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アルドノア・ゼロ最終回感想 その戦いは無意味だったのか?  

こちらのTogetterでまとめたものです。
一晩おいて改めて考える、など。

「なんだよあの終わりwww」「スレイン報われなさ過ぎ」「クルーテオJr独り勝ちとかw」
などの意見はツイッターやニコニコ、まとめサイトなどで散見しました。
アルドノア・ゼロは風呂敷を畳めなかった作品なのでしょうか?

スレインと伊奈帆の戦いは、本人達の言うように「ゼロ(無)に還るもの」だったのでしょうか?
この作品を好きで毎週見ていた気持ちは、報われうるものだったのでしょうか?




結論いきます。無意味、どころか!
スレインの思いは、一番伝わって欲しい人にちゃんと伝わっています。
伝わっているから、事態を決定的に変えています。良い方向に。


一見分かりにくい。実にわかりにくい。

キーは戦後に何気なく流れるナレーションです。
「そのトロイヤード博士の息子、スレイン・トロイヤードがアセイラム女王の暗殺をもくろみ、第二次惑星間戦争の発端を作ったというのは何とも皮肉です。」
「スレイン・トロイヤードが死亡したことで、地球とヴァースは友好条約を結んだわけですが。」



つまり、戦争を起こした人がスレインで、女王を殺そうとしたのもスレインで、そのスレインは死亡した、死亡したから戦争が終わったと言われています。

事実が全く違うのは、皆様が本編でここまで見てきた通り。
アセイラムを殺そうとしたのはザーツバルム、戦争を起こしたのもザーツバルム。
ザーツバルム一派は王女レムリナをアセイラムと偽って押し立て、同心する軌道騎士達とともに新国家の樹立を宣言して地球を侵略しようとしました。
戦乱で首班のザーツバルムは死亡、後を襲ったスレインは捕縛、レムリナ以下ザーツバルム一派はいずこかへ逃亡。
これが、実際に起きたことです。

なお、アセイラムは1期では「地球侵略をもくろんだ軌道騎士の策略」が戦争を起こしたと認識しています。
(しかし、彼女は黒幕がザーツバルムだとは夢にも思っていませんでした。)
一方、2期の伊奈帆とライエは「戦争の黒幕はザーツバルムだ」と言っています。
ただし、マズゥールカなど一般の軌道騎士にとっては、ザーツバルムは姫様を地球人から救出した英雄です。

第二次惑星間戦争を語る上で、本来必ず出てこなければならない単語は「軌道騎士」であったり「ザーツバルム」であったりするはずです。
でも、この単語は出てこない。
人類の存亡に関わる大事件なのに、真相が綺麗さっぱり歴史から消えています。
相当大きな力が働いて、歴史の真相が塗り替えられたわけです。
事件の規模が大きすぎるので、これは流石にアセイラム一人では無理でしょう。

では、誰が何のために?

一つ重要なのは、この結果はスレインが願っていたゴールに近いことです。
姫の求める平和への障害を(自分を含め)全て倒し、憎しみの連鎖を断つ、ことが彼の目的でしょうから。

でも、スレインの願いだけでは不十分です。
ここで、戦後の情報に戻ります。
戦後の歴史では、戦争の原因から「ザーツバルム」「軌道騎士」という単語が除かれています。
また、アルドノアの起動権の一般化の研究が進んでいることが示されています。
ザーツバルムの願った「オルレインの無念を晴らす」こと、戦争の遠因になった「報われない忠犬達としての軌道騎士」問題、根本にあるアルドノア独占の問題、いずれも対策が打たれているわけです。

この問題、いずれもスレインが直に触れてきていますが、彼の権威と政治力では対応は無理です。
下層や外様出身者で構成された月政権チームでも無理です。
スレインには無理でも、王族と有力貴族で構成され、権威と政治ノウハウがある火星の新政権ならば可能です。

でも妙ですよね。
新政権、なんで戦争の原因正確に把握しているの?出来るなら最初からやれよww何人死んだと思ってるんだよw


それが、スレインの戦った意味です。
スレインが2年戦って得た情報が蓄積されて、アセイラム政権に伝わっているのです。

スレイン政権の内幕を伝えたのが誰かはわかりません。
最有力はエデルリッゾだと私は思っていますが、スレインの幕僚の生き残りがいたり、ハークライト以下のメンバーが生き残っているのかもしれません。
ポイントは、アセイラムの新政権が相当正確に戦争の原因を理解していることです。月基地自爆して全部灰燼に帰してるはずなのに。

戦争の原因がスレインの単独犯とまでされているので、新政権はスレインの戦争の背景、動機をほぼ完全に理解していると言っても良い。事態の規模を考えると、アセイラム一人ではなく、クランカインや、場合によってはマズゥールカも知っているものと思われます。
より重要なのは、スレインが何を思って何をしたのかを新政権が理解しただけでなく、尊重していることです。

もっと言うと、視聴者がここまでずっと追いかけてきたスレインの奮戦と抱えた思いを、アセイラムは知っている可能性があります。知っていて、相当程度尊重しています。



ただし、この事実はスレインは知りません。
伊奈帆が面会に来るまで、自分がなぜ生かされていたのかも、事態の推移も知らなかったものと思われます。
自死しなかったのは、あるいは事態を見極めていたのかもしれません。単に抜け殻になっていただけかもですが。
スレインにしてみれば、いきなりアセイラムが停戦宣言したあとでオレンジ色が攻めて来ています。
アセイラムが誰かに利用されている可能性もあるし、まだ身が危うい可能性もあります。

宿敵であるはずなのに、命がけで自分を助けた相手が伊奈帆です。
なぜ、自分を助けたのか?スレインが一番懸念していたのは、アセイラムを害しうる邪な意図でしょう。
アセイラムとの取引材料や、今後和平を乱す手段として自分が使われることは、スレインにとっては本意ではありません。

ところが、来た伊奈帆は「アセイラム女王の命令」ではなく「セラムさんに頼まれて」と言いました。
伊奈帆がセラムの頼みで、つまりアセイラムに利用される形で自分を助けたのだと知って、やっと安堵できたのだと思います。


スレインがアセイラムの望む平和への脅威と位置づけていたものは三つあります。
姫を害そうとした逆賊、自分のことしか考えていない軌道騎士、そして姫を利用する地球人。
逆賊は自分の手で討ちました。軌道騎士は大体死に絶えるかアセイラムの傘下に入りそうです。
最後の脅威がやっと消えたのが、あの獄中です。

アセイラムが無事だっただけであそこまで喜ぶスレインです。
アセイラムに助けられたことも勿論泣くに値することですが、彼はほっとしたのではないでしょうか。
あの獄中で、白い鳥・スレインの長い戦いもやっと終わったわけです。
籠に囚われてどこがハッピーエンドだよw となりそうですが。。。。


でも、上記のように新政権はスレイン(たち)が血を流して道を切り開いた平和の重みをよく理解しているはずです。スレインの扱い、そんなに悪くならないようにも思います。



では、伊奈帆の戦いは何だったのでしょうか?
勢力のボスとして平和の脅威を討って行ったスレインに対し、伊奈帆は一兵士としての活躍になります。

ひとつは、伊奈帆が戦った情報が、地球軍の戦力を大きく底上げしていることです。
最終話で、マスタング小隊のアレイオンは伊奈帆の戦闘データを駆使して戦っていました。
火星カタフラクトの脅威はアルドノアのトンデモパワーだけです。
ロボット単体だと、機体性能の差はありません。
地球の武器の攻撃が通るし、速度差があるわけでもありません。むしろ地球側の方が強いくらいです。

今回の惑星間戦争は火星の内紛に過ぎず、地球は巻き込まれ損でした。
両者の戦力が全く拮抗していなかったことが原因ですが、この問題が解消されます。

なにより。。。アナリティカルエンジンを作ったのは地球軍です。
伊奈帆の左目のデータがフィードバックされたら。。。。オッソロシイことになりそうです。


また、アセイラム姫が「スレインを救ってくれ」なんてことを安心して頼める相手は世界広しと言えど伊奈帆ただ一人でしょう。
この事実は、これからも変わらないと思います。


姫の今回の地球来訪ははた迷惑な気まぐれで、「こなければ」死なないで済んだ人、起きなかった争いは多いです。
でも、来たことであぶり出され、根本解決した問題が多数あります。真の和平はぐっと近づきました。
あぶり出していったのは、「自分の身を危険に晒してでも和平の道を探る」という姫の志に触発されて動いた二人の少年たちでした(スレインは1話で、伊奈帆は4話で、それぞれ動機づけられています)。


ゼロ、には「無」の他にもう一つ意味があります。原点、つまり始まりです。
アセイラムと伊奈帆とスレインによって、世界はゼロに還されました。
無に帰すと同時に、新たな出発でもあります。

幸い、3人の少年少女の全員がほぼ五体満足で2016年の秋を迎えました。
ゼロに還った彼らの新たな人生は、まさにこれからです。


ということで結論。
少年達の奮戦により、くすぶっていた戦争の火種はほぼゼロになった。
そして、火星と地球はゼロから新たな関係を始められることになった。
この奮戦のことは、他ならぬアセイラムが一番良く理解し、尊重している。



ゼロに還るのは悪い意味ばかりじゃないよ、ってことで。
またTogetterとかケーキマラソンを頑張ります。




【内容を見返したい方向け】
※バンダイチャンネルにリンクします。(DMM経由)
第一話 第二話 第三話 第四話 第五話 第六話 第七話 第八話 第九話 第十話
六話までの詰め合わせパック


インクエッジ(@02Curry)さんのツイート
相楽さんによる、2期感想まとめ 
15話感想まとめ
14話感想まとめ 
13話感想まとめ 


アルドノアゼロ感想 12話
アルノドノアゼロ感想まとめ 11話


公式サイト
アルドノアゼロ世界における通信の意味


過去感想まとめ(私が火星軍を最初から心配している過程が克明に記録されています)
10話感想まとめ
OPについてのメモ(いずれ記事にします)
その後の相楽さんとのお話 (今まで出てきたメタファーの大体の意味が解説されています)
名称の由来
7話までのおさらい
スレイン対伊奈帆のやりとりについて



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コメント

なんとなくの妄想ですが、
「アセイラム姫新体制発足→”スレインの最期を聴取する”などの名目でイナホ参考人招致、そこで姫へ”全てをスレインのせいにする”最もスマートなアナリティカル解決案を渡される→あの結末へ」
こういう展開も可能性としては考えられ、、実は姫様にはスレインの孤独な奮闘は伝わってはいなかった……?という悲しい結末も可能です。
ハークライトや超電磁さんなどの大逆賊なスレイン派主要人物の安否がわからないため、肝心な「誰がスレインの思いを姫に伝えたか」のラインがとても弱い気がします。

「アルドノア炉の稼働式典が襲撃され姫様暗殺、かくして物語はゼロとなり・・・次世代のアルドノア・ステイナイトが幕を開ける」でも構わないのよ?と思えるほど、期待より薄味な終幕だったのが少々残念でした。

ユーグレナ #GCA3nAmE | URL
2015/03/30 01:20 | edit

しかし「トロイヤードとかいう地球人が姫を暗殺しようとして、あまつさえ皇帝に成ろうと企ててやがった」という事になって、モブ伯爵とかの地球人好感度はすげーヤバい気が

#d10Arm.. | URL
2015/04/03 20:26 | edit

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