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ガンダムAGE感想 15:その涙、宇宙に落ちて  

アンバット要塞攻略戦最終ラウンド。
そして、フリット編の締めとなったお話です。
巨大MS(MA?)・デファースとフリットが対決し、アンバット要塞最奥部に入ったグルーデックたちはUE事件の真相に迫ります。


といいつつ
消化不良が多かった回でした。感想が難しいです。



今回で答えが出たこと
・人間だと正式に判明したUEにどういう対応をするのか
・グルーデックの計画の全貌
・連邦とUEの関係
・なぜディーヴァがお尻からアンバットに入港したか


答えが出なかったこと
・UEの行動原理
・UEが何でコウモリなのか
・UEとXラウンダーの関係

グレーゾーンなこと
・なぜユリンの件でだけフリットが憤ったか


また、描写面での感想はゼノタさんに同感な部分が多いです。
重なる部分を割愛しているので、そちらもあわせて読まれることを推奨します。
第一印象。

ただの特攻作戦だったんかい!!!!!


連邦とUEの癒着とか、それに対するグルーデックの告発とか何もなかったので肩透かし食いました。
でもよく考えるとコレは当たり前で、あと37話続くことを知っているのは視聴者だけです。
現時点での劇中人物たちは「UE=アンバットにいるやつで全部。皆殺しにすれば問題解決!」と思っているのがむしろ当然です。
ただ、わかりにくいよねコレ・・・

今回の話を見ていると、グルーデックは何らかのルートで失われた技術を手に入れたヤーク=ドレが死の商人やりつつテロ一味だか狂信集団を率いている、あたりに認識してたっぽいですね。単独犯行だと思ってたら火星って言うバックがいましたよ、と。

連邦が本腰で駆除しない迷惑なテロ集団を私兵作って駆除しようとしたら、実は火星国家の尖兵でしたとさ。
「コウモリ討伐」の真相はこんなかんじでしょうか。



デシルの正体について。
ガンダペディアでUE側に分類されていました。
彼自身の説明だと「UEによる拉致被害者」とも思えたので、ちょっと意外です。
ただ、ヴェイガン人アンバットチームの中で「意思を持って動いている人間」はギーラ、アラベル、デシルだけなので何か理由があるのかも。この辺はあとで説明がないと厳しいです。


ギーラ・ゾイについて。
前回の戦いでやっと、フリット=Xラウンダーと認識したようです。
とはいえ、彼は実戦を経験してないで理論が先行する人のようです。
○○な準備をすれば勝てるだろう、みたいな理屈で押してて、マトモに反撃を食らうとびびってました。
机上の理屈で駒を揃えるだけで、積極的に殺りにいかない人として描かれています。
この押しの弱さが、フリット編全編を通じて彼の敗因になっているように思います。

彼が用意した伏兵が弱すぎることがネット上で揶揄されていましたが、今回のフリットはバクトの弱点をピンポイントでちゃんと刺しています。劇中での成長が反映されている決着、として納得出来ました。

ギーラのテロ行為については説明がありませんでした。どうしてユリンのところに行ったのか、どうして人のいないところでテロをやっていたのか、どうして応援がいないのか、など。
うがって見ると、病気におびえて生きていたから、お前らもテロに脅えて生きろ、と言う意趣返しはあったのかもしれません。ならそう言えよという話ですが。

フリット編を通じてみると、ギーラにとってデシルが切り札だったと思われます。
デシル出しとけばまず負けないだろう、という目算があって、デシルもそういう特別な存在であることを自認していたように思えます。

ガンダムがデシルより強い、こりゃやばいんじゃね?という認識になったのが14話のラストあたりでしょうか。

また、父親であるギーラがフリットを見たときの躊躇は印象的でした。
が、せっかく劇中に何人も子供が出てくるので、もっと描写して欲しかったところ。


一方、グルーデックは一貫して子供に優しい人でしたね。
ギーラを撃つタイミングにしても、フリットをぎりぎりで引き止めているようにも見えますし、アラベルについても見下したわけではなく、ちゃんと目を見て言い聞かせています。
言っていることとは裏腹に、終始「人間(UEも含め)」に真摯に向き合っていた人でした。


逆に、フリットの心理描写はわかりにくかったです。
ノーマルスーツの(=顔が見えない、血も見えない)状態でのギーラは躊躇なく殺りに行ってるけど、生身になると躊躇う。また、アラベルを見る目には憎しみがない。

じゃあ何をあんなに怒っていたのか?なんでユリンのことだけ怒っていたのか?
これ、劇中で説明がないのでなんともなのですが
しいて解釈すると

「戦争なんかに出てくる人じゃなかったんだ!」

というセリフがキーになります。
振り返ると、フリットの周りの人間関係は全部UEが影響していて、UEに殺されるか一緒にUEと戦っているかのどちらかです。日常世界の住人だったはずのディケもエミリーもフリットの戦争についてきてしまっています。つまり、フリットの世界は戦友か同志か被害者しかいない。
幼少期にUEに親含め故郷を潰されているのは、アムロとの大きな違いです。

ユリンがフリット(とウルフ)しか接点がないのもポイントです。
フリットの心が本当の意味で安らぐ「戦争に汚染されていない世界」は、フリット編だとユリンとの日々しか描かれていません。

つまり、「戦争のない世界」=ユリンのいる世界、ともいえます。

ミンスリーでのフリットとユリンのキャッキャウフフな日々は、フリットが救世主になって、UEを倒した「あと」に行きたかった世界を象徴したものだったのだと、私は思います。
絶対不可侵の聖域のようなものです。


それを、よりにもよって戦争の道具かつ玩具にされるという、とてもイヤな壊し方をされています。
過去のみならず、未来の可能性まで壊されたわけです。

そりゃキレるわ、ということで納得しました。
ここはAGEと1stの大きな違いです。ユリンとララアは全く別の位置づけにあるキャラクターだと私は思っています。

※厳密にはユリンはただの道具にはなってなくて、「生きるのって難しいね」と言って散っています。
 ここはアセム編以降で拾って欲しいところ。



ディーヴァがお尻を向けなかった理由について。
動力破壊が前提だった以上、脱出しやすいようにした、というのがひとつ。
もうひとつは前にしか撃てないから、という安全上の理由だと思われます。


ならば、なぜ最初から要塞を破壊しなかったのか?
バックとか資金源とか組織規模とかの情報を取るためだったと思われます。
結果的にアタリでしたが、海兵隊突っ込ませても良かったよね、というのは否めないです・・・

ただ、その場合でもグルーデックだけは同行したと思われます。彼自身の手で決着をつけたかったはずなので。


UEについて。
人が異常に少ない、命にかかわる状況になってもロボットのように作業を続ける、という2点が強調されていたように思います。ギーラが死んだときにアラベルだけ悲しんでいて、誰も反応しないのが印象的でした。

この点、UEとグルーデック(フリットたち)の対立は感情の肯定という軸が絡んできます。
人間の気持ちを見下すかのように動くUE。それに対して、感情を持ち心を通わせつながっていく主人公サイド。
でも、UEも感情を殺したいだけで感情がないわけではない。アラベルの感情をあおり、生きるように方向付けたグルーデックは、アラベルを救ったのではないでしょうか。

この「感情の肯定」は、人をつなぐものとしても人が傷つけあう理由としても機能しています。
感情を見下し、より高次にあるかのようにふるまうUEも、実は感情に根ざして動いています。主人公たちとの違いは成長とか他者との交流のありようの違い。
これは、今後もガンダムAGEという話の大きなテーマになってくるはずです。


ウルフについて。
彼の突入により、「残りの敵も少ない」というマッドーナの説明が補強されています。
もう突入しても大丈夫だ、と言う程度に敵が掃討されたわけです。

彼が工具箱を探す分だけ遅くなったこともうまく生かされてました。



戦後処理について。
UEの正体と戦争が継続しそうだ、と言う事実は隠蔽されたのでしょうか。
フリットが司令になると・・・この辺解決されるのかな?
グルーデックは処刑されていなかったので、再登場がありそうです。


救世主について。
今回見ていると、フリットにとってのしこりは2点ありました。
問題を根本解決できなかったことと、ユリンを守れなかったことです。
逆に言えば、フリットのイメージしていた救世主とは、Xラウンダーとガンダムの力でUEを一掃して問題を解決し、ミンスリーでのキャッキャウフフのような、「戦争を意識しないでいい世界」に戻すのが仕事だったのではないでしょうか。これは13話の時点で9割達成できてました。

親玉だと思ってたものが下っ端に過ぎなかったのは相手の都合。これは仕方がないです。
「じゃあギーラを撃てたのか」とか「ユリンは守れたのか?」あたりが今後の彼の人生を決めていくことになると思われます。
UEも被害者、という視点は、現状のフリットにはなさそうです。
でもデシルとアラベルを彼が殺せるとも思えないので、彼がUE問題にどう向かうのかは、今後もAGEのテーマにかかわってくると思われます。


ディケについて。
バルガスのアシスタントとして、ちゃんと備品管理の仕事をしていました。
同様にエミリーも、メカニックのサポートっぽいことをやっています。


エミリーについて。
ラストの距離感が全てだと思います。
フリットの目指す先にいるのがユリン。エミリーは目的に突き進むフリットを肯定し、見守り、支える女の子。
この構図はフリット編を通じて一貫していたと思います。
男にとって都合が良すぎる存在ではあるんですが、フリットの実績とスペックと将来性を考えるとアリなのかなと。
また、UEに対して状況が逼塞していた以上、現時点ではフリットの全肯定とかグルーデックの非常手段も「アリ」です。
アセムの時代だと空気が変わってくるはずなので、ここをどう料理してくるかも楽しみです。


結局フリット編とは何だったのか?
グルーデックの私闘に始まり私闘に終わった物語だと思います。最後の「ありがとう」にはグッときました。
同時に、フリットが当初思っていた「ガンダムと個人の力で問題解決できるレベル」の限界が明確に示されました。

仇を粉砕して戻る場所に還れたグルーデックの涙と、戻る場所をあと一歩で取り損ね、より多くの問題を抱えることになったフリットの涙の対比が象徴的でした。だから「その涙、宇宙に落ちて」というタイトルには二重の意味があります。

重要なポイントは、グルーデックの恨みはヤーク・ドレという個人の撃破に集約されますが、フリットの場合は集合体としてのUEをどうにかするのが解決であること。

ここには憎しみの連鎖の問題が出てきますが、グルーデックは敵は自分だ、とアラベルに言い聞かせています。
地球種全体にも向きうるアラベルの恨みは、まずグルーデックが引き受けるわけです。その意味でもグルーデックはちゃんと幕引きしていましたね。

グルーデックの戦いには明確な終わりがありましたが、フリットはそうは行きません。
アスノとかガンダムという因縁も絡んでくるため、似て非なる問題を抱えてしまっています。

これを踏まえ、戦争、とか、人間対人間の対立、とか、そこに絡むガンダムと救世主の役割、などの問題がフリットたち「グルーデックの戦いを見届けた者」の課題として残されました。

より大きなレベルでの戦いの「つかみ」。それがフリット編だったように思います。


余力と意欲と新たな発見があったらフリット編の総括を書く・・・かもしれません。
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機動戦士ガンダムAGE #15『その涙、宇宙に落ちて』

今回の戦闘シーンはいまいちでしたが、メカの作画は14話、15話はかなり良かったです。ガンダムとしてはそもそもセル枚数が少ないんじゃないのかなぁというふうに見ていたので、これ

ゼノタのブログMk-II | 2012/01/23 02:45

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