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由乃はなぜユッキーに惚れたのか?【未来日記感想】  

今回は現在放映中のアニメ、『未来日記』についての記事です。
AGEの感想が書けなくなるくらい感動したので熱いうちに書いておきます。
アニメ見て気になってアニメ放映分を全話視聴、どうにも気になったので漫画喫茶で読破してきました。事前情報で最終巻の展開が強引、みたいな話も聞いたので、「ラストを肯定できるか?」という視点で読んでいました。
肯定できたので「では、風呂敷は無事に畳めたのか?」という点が気になって全巻読み返しました。

お金とスペースを投じて全巻そろえてもいいかなと思う数少ない逸品です。


くるってるのは
下着の女子中学生が手斧を持って狂い吼える素敵な作品です



追記部分はコミックスのネタバレを前提にしています。ネタバレ嫌いな方はUターン推奨!



読み通した結論ですが、この作品はきれいに予定調和しているな、と感じました。
話のつくりが最初から相当に計算されていたように思います。
未来日記とかセカイの物語として、ではなく、我妻由乃の救済の物語として。
ボーイミーツガールとか愛とか人間賛歌がテーマなのだと強く感じました。
※ただし、由乃の救済=世界の救済、でもあります。

とかくエログロやヤンデレやホモが強調されていますが、その闇が強い分、人間の気持ちのつながりや生きることの美しさが鮮やかになります。後半や『パラドックス』でこの傾向は特に強くなります。

なお、序盤の5th戦あたりまではサバイバルものとしてのウェイトが高くテーマもやや見えにくい印象があります。
これは『パラドックス』で回収されています。


ぶっ通しで読んだときは見開きに注目して読みました。
見開きは大きく4パターンに分かれます。構図として強調したいもの、家族愛、友情、愛情の4つです。
「構図として~」の方も細かく分かれるかもですが、そちらの知識は今の管理人にはありません。
ていうか作者のえすのさんは見開きの使い方がとてもうまいです。

さて、劇中で「家族」は日記所有者の戦う動機として登場し、3周目やパラドックスで「世界が歪まなかった場合」に所有者たちがどういう幸せを享受できていたかが描かれます。「友情」についても、秋瀬や日向たちがただのイロモノやかませというわけではなく、ちゃんと芯が通っていて魅力にあふれたキャラクターとして描かれています。

つまり、『未来日記』の作中で、家族や友達の話もしっかり描かれています。
もちろんヤンデレと狂気によって粉砕されていくわけですが、やられるモブの人間ドラマが相当に見ごたえがあり、『未来日記』の世界は人間が息づいて生きている、血の通った命の吹き込まれた世界として存在します。

でも、この「命の通った世界」も日記のバトルゲーム同様、舞台装置に過ぎません。
タイムトリップとか神様の設定とかはやや破綻があるようにも思います。ラストもめちゃくちゃですし。


ユッキーと由乃の「愛」のために多くの家族が踏みにじられ、友情も無残に打ち砕かれていきます。
世界そのものも彼らの勝手な都合で壊されていく。世界のルールですら捻じ曲げられます。
ヤンデレとそれにつられた男がすべてを強引に曲げまくった先にたどり着くハッピーエンドが、未来日記という話です。


それでもあえて言います。予定調和です。
なぜか?

物語のメインテーマの、ユッキーと由乃の気持ちが通い合う物語として整合しているからです。

未来日記は「選択」の話です。
大事なものを二つ同時には持てない。どちらかを選んでどちらかを捨てなくてはならない。
だから、ユッキーも由乃も色々な大事なものをあきらめ、最後に愛にたどり着きます。
その愛の形成過程や、試練、葛藤などもかなり入念に描かれます。
愛の価値を描きたいから、その他の友情や家族についても手が抜けないわけです。他のものが輝いているほど、それを諦めてまで手に入れた愛の価値も増す、という構図です。

また、読んでいてえすのサカエという作家は人間や世界が好きなのだと強く感じました。
逆説的ですが、『未来日記』の根底には人間賛歌が常にあります。
人間を大事に思う人が書く話だからこそ、人間がゴミのように消されていく状況でも感動がしっかり定着します。
『未来日記』がエヴァンゲリオンのオマージュという話をたまに聞きますが、この点、「陽」の『未来日記』は「陰」の『エヴァンゲリオン』とは全く異なる味わいの作品になっています。


我妻由乃というキャラクターの魅力も、どんなにヤンデレであってもポジティブであることです。
彼女は世界のことも自分のこともキライな人ですが、それでも気質がポジティブです。ここにも人間賛歌がある。


人間が一生懸命あがいて、大事な人を見つけて気持ちを通わせる。
未来日記はそういうテーマで始まり、必要なものを出し尽くして綺麗に終わったという印象でした。


ここまで踏まえて、タイトル「由乃はなんでユッキーに惚れたのか?」について。
教室に居残っている人ならば誰でも良かったのか?私は違うと思っています。
相手は「家族と星を見たい」ユッキーでなければならなかった。

「家族」「星」どちらもキーワードです。
由乃は門限が厳しく監禁された子供です。
「綺麗な満天の星空」はイメージはできても、実見したことはないのではないでしょうか。
劇中で見る限り、家族が自分を愛してくれたという思い出も彼女は持っていません。

だからこそ。
雪輝と由乃は、放課後のあの出会いの一瞬で夢を共有したのではないでしょうか。心の一目ぼれとでも言うべき状況です。
心象風景の共有と言ってもいい。お互いが渇望するものがきれいにシンクロしたわけです。
ベストのカップルはお互いを見るカップルではなく、同じものを見ているカップルです。


ですので、加筆の15ページについては私は全面肯定派です。
あそこまで描いて初めて、『未来日記』という物語が完結します。



未来日記ってどういう話?雪輝と由乃が心置きなく星を見に行くまでの話、かなと思います。
世界のgdgdどうなるの?とか、死んだ人はどうなの?という話ですが・・・

ひとつの答えは『パラドックス』の

むいみじゃない

のシーンです。

たとえ泡沫に帰したとしても、あがく事は無意味ではない。
その刹那に消えるものに価値がある。


もうひとつの答えは、『未来日記』の世界創造ゲームの勝者はどの道雪輝か由乃になるわけです。
この創造神どもが一人だけだとロクなことをしない、というのも劇中でしっかり描かれています。
二人が揃って健全なイメージを持って世界に向き合わないと、新たな世界の創造も実は始まらないのです。



だから・・・

くるってるのは


この彼女の主張は、ヤンデレの描写に見せて実は至極真っ当な主張でもあったわけです。なんせ彼女は創造神ですから。

もちろんヤンデレ描写でもあるのですが。



【追記】
ここ見て気付いたのですが、
『未来日記』は「一人しか生き残れない」ルールに対抗していく話でもあります。
神は一人だけど人間は複数で社会を営んでいく生き物です。だから家族や友達といったものが出てくる。
「恋人と添い遂げる」もそうした選択肢のひとつになります。

だから由乃の主張=一人しか選べないのはおかしい!でもある。
人間が神を克服していくゲームクリアの物語としても、やっぱり最終巻の+15ページのダメ押しはどうしても必要だなと再確認しました。



未来日記もついに最終局面。残りは1st、2nd、8thとなる。しかし、雪輝、由乃の前に立ちはだかったのが、雪輝の友人達、秋瀬。秋瀬は自分の日記を8thの未来日記によって孫日記化し予知者の行動を予知する最強の未来日記「探偵日記」この未来日記にどう打ち勝つのか?そして、この巻で由乃の秘密、正体が明らかになる。最終対決、雪輝vs由乃も…目の離せない展開の11巻でした。未来日記も次、12巻で完結となるようだ。どう結末を迎え...
ユッキーが由乃と結ばれる。HAPPY E... 未来日記 11巻買ってきた








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コメント

何回かこの漫画を単行本で読みましたが,
最後のとってつけたようなハッピーエンド
努力した2人が報いられず,生き残った雪輝君が1万年放心状態であったこと
由乃さんの最後の決断
のため,いつも読んだ後に強い疲労感と虚無感を感じました.

先日また読みまして同じような状況に陥ったのですが,ブログを読ませていただいて納得できました.
これでゆっくり眠れそうです.ありがとうございました.

にんたろう #- | URL
2013/12/18 13:37 | edit

私はDVDで見たことがあるのですが、最初は主人公の雪輝君の見方で物語が始まるのかと思っていました。でも実際見てみると由乃が物語に深く関わっていました。私はエヴァが好きなので、ネットで未来日記がエヴァに似ていると書かれていて、見たのですが、未来日記はエヴァよりも明るく日常的な所が多く描かれていました。しかし戦いの場面になると非常に暗くて、所有者たちが過去に辛い経験をしていたということが分かりました。全部見た後、雪輝君と由乃が幸せになれて良かったと思いました。そして面白いアニメでした。

レモン #- | URL
2015/02/16 19:11 | edit

Re: タイトルなし

>>レモン様
作者がエヴァンゲリオンリスペクトなので相当影響があるはずです。
作者は家族にも思い入れがありそうで、その上でハッピーエンドまで描き切った力作だと思います。
原作はアニメ以上にその要素が強いのでおすすめです。レモン様だと心地の良い後味が残るのでは。
コメントありがとうございました。

K.Akemi (旧:さわK) #- | URL
2015/03/14 14:04 | edit

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