が欠けていない状態での由乃が、何でわざわざユッキーを選んだのか?

ずっと気になっていました。
また、最終巻のハッピーエンドは設定に矛盾する、11巻12巻の由乃は行動に矛盾がある、等の批判を目にします。
こんなことをなんとなく考えていたら、風呂で以下の3つの疑問が私なりに解けました。ざっと書いてみます。

・由乃の行動の矛盾について(なぜ心中しなかったか?なぜあれだけ好きだったユッキーをあっさり殺そうとしたか)
・3周目の由乃はなぜわざわざユッキーを選んだのか
・加筆15ページ分を強引に整合させる


まず、思い出して欲しい前提がいくつかあります。
1:由乃の望みはユッキーが勝ち残ること。
2:雪輝が3周目の由乃を直接的にも間接的にも救っていること。
3:デウスの崩壊により世界が7月の28日に必ず滅びること。



1は割とよく議論されています。
由乃がここまで雪輝を渇望した理由は、前回も書きましたがやはり雪輝が「家族と星を見に行きたい」人だったから、なのだと思います。

ポイントは「7/28以後の」雪輝の生存が大前提であること。
心中すると自分の夢を継ぐ人が先に死ぬので、心中する雪輝なんていらない、別の可能性を探しにいく、となります。
逆に言えば11巻ラストでやっと、由乃の求めている答を運んでくる雪輝になっています。

こうしてみると、由乃たちが「より主人公っぽかった」7thカップルに勝ったのも必然のように思います。
7thは「二人とも死ぬこと」を「これも永遠だよな・・・」と受け入れてしまっています。
物語のテーマは「足掻いて奇跡を起こせ」なので、諦めずに足掻きぬいた由乃が7thよりも先の境地に辿り着くことになります。


でも、世の中にはもっともっとマシな男がいっぱいいて、悲劇が起きていなかった由乃はそういう男を選び放題になるはずです。

それでも、なんでユッキーなのか?

これも、ある程度説明ができます。
もともと由乃とユッキーは心象風景が近く、相性の良いカップルです。
そして、12巻でユッキーは命がけで3周目由乃を助けていて、背負って歩いたりしています。
「素性をよく知らないけど自分を助けてくれた、自分にとって凄く大事な気がする誰か」の像が、3周目由乃の心に強く焼き付いていてもおかしくはありません。

また、ムルムルが記憶をくれた時点で、自分の家族と未来を救ったのが雪輝であることも、そのときの1周目由乃の強い感動と共に伝わっているはずです。


でも・・・
「由乃ほどの人なら出会いがいっぱいあって、いずれもっといい男を見つけるはず。」
私はそれが疑問でなりませんでした。


これも実は答えがあります。3周目の由乃には時間制限があるのです。
未来日記プロジェクトとは別に、デウスの寿命は3周目由乃の世界でも2年後の7月28日に尽きます。
これは劇中で説明されていて、どういう形であれデウスは後継者を求めていました。

もっとマシな後継者選定方法あるだろう・・・というツッコミも当然でてくるでしょう。

しかし、ここにいくつかの要因が絡んできます。

そもそも、デウスは2周目で雪輝をなぜか気に入っていました。人間(神)の基本性向が変わらない以上、雪輝と知り合った場合、3周目でもデウスが雪輝を気に入る可能性が高いです。ただし、雪輝にはゼウスを呼ぶ動機がなくなっている可能性があります。
また、ゲームの勝者を不安定なまま放置にしておくことのリスクを、1周目由乃の暴走が示しています。
また、2周回った時点で最後の二人のメンバーは固定だったので、他の選定手段が成功する保障も、その時の勝者がマトモなことをする保障もありません。
そこで勝者が出たとしても、その勝者が2周目雪輝と戦って勝てる保障もまた、ありません。

何より、3周目由乃には2周分戦い抜いた1周目由乃の記憶が与えられています。
存在そのものが地球破壊爆弾のようなものです。
つまり、世界設定とか神のルールとかいう以前に、もう神でもどうしようもないのが由乃です。

以上のことを、ザ・ウォッチャーと1周目ムルムルを介してデウスは知ることが出来ます。

また、1周目のムルムルは由乃&雪輝押しのはずです。
彼女の動機が利己的なものだったとしても、その場合は記憶を与えられた由乃が交渉カードに使われるはずなので、やはりムルムルは由乃押しになります。


これらの条件を踏まえると、3周目も含めた世界の安定化のためには、2年の猶予を使って可及的速やかに由乃と雪輝を無力化することが一番になります。由乃が記憶を取り戻したタイミングで接触し、彼女の雪輝探しに全面協力するのが一番でしょう。
記憶を取り戻した状態の由乃を放置すると何がおきるかわかりません

してみれば、由乃と他の男性の出会いも「外の力で」妨害されるべき必然が存在することになります。
内的な理由とこうした外圧、二つ合わさってラストの超展開になった、という解釈もアリかなと思います。


しかし、これらはすべて由乃が「生存」に対して「孤独を拒み」、「諦めないで足掻きぬいた」結果です。
表現のされ方が極端ですが、人間の生命の輝きに他ならない。
世界のルールに押しつぶされることなく、ルールのほうを屈服させたのが由乃です。



こうしてみると、由乃の破壊力はすさまじいですね。

くるってるのは

このセリフ、冗談でもなんでもなくて本質そのものを突いている。
この熱い気持ちのまま振り切って突っ走って全てを好転させたのが由乃です。
私が未来日記を人間賛歌だと思うのもこのためです。


してみると、
未来日記
= 由乃が生きることにひたむきに足掻いて好きな人のためにベストを尽くした結果、奇跡が起きた物語

ということになります。


一緒に星を見に行きたいという願いが星(神)に届いて、最後に一緒に星を見に行けるようになった。
こう考えると素敵ですね。
images.jpg












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コメント

長すぎ注意(自分のところをかけよw)

未来日記よく理解して文章化できていますね。
ビックリです。
あれは考えさせるENDであり、作者がどう思って書いていたのか分からない、ENDであるとおもわれ、みんなの考えは分からないものにしたという意味で面白い作品ではなかったかなと私は思います。
考察するに値する漫画だと思いました。(補完的にモザイクとかありますが、アレはアレの話として考えたときですが、実際アレを入れると、何週目か分からなくなってしまいますが・・)
本当は長文ですが載せられないようなので・・・あとでどっかにぶら下げます

ヤス@たぬき #SFo5/nok | URL
2012/02/28 14:42 | edit

長かったので

みくしーにJPEGであげた。・・
日記に・・・未来日記だけに

ヤス@たぬき #SFo5/nok | URL
2012/02/28 14:52 | edit

概ね納得できる考察ですが、完全に1週目≠3週目由乃としていることは疑問に思いますね
3週目由乃に記憶とやらを渡したのはムルムルであり、以前に世界の延命を図るためデウスから何かを取り出した際デウスは核とやらだけで会話を行っています
これをまどまぎでいうソウルジェム的なものと考えるとムルムルが由乃に渡したのは記憶どころか1週目由乃の魂そのものであり、最後にユッキーを迎えに来た由乃は1週目由乃であり3週目由乃でありながらも、陰陽両方兼ね備えた今までの由乃とはまた違ったグレートマザー的な存在ではないでしょうか

名無しさん@ニュース2ちゃん #- | URL
2012/03/03 23:51 | edit

>>ヤスさん
過分のお褒めに預かり光栄です。
Mixiのほうでコメントしておきました。
限界や偏りもある作品ですが、買うべきだと思ったから買った。そういう傑作だと思ってます。

>>名無しさん
名無しさんの見解は、私もおおむね同意です。3周目と雪輝の交流、短いながら作者がウェイトを置いて描いています。ですので1周目+3周目=時空を越えてきた由乃、だと思います。
ただソウルジェムを知らず、ご指摘を受けて納得です。雪輝に満たされた記憶を持ちつつ親によっても満たされているので、由乃の完全体といったところでしょうか?あるいは本来あるべき健全な姿の由乃。
そして、ここでやっと本来の意味でのグレートマザーに「なった」のだと思います。


見つけて下さって、そして書き込んで下さってありがとうございました。

さわK #- | URL
2012/03/04 01:27 | edit

このブログ、あなたを見つけて良かったです!!
他にあなたみたいにゆのと未来日記を理解している人はいません。

ある人々はゆのが好きなんですが、それは彼女が賢くて可愛いからとか。。で、ゆののこと嫌う人々も多数。

皆、ゆのを本当に理解していなくて、ムカついています!!
ゆのは最大で愛しているバカなユッキーを必死に守るだけです!
知らない人々(ゆの以外のキャラ)に事実(世界がどうせ滅びる)を教えても。。面倒です。どうせ信じてくれないんですよ。

ゆのは、一人だけで事実を知りながら、戦っています。
なのに、ゆのを悪口するなんて。。皆、平和に暮らしすぎ!!

でも、ムルムルが一部ゆのの記憶を閉じるって、あるんじゃないですか。。それは。。?

Lee #- | URL
2012/11/21 13:13 | edit

最初から、そういう物語だと、思っていますよ。
片思いとはいえ、由乃は頑張ったんだ。
片思いを両思いに変えた。
純粋の愛で、何も分からないユッキーを守り通す。

とても素敵な恋愛物語。。他の普通の恋愛物語もこの作品に適わない。。とりあえず。

Lee #- | URL
2012/11/21 15:39 | edit

>>Leeさま
ありがとうございます。一時期めっさはまってたのと波長が合いまくったので。。。
なりきりやってバレない程度には理解してたつもりです。

ゆのを見て、真っ先に惹かれたのはその合理性でした。
作者が相当徹底して、このポイントは守っているように思います。

さわK #- | URL
2012/11/25 01:29 | edit

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