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アニメ艦隊これくしょん 第4話感想  

第3話までのテンションを受け、どうなるかなと注視していた今回(過去感想はこちら)。

1回目はノリが苦痛でした。でも、戦闘シーンになった瞬間一気に引き締まって、あとで見返そうと思いました。
見返すと「ああ、やっぱり」という感じ。人を選ぶ話かなあと思います。

とりあえず、
・轟沈をどう処理するのか
・どういう世界観なのか
・物語がどう推移するのか

欲しかった情報は得られたように思います。

ということで、アニメ艦隊これくしょん(艦これアニメ)、第4話「私たちの出番ネ!Follow me!」感想です。

艦これ04金剛



今回の結論。
ミッドウェイに向けて、吹雪がいい感じに仕上がってきているね

1話で動機づけ、2話で特訓、3話で結果出して一通りの戦闘力を確保した吹雪でしたが、今回は挫折を味わいます。
身体は仕上がりかけているけど、まだまだ。メンタルもついてこない。じゃあどうするか。そこで金剛がリカバリーに入る。
で、吹雪が成長する。その成長が睦月にも還元されて、チーム全体が如月の喪失を克服していきます。

轟沈問題をどうとらえるのかについては、
全員がかなり心にダメージを受けていること。また、重巡、戦艦、駆逐艦のそれぞれで対処能力が違っていて、大型艦になるほど大人として描かれているのは面白かったです。
あのノリはどうかと思ったけど、あのアホな行動が「言わなくてもわかる」という結論に繋がっているのと、アホな行動中に誰が誰と一緒にいたかはポイントかなと思います。また、あのバカ騒ぎを通じて軽巡以下年中年少組の動向が全て把握されています。
ただし、一回目見てるのは苦痛でした。。。

また、ああいうノリの仲間と時間を重ねてきたことが、赤城の艦娘であることへの思い入れに繋がっていると思います。



ギャグとシリアスのバランスですが、とりあえずあの鎮守府、物資がカツカツな気がしてなりません。
今回で物資取りに行くのかなーと思ったら案の定でした。
また、時間制限もありそうです。敵の深海棲艦も、積極的に先手を取りに来ています。
鎮守府にかかっている制約が何なのかが明らかになっておらず、その秘密が物語のキーにもなっているように感じます。
ここを念頭に置かないと、おバカシーンの解釈が大きく変わってしまうと思います(ご飯はあるけど戦うための弾薬や燃料がない)。

なお、今回の戦いもまた、太平洋戦争の時系列通りです。
1話では一番厄介な、”近場で最大規模の敵艦隊とその基地”を発見、速攻で潰しました。
史実では1941年の真珠湾攻撃。これで、太平洋での日本軍の最大のライバル・アメリカ艦隊の戦闘力が半減します。
3話のW島攻撃はウェーク島にあたります。
この島をつぶしておかないと、日本艦隊は根拠地と攻めとりたい場所の間を常に脅かされることになります。

では、攻め取りたかった場所がどこか?
それが今回の4話の「豊富な資源のある南西海域」です。史実ではオランダ領インドネシア。
この海域には、イギリスの東洋艦隊がいました。
中核をなすのは“不沈戦艦”プリンスオブウェールズと、レパルス。
プリンスオブウェールズの名前は、トラック島で戦っていた祖父の寝物語でよく聞かされたものです。
この東洋艦隊が、攻め込んできた日本軍と激突します。マレー沖海戦といわれる戦いです。
イギリス艦隊の編成は今回の深海棲艦隊と同じ、戦艦2駆逐艦4です。


史実では、両艦は航空攻撃によって撃沈され、連合艦隊の戦闘力を世界に焼き付けることになります。
なお、ここまでの3つの戦いは、いずれもほぼ同じ時期に起きています(1941年12月)。
赤城・加賀以下日本軍の主力艦隊は真珠湾を攻撃中。
シンガポール・インドネシア方面に来ていた戦艦は榛名と金剛でした。なお、吹雪も近くにいます。
東洋艦隊を沈めた航空隊はベトナムを出撃した部隊で、日本の艦隊は東洋艦隊の近くにいたのですが、実際には交戦しなかったそうです。
つまり、今回の4話は戦艦同士のガチバトルという、史実では実現しなかった夢の対決でもあります。

なお、マレー沖海戦の結果は4話と同じです。日本軍が圧勝し、念願のジャワの油田を手に入れます。
その先に何があるのか?

今回、長門が「FS作戦」と言っていました。私もよく知らなかったので調べました。実在した作戦構想です。
Fはフィジー(Fiji)、Sはサモア(Samoa)のことです。
これにニューカレドニアが加わった、オーストラリアの北東部の島々を制圧する作戦です。
ハワイが無力化され(と日本は思っていました)、シンガポールもインドネシアも制圧したので、このFS地帯を取ると、日本は太平洋の制海権を手中にできます。

図にするとこんな感じ。(クリックで拡大)

太平洋戦域2


1:アメリカ艦隊を真珠湾の泊地で撃破、最大の障害を除く。
2:日本の勢力圏に近辺にあって邪魔をしてくる敵基地を潰し、主力が安心して攻勢をかけられるようにする。


1と2で背後の安全が確保されているので、主力が主目的の資源地帯の占領に動けます。
そして、

3:英国の東洋艦隊・オランダの東インド艦隊を撃破し、インドネシアの油田を占領する。

オーストラリア北部も敵ですが、そこまで脅威ではありません。
このままFS地帯まで島伝いに落としていけば、太平洋をまるまる確保できます。

あとは、ハワイで討ち漏らしたアメリカの機動部隊の生き残りを叩くだけです。


なお、開戦直後のこの一連の戦闘で、太平洋上にいた海軍力が一気に半減します。
半分を持っていた日本が、残りの半分であるイギリスとアメリカを一瞬で殲滅したからです。
この勝利に日本は気を良くし、一方のアメリカ(とイギリス)は死にもの狂いで知恵を絞り、生き残った部隊で日本をどうにか足止めしようとします。
この意識の差が、日本の機動部隊が壊滅したミッドウェイの悲劇へと繋がっていきます。


※実際はハワイ攻撃は完全な成功とはいえず、アメリカ機動艦隊は空母が3隻すべて健在なままでした。
フィリピンの米基地も長期間の抵抗を見せ、ミッドウェイ前まで大きなしこりとなりました。
※また、史実ではより確実を期すために、1~3の作戦は同時進行で行われています(1941年12月8日)。



『艦これ』のアニメは史実の日本軍よりも更に条件が悪そうです。
深海棲艦は米英以上に賢く、素早く動いてきています。相当厄介な敵です。
兵站も、船はあるけど、十全に動かす物資(燃料弾薬)が深刻に不足してそう。
散々批判のあった3話の金剛姉妹遠征ですが、大型艦を作戦に出さなかったのではなく、出したくても出せなくて、遠征して資源取ってこないと次の作戦ができないような状況だったのではないでしょうか?
そのくらい、物資不足がヤバくなっている可能性があります。

1話での奇襲は、敵基地を発見したらすぐに攻撃をかけています。
実戦経験のない吹雪を何で出したんだ!という話ですが、吹雪を出さなかった場合、替えがいたのかなあ?と思います。
この鎮守府が5隻編成で出すことをしないのは、今回の4話が示しています。
疲労が溜まった部隊を下げ、本陣の守りにある程度の戦力を残すとあんなものなのかなあと。
とはいえ、あの泊地攻撃のときは島風何やってたの?とは思いますが。。。

今回で南西の資源地帯を確保できたので、この状況は改善されるはずです。
鎮守府への輸送もやるのかな。。。?

また、吹雪は他の駆逐艦と扱いが違うように思います。
提督が吹雪に声をかけた背景、何かあるのかもですね。
直感的には「あの鎮守府は太平洋戦争をなぞらされてるのかなー」と思ってます。
なお、アニメ版の鎮守府を理解するもう一つ重要なポイントは、提督が常に強いられていること。
長門の口ぶりがいつも切羽つまっています。ベストの条件で挑みたいけど、状況がそれを許さない。
チャンスがあったら、たとえ戦力に不安があってもねじ込んでいくしかない状況のようです。

何故、そうなっているのか?
そこに艦娘の正体や深海棲艦の正体がどう絡んでくるのか?
提督は何をしようとしているのか?

このあたりは、語られるべき謎です。
なお、史実では今回が日本の絶頂期です。この後もう少しは勝ちますが、日本の空母に犠牲が出ます。
そしてすぐに、1942年6月5日のミッドウェイ海戦になります。

その悲劇に、吹雪と三水戦がどう絡んでくるのか?
順当に成長している吹雪だけでなく、今回で睦月にも変化がありました。
EDの扱いから言って夕立も主役の筈です。彼女にはどんなドラマがあるのでしょうか。

艦これアニメED



もう一つ、今回のポイントがありました。赤城が全く出てこなかったことです。
今まで、吹雪の成長にはすべて赤城が絡んでいました。
今回は別の流れ(金剛)が入りました。それが、吹雪と仲間たちにどのような進歩をもたらすのか。

艦これ04成長


また、今回の「一回試合中に挫折を経験し、克服する」という段階で、歴史上で吹雪が轟沈したサボ島の戦いもなぞっている、という指摘がありました。
その戦いも天気はスコール。島の地形も似ています。
つまりあの海域、蘭印ともガダルカナル近辺とも取れる形をしています。
(あの辺りは列島であるため、どこでも似せるのそう難しくはなさそうですが。)

艦これ04南西
B8dYvJNCAAAnmnw.jpg
提督の机にあった図はくま一号さん(@KumaIchigoh)が加工されたものです。

蘭印
オランダ領東インド(インドネシア)

サボ島
サボ島


それぞれ、こういう場所にあります。
戦域地図-001




実際の戦争のときに吹雪が死んでしまっている戦いを、中破・克服のエピソードにぶつけてきているようです。

こうなると、このアニメ、やっぱり期待できます。
前半のあのノリはきつかったけど。。。
「言わなくてもわかる」のための伏線として必要な過程だったとは思います。
金剛が島風の空気を読んで絶妙のタイミングで出撃するところとかね(あの時の金剛の表情がいい)。

艦これ04金剛紅茶

あと。。。このヒト出てくる時にまた死人でそうなんですよね。。。

エンタープライズ?


でもやっぱ、戦うシーンは少女たちが一瞬連合艦隊にダブるし、吹雪の成長物語は見ていて面白い。
初見では苦痛ですが、我慢して見ていて良かったなーという話が今後も続いていくように思います。

艦これ04金剛姉妹


てか
色々な方の感想を見て、書いてきて気づきました。(4話感想まとめ)
冒頭の「戦闘シーンになった瞬間に引き締まる」と感じたこと自体が、この物語の術中にはまっていたわけです。
そう思わせるような空気を作ったのは、このヒト。


艦これ04金剛


やっぱこのアニメ面白いわ。






【関連リンク】
ゆさアニ
アニメ登場キャラクター一覧
アニメ登場モブ一覧
第四話感想まとめ
4話感想まとめ(Togetter)





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コメント

史実の使い方

図を使っていただいて、あとソロモン諸島が元ネタだけだと思っていたのを、蘭印だよと指摘いただいて(ドラム缶があるんだもんあたりまえだった)
ありがとうございました。
 史実はバックグラウンドのわかるひとがわかればいいネタくらいの扱いのようですが、でも重ねていくとなんとなく進行がわかるようにできてるんですね。

 界隈で話してること。第1話で航空戦力が一切出て来ませんよね。泊地棲姫のたこ焼きでさえ対空機銃で艦載機じゃありませんでした。三話にでてきたのは軽空母ヌ級。史実元ネタ厨(史実厨じゃないのw)にいわせると、ヲ級をまだ一隻も沈めてないのって、怖くないですか?……史実通りなら、珊瑚海で五航戦が一隻沈めて一隻逃し、逃したのが一航戦の五航戦イジメに……
なんて、予想をしてみましたw

 その次は……まるで赤城さんがいなくなっても大丈夫というような金剛ちゃんの登場が何でもないです(笑)

くま一号 #Wv7N4jeU | URL
2015/01/30 09:13 | edit

Re: 史実の使い方

> >くま一号様
コメントありがとうございました。
OPで赤城加賀のところにサブリミナルがかかってたり、吹雪に何をさせたいのかな?わざわざアニメにして何をしたいのかな?というのを考えると、史実は大事なように思います。


航空戦力の件は気付きませんでした。そういえば。。。ですね。
ヲ級はOPの扱いから見ると、ただひとりの「彼女」なのではないでしょうか(過去の感想で何度か書いています。私の艦これアニメ記事の大きなテーマにもなっています)。
歴史でいうところの空母エンタープライズ。
ミッドウェイに向けて、一度ヲ級顔見せ回があるかなと思っています。

史実と、それを背負うかのような強敵をどう越えていくのかが、アニメの大きなテーマだと思って見ています。


これからもいろいろお世話になると思います。よろしくお願いいたします。

K.Akemi (旧:さわK) #- | URL
2015/01/31 13:49 | edit

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