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機動戦士ガンダム  鉄血のオルフェンズ感想 14話 お着替え、しましょう。  

リアルタイムで観ていたのですが、相変わらず面白いですね。
こういう形でなし崩しの戦闘に巻き込まれるお話、あまりなかった気がします。
タイトルが「希望を運ぶ船」なのも皮肉が効いてる。

そして、相変わらず感想が書きにくい。。。です。
とはいえ、解析はインクエッジさん(@02Curry)がとんでもない精度の解析を書いてくださっているので私が楽ができます。
(インクエッジさんは今はガルパンの解析がやばいです。)

とはいえ今回思うところがあり、少し書いてみます。
フミタン回ともいうべき今回、第14話『希望を運ぶ船』感想。
「誰がクーデリアの敵・獅子身中の虫なのか」が明らかになる回でもある。



今回の感想は表題の通りで、新しい服に着替える話なのだなあと思いました。
着替え、いくつかの意味があります。

まずフミタン。
フミタンという人については、インクエッジさんが第4回放映の頃に「頑なにブラウスを脱がない姿で描かれる」と書かれていたのが強く印象に残っています。
農家で手伝いをする回で、わざわざクーデリアが着替えているのに、フミタンはいつもの姿のまま。
つまり、フミタン=何があっても服装を変えない人

そのフミタンの本当の目的と内心が少し描かれたのが、今回。
クーデリアの始末をすることが仕事だったはずなのに、おサボりをしてしまいます。
(今回の銃撃戦のどさくさに紛れての射殺が仕事だったと思われます)

なぜ彼女が(消極的ながら)抗命をしたのか?
直接的なきっかけは「クーデリアがイサリビの大掃除を思い立ったこと」です。
この流れが、面白かった。

今回のフミタンの回想に出てきたクーデリアは、目を輝かせて「いろいろ教えて」と言っています。
また、今回でフミタンが感情を動かされたのはキスのことを語るクーデリアに対してです。

一方、フミタンの雇い主が行っているのは「クーデリアを政治的な存在として祭り上げ」ることで、革命行の途上でクーデリアを消すべくフミタンを送り込んでいます。
雇い主の想定するクーデリアは、一貫して革命の女傑です。
ただし、雇い主の想定するこのクーデリア像と、実際のクーデリア。
どちらも「英雄」ではあるのだけれど、微妙に異なる動きをしています。


どこが違うのか?
これは、クーデリアの積極的に対象を知ろうとし、自分の役割を探すという人となりに起因しています。
自分にできることがないと悩んだり、艦内作業を手伝ったり。クーデリアは鉄華団のお客さんであることに甘んじず、積極的に役割を探し、集団に関わろうとしていきます。
このクーデリアの奮闘を描くのがオルフェンズという物語でもあり、奮闘することがクーデリアの「戦争」でもあります。

でも、この奮闘はフミタンの雇い主にはわからないはずです。
フミタンの雇い主は、おそらくはクーデリアと同じ社会階層に属するであろう人です。
彼(ら)はイサリビの中にいたとしても、クライアントとして「なにもしな」かったでしょう。
だから、同じ社会階層にいるクーデリアも自分(たち)と同じように振る舞うと考えます。
クーデリアが積極的に弁当を配ったり字を教えたりしているなど、夢想だにしないはずです。
優秀な草(スパイ)・フミタンは、こういうことの報告をしていたかもですが。。。さて、それは重視される情報だったのか?
そもそも、ブリッジにいたフミタンはクーデリアの動きを全て見ていたのでしょうか?

ヒントは、今回のフミタンのクーデリアへの捉え方にあります。

フミタンも、おそらくはクーデリアの真意を理解していません
9話で歳星を訪れた際、「ショッピングに出たらお揃いのネックレスを買ってきた」のがクーデリアです。
恋の話が出たあとでショッピングとくれば、想起するのは大事な人へのプレゼント。
フミタンがクーデリアに見たのは子供らしさだったり人間臭さだったり、「象徴」ではない人間クーデリアの一面だったと思われます。つまり、プライベートがある生々しい人間としてのクーデリア。
逆に言えば、フミタンはクーデリアの「船内で奮闘する姿」は思い出していませんでした。
フミタンは「気になる人を意識し始めた少女クーデリア」に対し情がわき、咄嗟に「当初の予定通りドルト2に行きましょう!」と言えなかったのではないでしょうか?


ここまで踏まえると、「ショッピングに行きます」とクーデリアが言ったときの各人の反応のシーン、面白いです。
恐らく、誰もクーデリアの真意を理解していない。
まさに「偶然」、クーデリアは暗殺の危機を回避しています。
でも、本当に偶然だったのか?といえば、それも恐らく違います。

鉄華団としては「日頃努力しているお嬢さんだから」たまの我儘もいいだろう、だろうし、
フミタンとしては「クーデリアの人間的な面を多少なりとも愛おしく思い」止めなかったのだろうし、

一方のクーデリアも、軽い気持ちで申し出てはいないと思います。
世話になっている鉄華団に暗に「お前ら臭いんだよw」って、相当失礼ですよね笑
だから相応の覚悟をしているわけでしょうが、もっと深い理由があります。

というのが、「地球」という勝負の場に赴く為に、身だしなみを整えることは必然であろうから。
彼女の勝負は説得や交渉です。印象でマイナスになることは避けたい。
つまり、着替えは彼女の戦争の一環です。

もう一つ、彼女は衛生に言及しています。
鉄華団はクーデリアの仲間であると同時に、彼女の政治力を支える武力でもあります。
武力が常に最高のパフォーマンスを発揮するために、メンテナンスは重要です。
アトラの料理であったり、おやっさんのメカ整備であったり。そして、衛生であったり。
こうしたインフラ整備の側面もあるので、クーデリアの提案した着替えには二重の意味で必然があります。

このように起きるべくして起きたことであるため、クーデリアの暗殺回避はオルフェンズをここまで見てきた人にとっては必然的な結果であると言えます。外から見ていると「あの小娘、恐るべき強運だ」ですが笑


奇しくも、今回の最後の方でクーデリアが「着替えたい」と言っています。
呼応するかのように、今回着替えたものがもう一つあります。エンドカットにもなった、グシオン。

orphans14_001.jpeg

また、エンディングでも洗濯のシーンがありました。
年が変わりクールも変わり、タイミング的にも着替えてお話が仕切り直し、なのかなーと思います。

ここまでまとめると、着替えにはまず「次の状況に臨む為の衣替え」の意味がある、ということになります。

では、フミタンにとっての「着替え」とは?
これは北風と太陽なのかなーと思います。

一貫して素の感情を見せなかったフミタンが、クーデリアの人となりに触れることにより少しずつ感化されていく。
「着替え」は、心にまとった鎧を脱ぎ捨てていく過程でもあります。
ただし、フミタンが見ているクーデリアはリーダーとしてのクーデリアではなく少女としてのクーデリアです。
クーデリアの行動は彼女のリーダー的な資質によるものが大きいのだけど、フミタンはそうは見ていない様子。
これが良いのか悪いのかはわかりません。
というのが、「英雄的でない」クーデリアに対して可愛げを見出したことが、フミタンの変心の大きな理由になっているっぽいから。

「着替え」がフミタンにどういう変化をもたらすのかも、現段階ではまだわかりません。
彼女の背景も動機も、まだ明らかになりきっていません。

彼女は新たな衣をまとうのか?何かが一新されるのか?それとも、されないのか?
コロニー編を通じ、描かれていくことになると思います。
物語のテーマ的には、「違うものでも経験を共有し血が混じれば家族になっていける(※)」ので、悪いようにはならないとは思いますが。。。

※阿頼耶識で「血が混じる」ので、MSは勿論、イサリビやワーカーなど、メカですら家族になりえます。




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