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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ感想 1話~4話  

お久しぶりです。
実生活の方にエネルギーを使いすぎて、半年以上ブログがおろそかになっておりました。

アルドノアゼロのエクストラデイ?蒼樹うめ展?
行ってますし色々経験してきてますが「書いてる暇ない!」とかいって書いてませんでした。
少量の毎日更新だと質が落ちるんで微妙ですが、頻繁に更新していけるように頑張ります。
ごゆるりとよろしくお願いします。

アルゼロ感想はここ(http://togetter.com/id/chiqfudoki)に大量投下しています。
後期の自分がいかにまじめに見ていなかったかを思い知らされます。
うん、やっぱアニメは命を賭けて見ないとダメですね。


蒼樹うめ展についてはここ(http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1946840996&owner_id=2281256)。

ということでオルフェンズ。
面白いらしいんですが、「勝ち確のよそんちの子供のために張り付いてられる時間ねーよ」で見てませんでした。
人間いくつになっても成長できます。よそんちの子供を見ている時間を自分に投資すれば、なにかは変わる。
他人の活躍を指咥えて見てる暇なんてねーよ、というのがうめ展とオルフェンズに沸くTLを見ての率直な感想。
『シュトヘル』大好きなんですけどね。

なので見る気もなかったんですが、眠れない夜になんとなーく一気見しちゃったので感想。


ああうん、半年の沈黙を破ってなんか書くべきだと思う程度のモノがあったのです。
あるシーンが、とても印象に残りました。



結論行きます。「ああこれよくできてるな」です。
ちゃんと作りこまれているので、安心して見られる。
第一話の出来が良いです。なにが?意識の誘導が。

この話、視聴者の疑問を先取りして、明快な答えをどんどん出してくれる。
コイツ誰?彼らどういう関係?なんでここにガンダム?なんで彼らはここに?コイツ強いの?
どういう世界?どういう技術水準?

みたいな、見て浮かんだ疑問に、すぐ先で答えが示される。
このテンポが、とてもよかったです。



で、印象に残ったもの。

ずばりこのシーン。


ec39910c-s.jpg



ここです。
姫様が、躊躇なくミカを選んでいる。

ここですよ、ここ!!
これが、この話の大きなポイントだと思います。
偶然?ラッキースケベ?とんでもない!

映像が雄弁に語っています。


ec39910c-s.jpg

そうです。
三日月だけが、姫よりも背が低い。
クーデリアが求めていた「最底辺のかわいそうな少年兵のイメージ」に最も近かったであろうビジュアルだったのが、ミカです。
だから、姫は(おそらく無意識に)ミカを選ぶ。

ああーなるほどなー、でした。姫がそういう判断をするであろう背景は、前段で描かれています。
そういうガンダムだから、細かいところを見れば色々描写あると思います。ちゃんと作りこまれているはず。
分析ごっこをしている暇はなさそうなので、この後気になったところだけ。

そのまま3話まで見て、
ああ、これは少年兵の尊厳の話なんだなと思いました。現状だとミカの尊厳の話です。
3話まで毎回、誰かがミカ(たち)の命を軽んじることを言っています。
1話で「同じ立場に降りる」と言った姫様は、2話でも「私のために死んだ」と、無邪気な善意を押し付ける。
3話では敵のオッサンが、「カワイソウな少年兵」を守るために勝手にルールを設定し、ミカに蹴散らされました。
火星の底辺の人間を悪意をもってバカにする光景も、命があっさり吹き消される場面も多く描かれているけど、同じくらいに「持てる者の無邪気な善意が弱者の尊厳を傷つける」場面も描かれています。

では、オルガはどうなのか?
また、ミカは身内や近づこうとしてくる他者に対してはどうなのか?
このあたり、4話でもずいぶん丁寧に描かれたなーという印象。
3話の1軍への退職金、今回のヒューマンデブリ相手の処遇など、彼の理想とするものは透けて見えます。
また、オルガと三日月の関係、いわゆるオルミカについては、オルガは「ミカが必ず間に合う」ことに絶対の信頼を置いていて、それを前提に策を立てています。

でも、もしミカが間に合わなかった時、つまり、彼の拠って立つ「力」がアテにできなくなったとき、オルガは同じことを言っていられるのでしょうか?
彼の地金は、そこで試されるように思います。退場するかどうかとか、ミカとの関係とか、姫様との関係とか。
彼の根っこにあるものの強さがわかれば、わかる気がする。

ああうん、フツーにいいやつだし切れ者だと思うんですけどね。
全世界配信してるガンダムなんで、結構きれいに良い終わり方をするんじゃないかなと思ってます。

てか、コレも時代なんでしょうかねえ。
OOやWと比べると、戦争観とか戦場との距離感とか命の描かれ方とか、だいぶ違うように思います。
2015年の余裕のない日本を、よく反映したガンダムだと思う。


さて、描写の丁寧さは4話も続きます。
このガンダム、突発事態をいろいろ起こして、その時の各人の反応を描き分けてくれているから、面白い。
今回だと、紫の方のあんちゃんガエリオ(『シュトヘル』によく似た人がいました)はアラヤシキを知らない。
でも、金髪兄貴マクギリスは初見の、しかも文献にしか出てこないようなものを「阿頼耶識だ」と看破して見せる。

三日月やその仲間たちとの対応の差と合わせ、やっぱりよくできているなーと思いながら見ていました。
マクギリスの今回の「良い戦士になる」は名言だと思います。
彼はある意味、オルガ以上にミカヅキを評価し、それを言葉にして彼に伝えたのではないでしょうか。
オルミカの絆に対し、「ミカの中でのオルガの相対化」という種が蒔かれたように思います。

うーん、ここは深い。
マクギリスについては、前段でガエリオ妹との政略結婚の話が出て、物語世界の世界観とか雰囲気が伝わってきます。
で、彼は「(婚約者が9歳でも、親友に頭を下げても)構わない」という。

そこで出てくる、じゃあコイツロリコンなのか?という僅かな可能性が、ビスケット妹にお菓子をあげるシーンで潰されます。
そのときの彼の挙措は三日月もちゃんと見ていて、つまり「子供相手にわざわざ目線を下げるヤツ」なのを見ているわけで、まー良い出会いというか、突発事故イベントを実にうまく話に組み込んでるなと思います。

ここで懸垂も絡んでくる。あれもよくできてる。背中(阿頼耶識)と裸(ファンサービス)を見せて、かつ、「懸垂をわざわざやっているのはだれか」「懸垂をやっているメンバーではどっちが強いのか」「そいつがどんなフィジカルで、どの程度努力をする人間なのか」を伝えています。そして今回、地道に懸垂をやっていた「努力」を評価したのが、マクギリス。

阿頼耶識を見切り、突発事故の被害者側なのに子供相手にもちゃんと礼を尽くし、三日月の資質のみならず努力を評価し、「戦士になれる」という、最初から対等であることを疑ってすらいない物言いをする。
マクギリス、実に良い敵手です。

ここまでの4回で、「生き抜く力のために異常な量の犠牲を敢えて払ったミカ」が描かれています。
では、対になるオルガは何をもって応えるのか?
私は、「みんなのみらい」の理想への不屈の闘志だと思う。
そのオルガを揺さぶり、挫折を与える人間は、このマクギリスなのではないでしょうか。

試練、といえば。
今回、クーデリア姫様が火星の生産活動に携わり、土と風に触れたのは非常に大きな意味を持つと思います。
これはEDに流れるシーンにも通じるけど。
彼女がこの先地球に対するとき、彼女の思想を裏打ちするのは、今回感じた風なのだと思います。


よかった、といえば。
クーデター前のミカヅキの様子が「いつもと違う」にただ一人気づいたのがアトラというのは、もう、もう、さすがというか。
「気づいたただ一人であること」で、彼女の立ち位置も、感情も、注意力も、視聴者に伝わる。
TL上でも高評価ばかりのオルフェンズですが、なるほど、安心して見られる作品だと思います。


安心して見られるがゆえに、「別に今じゃなくてもいいか」にもなるのだけれど。。。



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コメント

どうも初めまして。「カオスの縁」のリンクから来ました。
分析は苦手ですが、これまでに放映された内容で気になった部分を2つ。
三日月とオルガが互いを全面的に信頼していること、
雪之丞のおやっさんのようなごく一部を除く、大半の大人が腐敗の象徴として描かれていること。
前者は今後の展開で関係にヒビが入るようなことがあり得るのか。
後者は制作スタッフの一定以上の年齢層に対する不信感が強く反映されているなと感じました。
後者の方に感じた居心地の悪さは…鉄華団を導くような大人が現れると少しは晴れるかもしれません。

ペン打ゴン #nJgWjNM2 | URL
2015/11/02 18:47 | edit

およ、オルフェンズ見てたんですか?
ツイッターでは「1分視聴することすら苦痛」とか「つかみは10秒くらいで飽きましたorz」とか仰ってたのに何か心境の変化がおありだったのでしょうか??

#- | URL
2015/11/09 01:14 | edit

Re: タイトルなし

>>名無し様
ご指摘の通り、拝見して「デスヨネー」と私も感じました。同様に感じておられた方、多いと思います。
誰かが絶対言わなければならなかったことだと思います(コメントありがとうございます!)

まさに「心境の変化」です。ネット畑で頑張りつつリアルが充実されている方がしっかりオルフェンズを視聴していたことが大きな契機。また、ここに多く足を運んでくださるであろう方たちが見てそうなことがTLで確認できたことが大きいです。
あとは、「魔が差し」ました。深夜のめちゃくちゃな時間帯に一気見しています。

内容については、そうそうたる方々から概ね好評なこと、キャラデザの方の漫画を私が好きなこと、全世界同時配信をかけていることから、出来が良いのだと最初から思ってはいました。でも、フィクション自体から私が距離を置きたいという気持ちは今も変わっていません。

「たしなみ」としてなんとなく見ていますが、見ている場合じゃないと感じたらまた見なくなるように思います。
TL上ではご不快な思いもされたことと思います。
甘受くださったうえで書き込みのお手間を割いてくださり、本当にありがとうございます。
これからもよろしくお願い申し上げます。

K.Akemi (旧:さわK) #- | URL
2015/11/09 22:46 | edit

>>ペン打ゴン さま
返信遅くなり申し訳ありません。
ご指摘の点どちらも、物語のキモとなるポイントだと思います。
第6話で結構答え出ちゃっていますが。。。

オルフェンズが「全世界同時配信」をしている以上、テーマは普遍的なものだと思われます。
OTAKUな人たちへのサービスシーンを取り入れつつ、基本は明るく、王道を行くのかなと思います。

オルガについてはインクエッジさん(@02Curry)が優れた分析をされています。
いわく、「オルガのミカへの意識は親としてのそれに近い」。ああ確かに、と思います。
オルガとミカが立ち向かう大人は、腐敗というより「どうにもならない現実の象徴」なのではないでしょうか?
この物語、描写がかなり深く、キャラが一面的でないようなのです。

現実を息苦しくしているものは何か?少年たちの物語のどこが「私たちにもできること」で、どこからがおとぎ話なのか?
そのあたりを見ていくと面白いのかな、と思います。
今後ともよろしくお願いいたします。

K.Akemi (旧:さわK) #- | URL
2015/11/10 01:20 | edit

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