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『鮫島、最後の十五日』感想 ー佐藤タカヒロ先生の訃報に寄せてー  

お久しぶりです。
いつも見てくださっている方、お訪ねくださっている方、お待たせしました。

コミケ(土曜日東O-05a)に受かってしまったり、リアルで環境が激変したりで、東京の底を彷徨っております。
まどマギの外伝『マギアレコード』の考察はTogetterやTwitterメインになるので、そちらをご覧いただいた方が早いかもしれません。

Togetter https://togetter.com/id/chiqfudoki
Twitter 「chiqfudoki #マギレコ考察」で検索

いろいろ因果が重なって、この分野では前に”ヒト”がいない状態になりました。見て損はさせないと思います。
アニメについてはF会のFani通さんで何か書くかもしれません。

んでも。。。。。
何かに思うアタマや、熱い気持ちがあるのなら、それはまず現実に叩きつけるべきだと、どうしても思ってしまいます。

さて今回は、そういう気持ちとも密接に関わる、ある漫画の感想です。
結論はもう決まりきっていて

今週(7/5発売)と来週(7/12発売)の週刊少年チャンピオンを読め


です。



昨日(7月3日)未明、佐藤タカヒロという漫画家が亡くなりました。
週刊少年チャンピオンで『バチバチ』という相撲漫画シリーズ(最新作のタイトルは『鮫島、最後の十五日』)を連載中でした。享年41。
事故死や自殺ではなく、家の中での突然死だったようです(ただし、この記事を書いている時点では正確な情報は入ってきていません)。
人気漫画の作家だったこと、物語がちょうど佳境にさしかかっていたこと、年齢が若かったことなどから、ツイッターのタイムラインでは驚きと悲しみの声が多く見られました。

私は、1時間ほどマギレコをできなくなりました。
喪失感とか悲しみとかが、それなりにあったんだと思います。
自分が一番好きな漫画が『鮫島、最後の十五日』だったんだなと、途中で気づきました。
読み返すと泣いてしまったりもしました。同様の状態に陥った人を他にも散見しました。
このほか、多くの人が続きが見られないことを惜しんだり、若さに驚いたり、漫画家の置かれてる環境に苦言を呈そうとしたり。
「佐藤タカヒロ」とか「鮫島」で検索をかけると、いろいろ出てくると思います。


でも、今俺が感じてることはほとんど誰も書いていなかったので、ここで書いておきます。

チャンピオンを読め

なぜか、本当になぜか、俺はここ3週連続でチャンピオンを買ってました。
紙の漫画を滅多に買わず、スペースを取る雑誌はもってのほか、と思う俺がです。
近所からはチャンピオンはほとんど消えていて、必ず1冊だけ置いてあるコンビニで、大勢の人の立ち読みでボロボロになったチャンピオンを、俺が最後に買うのがここ3週の流れ。




『鮫島、最後の十五日』が、そうさせました。

ここ最近の『鮫島〜』の展開が神がかっていて、作品をちゃんと紙で買って読まないとダメだな&俺が買わないとそのコンビニチャンピオン入れなくなるなって漠然と思って、「280円高えよ」とか思いつつ、家に増えたチャンピオンに頭を悩ませて。

”虫の知らせ”とかあったんでしょうかね?
それを的確に嗅ぎ分けて力にできる存在に、心当たりはあるけれど。
あるいは、作品の力か。


ここから本題です。
佐藤タカヒロ先生の訃報に際して、悲しむとか驚くとか、漫画環境に苦言を呈するとか、違うんじゃないかなーと思えてならないんです。
『鮫島〜』は、主人公の鮫島鯉太郎(さめじまこいたろう)が恵まれない体躯に挫けることなく相撲の極みを目指す話でした。
彼は常に全力で心身を叩きつけるような戦いを挑み、身を削りながらライバルたちとの激闘を制していきます。
『鮫島、最後の十五日』というタイトルにあるように、物語の始まりからすでに彼の悲劇的な結末が暗示されます。
ストーリーが進むにつれ、彼の身体はどんどんボロボロになっていって、記憶の混濁までが見られるようになっていきます。
もちろん周囲も気付いていて、恋人やライバルなど、彼を止めようとする人間も何人も登場します。
その一方、相次ぐ死闘の中で着実に鯉太郎は相撲の神髄に近づいていきます。
一場所十五日の十三日目にあたる現在、1巻からの因縁の好敵手・猛虎との対決の中で、鯉太郎がついに相撲の極意の域に達したかのような描写がなされます。

極意、すなわち



我を消せ…
もっと純粋に…
体に委ねろ…

肉を
骨を
血を 細胞を…
意識支配から 切り離せ…
委ねろ…

そう……
己がいない
気持ち悪さを感じるほどの…
あの四股のように
ただ…透明に…

ただ…
相撲になる…


(174話より引用)





楽しいと思う気持ちすら消し、”相撲になる”。


ただ相撲が好きで、真摯にひたむきに相撲に接し、地道な稽古を日々しっかり重ねた果ての境地です。
俺自身がそういう「練磨」や「強さ」を是とする人間で、この境地はまどマギやキュゥマミの運用で目指していた境地でもあります。

ことに、ここ最近は『鮫島』のこの境地のことはほぼ毎日何度も考えていたように思います。


訃報に接して、そのあとの多くの方のリアクションを見ていて、違和感がありました。
・これは悲しむべきことなのか?
・続きはもう見られないのか?
・佐藤タカヒロ先生は悔しかったのか?
・秋田書店が強いた環境が劣悪だったのか?

もちろん悲しむべきことであり、『鮫島』ふくめ『バチバチ』シリーズは未完です。
漫画家の置かれている環境に改めるべき点も、とても多いとも思います。
それは、冷徹な事実。

一方、別の違和感。というか、ある種の納得がありました。

劇中、鮫島は魂を叩きつけるように突っ走り、ついに極みに触れかけます。
それを描く人は、どのような境地にあったのか?
尋常ではない境地のように、思えてならないのです。
最近の『鮫島〜』は、ことさらに神がかっていました。もともと面白かったけど。
回を増すごとに凄みを増し、ことに最近は加速度的に面白さが増していました。

あの毎回叩きつけるような、神の領域を駆け抜けるような戦いを見ていれば、
佐藤タカヒロ先生がその最中に斃れたことに、納得がいってしまうのです。
斃れたことに気がついていなくてもおかしくない。あの漫画で描かれていたのは、そういう境地でした。

そこまでの過程で、鮫島の戦いぶり、心情は余すところなく描かれていました。
だから、未完なのは悲しむべきことではあるし、日本のコンテンツ文化どころか人類の損失であるとさえ思うけど

もっと強く
ただ悲しんでいていいのか?と、俺は俺個人については思いました。
佐藤タカヒロ先生も鮫島鯉太郎も突っ走って、完結まではいかなかったけど、恵まれなかった体のハンデを覆して相撲の神を振り向かせるところまでは達しています。
その熱気は、連載中のチャンピオンからもバチバチ溢れてきていました。

あれに触れてしまったら。

悲しむよりも、「生きて走り続けよう」とだけ思えました。
飯を食え。ちゃんと眠れ。明日に備えろ。
納得がいく環境にいるのなら、仕事に勉強に部活に、お前の前の戦いにお前の全力を叩きつけろ。

鯉太郎や佐藤タカヒロ先生の時間は止まってしまったわけではなくて

あの熱気は、
闘志は、
その続きは

アレに当てられた者が、その先の生の中で見出すのが一番の供養なのではないか?とは、思うのです。

それは、悲しいって気持ちとか喪失感とは別のものです。両立しうると思います。

今も『鮫島』の漫画を読むと一瞬で泣いちゃいます。
でも、それ以上に「相撲になる…」のシーンの鯉太郎があまりにも身近で、胸の中に棲み着いていて
魂が否応なく奮い立たされます。


先生が斃れた今も、あと2週、『鮫島』は連載されます。
佐藤タカヒロ先生の魂の最後の火は、あと少しだけ、生き続けます。
連載中にチャンピオンで見ないと感じられないものがあると、俺は思います。
(単行本派の方との温度差は少し感じました)

この記事をここまで読んでくださったあなたは、『バチバチ』シリーズが好きか、俺という人間をそれなりに大事にしてくださる方だと思います。


チャンピオンを読んで、ぜひ

アレを味わってください。生で感じられるうちに。


今しか見られないです。

先生の魂も鯉太郎も、まだ走っている。
だから、「ゆっくりお休みください」とか「ご冥福を祈ります」という気にはまだなれないです。
「ありがとうございました」も、まだ。


まず、突っ走っていた佐藤タカヒロ先生を見届けたいし、感じてほしい。
あの熱を最後の最後まで取り込みたいし、感じてほしい。


【7月5日12時40分追記】
その後チャンピオン32号を購入し、自分の言いたかったことがより鮮明になりました。
佐藤タカヒロ先生と鯉太郎は、最後の最後まで高みを目指して走っています。
すでに「神の領域」というものに触れているようにも思います。
それでも、彼らはまだ先に走り続ける。

彼らはどこまで行くのか
人はどこまで天に近づくのか。

あと一週、リアルタイムで是非感じて欲しいです。
単行本になるころには、この熱は少しだけ、でもおそらくは決定的であろう部分が冷めてしまう。
スマホでは、画面の大きさが足りない。

今。
自分が死ぬことを夢想だにしていなかったであろうときの、先生の魂がまだ誌面上で戦い続けている今。
是非、見てみてください。チャンピオン本誌で。

その出会いが、あなたの生を変えるかもしれないから。












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