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ガンダムAGE感想 19:アセムの旅立ち  

更新遅くなり申し訳ありません。風邪引いた上に徹夜が続きました。

今回はアセムが軍に入り、ディーヴァに配属されました。アセムの第二の日常の始まりです。
一方のゼハートはヴェイガンの指揮官に抜擢され、より大規模な対峙が始まります。
ゲームでいくと、AGE-2の顔見せステージです。

面白みも派手さもなくて叩かれそうな話なんですが、れいによって「物語のパーツ」としては色々見所がありました。


19話は、アセムの2代目としてのコンプレックスと焦りがテーマといえる回でした。

入隊式でのアセムの独白が、今回のテーマを的確に示しています。

asemu2.jpg


「オレはあなたに近づいてみせる、父さん。」


この引け目こそが、AGE全体の背骨であるフリットに対してのアセム編の背骨に来る重要な概念でもあります。
同時に、アセムが「やさしいやつ」であることの裏返しでもあります。




今回のポイントは以下の3つ。
1:「AGE」の継承
2:火星との対峙構造
3:各種顔見せ



・アスノ家とガンダム
今回、もうひとつピックアップしようとした重要なセリフで
「オレ、立派な軍人になってみせるよ。アスノ家の人間として。」
というものがあります。

今回の19話全編を通じて、「アスノ家の者はガンダムに乗って戦うことが社会的な役割」ということが繰り返し強調されました。
ただしこれはあくまで役割で、社会の序列や特権を反映しているわけではないようです。

AGEではMS=ステータスシンボルの設定、らしいですが、アセムは違うようです。
トップエースだからとか、父親の地位とか家柄の反映として、つまりエリートの象徴としてガンダムというMSが与えられるわけではないようです。
でも、一方では「特別扱いの象徴」としてのガンダム、という評価も世間的には存在する模様。

「当代のパイロット1人に1つのガンダム」であり、当代にAGEシステムもついてくるようです。
成長し続けるガンダムを御し戦う、それがアスノの家の者の役割だ、としてフリットが教育したようです。
これはもちろん「ガンダムを駆る救世主としてみんなを守る」というフリット編でのフリットの主張の後継概念になります。アスノの伝統だったかもしれませんが、フリットが復活させた概念でもあります。

これに対し、「何でも出来る完璧な凄い人」というコンプレックスを父に常に抱いている人間として、アセムが描かれています。アセムの決意が父を「越えてみせる」ではなく「近づいてみせる」でしかないのも重要なポイントです。


つまり、
みんなを守って人類と戦いたいけど敵も人類だった!どうしよう!
という問題を突きつけられたフリット世代に対し、
ガンダムを受け継いだ人間としてみんなを守りたい。だから今は戦うしかない。でもそれで精一杯だ!
となっているのがアセムです。

「守り戦いみんなを救う」救世主と、「とにかく敵と戦う」軍人の概念としての対比はAGEで繰り返し描かれています。
アセムの場合はコンプレックスが足かせになって、救世主どうこうの前に軍人止まりなわけです。
そして、フリットもそれ以上を強制していないようです。


こうしてみると、今回の「お前もみんなと同じ兵士だ。うかうかしているとガンダムをとられるぜ」というウルフのセリフの意味がわかります。

ウルフは「より優れているものがガンダムに乗ればいい」として、フリットとガンダムをかけて勝負したことがあります。
そのとき、フリットは実力でガンダム乗りとしての地位を勝ち取りました。
ガンダム乗りであることを「宿命」として背負っているアセムに、人生は選べるものだ、と今回のウルフは突きつけたわけです。

白い狼のエピソードの存在意義が実は謎だったのですが、私は今回で納得がいきました。
あそこでウルフとフリットが勝負したことが、ここで効いてきています。


今回、アセムのヴェイガンとの戦いの躊躇が描かれなかった、という指摘がありました。
確かにその通りで、この大味さとかぎこちなさはAGEの大きな欠点でもあるのですが、
こうして考えると、家業を継がされた二代目の初陣はまず、自己実現で手一杯だったのではないか、とも思います。


だから、
「ガンダム、一緒に生き延びよう」
であり
「やった!やりましたよ!」
であり
「とにかく無我夢中だった」
となります。


今回のアセムの敵はヴェイガンでもゼハートの幻影でも死の恐怖でもなく、実はフリットとガンダム


つまり、救世主が人間を殺せるか?というフリットのテーマに対し、
まず軍人止まりか、その先を考える立場までいけるか?なのがアセムです。
でも「やさしいやつだからこそ、フリット以上の救世主に化ける」可能性を、前回までのエピソードが示唆しています。

「救世主」と同義だったAGE-1とは別機体としてAGE-2が出てくるのもポイントです。
これは予想通りでニヤリでした。軍人のための兵器と救世主は別機体でないと、今までの流れとしてしっくりきません。



ikinobiyouna_convert_20120220162139.jpg

「ガンダム、一緒に生き延びような」
ここはとてもいいシーンだったと思います。



もうひとつ重要なのが、

・対峙の構造 です。
今回の冒頭、アセムとゼハート、それぞれの新たな旅立ちが描かれました。
ゼハートはヴェイガンの秘蔵っ子(指導者の後継者候補とか?)だったようで、いきなり指揮官を任されます。
確信を持って仕事に当たり泰然と振舞うゼハートは、家名に押しつぶされそうなアセムとは大違いです。
この対照も、作り手は意図的に演出しているようです。

では、この物語はアセムとゼハートの対立なのか?
というと、違うように思います。

ゼハートの持つ権限と戦力、冒頭での描写から考えると、指揮官ゼハートと対になるのは指揮官フリットです。
艦隊レベルでは、艦長ゼハートに対してミレースが対置されます。
感情レベルでは、局面が最もよく見えるポジションでゼハートと対になるのは実はロマリーです。
パイロットレベルになってやっとアセムが出てきますが、ここではライバルとしてデシルも絡んでくるのかもしれません。

してみると、AGEという話は戦争の話でも人種対立の話でもなく、
「アスノ一族とその周辺の人々」 対 「ガレット一族とその周辺の人々」
という宿業に縛られた二つの家の絡み合う因縁が軸
なのかなと思えてきました。

フリット編では、アスノの再興のきっかけとなり、アスノに戦い以外の選択肢を断念させたのがガレットでした。
アセム編では、アスノとの共存の可能性を示唆しつつ、ガレットとの戦いはより大きなレベルになっていきます。


日野監督は結局、この引き出しが大好きなようです。



もうひとつのポイントは

・各種の顔見せ
ウルフ、AGE-2、アセム、それぞれの凄さを示す描写があります。
同時に、やられる側のヴェイガンの性格や腕も描かれました。

ウルフは味方機を盾にされた状況で敵だけを正確に撃墜しました。
AGE-2はアセムが特に何もしなくても、Xラウンダー機並の機動性でドラドを圧倒しています。
そして、アセムは移動しながらの正確な狙撃に加え、2機の同時撃墜をなしています。

一方のヴェイガンもアデル隊を人質に取る力量と狡猾さが描かれています。
彼らは何故か逃げることをせず、強いられているように死に物狂いで戦っていました。戦果を挙げないと、帰っても処刑されてしまうのかもしれません。


気になった点といえば、アセムはわざわざ危ない戦い方をしています。
ここまであざとく功を焦ってしまう姿を描かれるのが、アセムの性格の強調なのかなとも感じます(フリットは絶対にこういう戦い方をしません)。

ですが、16話から19話までかけて描かれてきたアセムの資質自体は、パイロットとしても一人の人間としてもフリットに決して劣るものではありません。ただし、技術者としてと指揮官としては水をあけられており、それがアセムのコンプレックスの源にもなっていそうです。



しかし・・・

軍は命令が絶対
指揮官の命令に背き艦を危険にさらした


これはミレースがいうとギャグにしか聞こえません。
でも、だからこそ「行動には責任が伴う」という最後のセリフの重さの意味が違うわけでもあります。


顔見せと言えばアリーサ(ディケ娘)も良いキャラでした。
「ゼハートのいた日常」をつなぐヒロイン・ロマリーに対して、「ヴェイガンと戦う日常」を一緒に突っ走る戦友がアリーサです。フリット編でのフリットに対するユリンとエミリーの配置関係に似ています。
それでいくと、今度はアリーサが死んでしまう番なのかもしれません。


hutari_convert_20120220160455.jpg




ガンダムを一人で見上げてどんどん先に行くタイプだったフリットと比べると、対比が際立ちます。

hutari2_convert_20120220162453.jpg


アセムにとってもフリットにとってもガンダムは「相棒」ですが、意味あいが異なります。




さて、今回も「おもしろかった」のですが、やはり、舌足らずなのはどうにも否めないです。
舞台紹介とか決められた手順の紹介に終始して、人間があんまり生きていない印象でした。
シミュレーションRPGゲームとして、1話が1ステージに対応しているイメージなのかなとも思います。
ゲームならこの会話量で問題ないですが、情報量が多いアニメだと行間を読まなければならなくなります。

たとえば今回にしても、ミレースが「あなたのせいでブリッジのみんなが死ぬところだったのよ!」とでもいえば違ってきますが、そういう、視聴者にわかりやすく一言で状況を説明するような工夫がどうにも足りていません。
なんだかとても勿体ないように思います。
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