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『まどマギ』を踏まえての『ゆゆゆ』感想 (2)まどマギとゆゆゆと、そしてビビオペと。  

結城友奈の放映日を素で知らず、何ともタイムリーなことになりました。

『まどマギ』と『ゆゆゆ』の比較を踏まえての感想、第2弾。(前回の記事はこちら
あと1回か2回で終わると思います。

前回は「ゆゆゆのキャラたちの方がまどマギの少女たちより仲が良い。だから、孤独という問題がメインにはならない」ということを書きました。
図にするとこんな感じです(クリックで拡大)。

まどマギの場合-002 ゆゆゆの場合-002

今回は、比較にビビッドレッド・オペレーションを加え、別の視点から見てみます。

似てるとかパクリとか、そんなことは実はどうでも良くて、自分の心を打ったり、自分の行動をプラスの方向に変える何かがあればそれで良いとは思います。
それぞれ描こうとしているものは違うし、どの作品も作り手が真剣に作ってるわけで。




少女同士の仲が良いか?については、正直、ビビオペは弱いと思います。
確かにまどマギよりは「主人公以外の少女たち」の繋がりで頑張ろうとしてるんだけど、ただ一緒にいるだけで、特定の組み合わせ以外の横の絡みは少ない。(たとえばレイとひまわり、若葉とあおい、など。)
こうしてコラム書いてやっと「あれ?そういえばビビオペってどうだったっけ?」と思った位なので。

ゆゆゆではっきり感じたのは、ご当地コラボ(聖地ビジネス)の要素。
アニメと町おこしが結びつく手法、出てきて数年たちます。
『まどマギ』では近未来的でオサレな架空の大都市が設定され、田舎臭いダッサい要素が徹底して消されていました。
町のモチーフは世界中から集めています。

『ビビオペ』はスカイツリーを核にしていたフシがありますが、キービジュアルで2つ失策を犯します。
ひとつが、架空の施設・示現エンジンを舞台にしてしまったこと。
もう一つが、劇中で「空を飛ぶ」要素の占める割合が大きいこと。

『ビビオペ』は相模灘に浮かぶ巨大な塔・示現エンジンの防衛戦の話です。
とても大きくて、劇中に登場する地上からはだいたい示現エンジンが見えます。
示現エンジンはスカイツリーと対比されるランドマークとして登場し、施設の大きさ、実益、施設のあるセカイの強さ、いずれの点でも 示現エンジン>スカイツリー の関係があります。

なので。。。
スカイツリーで絵になる(オタが聖地巡礼して再現写真を撮れる)シーン無かったじゃん!!!!!!
絵になるシーンのためには示現エンジン必要じゃん!!!!
でも示現エンジン、この世界に存在しねーよ(TT

という問題が出てきます。

いや、スカイツリーもインパクトのあるシーンはあったのですが、てっぺんに女の子が屹立しているというシーンなので、一般人はそもそも立ち入りができません(ていうか真似すると死にかねません)。

架空のランドマークをメインにしてしまった時点で、「聖地巡礼」の要素が大きく損なわれます。
もう一つ、主人公が育った場所として大島があるのですが、これもアクセスが微妙に悪い。
スカイツリーは示現エンジンの前で存在が霞んでしまうので、あまり存在感のある登場をしません。

また、「空を飛ぶ」話なので、地上を歩く巡礼者の立場だと、ビビオペで行われたような空中からのカメラワークの再現は難しいです。

その前にキャラの魅力の問題がありますが、これは後述します。


では、ゆゆゆはどうか?
なかなか考えられています。
大島に較べて、香川の観音寺のアクセスがどうか?
これは問題なのだろうけど、東京からも大阪からも、実は高速バスで直通です。意外と近い。
船と違って陸続きなのは大きい。瀬戸内海側なので九州や中国からもアクセスしやすいです。
東北北海道は相変わらず割を食いますが、、、

また、「地域を見せる」ということを相当考えて物語が作られています。
出てきた場所を地図にプロットすると、かなりコースが組み立てやすいんじゃないかな?
しかも、かなりボリュームもあると思います。一泊二日くらいには対応できるはず。

だから ゆゆゆ>ビビオペ なんだ!とかではないです。
単純に、「ゆゆゆはガルパン以後の作品なんだな」と感じました。
ビビオペの時点だと、大洗の成功の情報はまだフィードバックできなかったはず。勿論、まどマギも。

「地域を劇中でどう見せるか」のノウハウは、ここ2年くらいで大幅に進化したのではないでしょうか。
なぜ四国なのか?なぜ香川なのか?あたりの理由付け(物語の背景)についても、「ここまでの深さで描けば良い」という情報が、2年前と今とではおおきく変わってきているように思います。


もう一つ、観光とアニメが結びついたことに拠って、アニメの分化も始まったのではないでしょうか。
つまり、地域から完全に切り離し「どこでもない場所」にするのか、国内のどこかの地域と結びつけ、足で行ける世界の中の物語にするのか。

これは、次のポイント、海外という要素に絡んできます。

ご当地を見せる、でもう一つ重要なのが、「日本的なものをどう見せるか」という要素。
『ゆゆゆ』では『まどマギ』に較べ、和風なものを前面に出したり、日本の生活や町の雰囲気を伝えることに比重が置かれてきているように思います。
「海外に日本のアニメをどう見せるか」も、ここ2年ほどで大きく変わったのではないでしょうか。
方向は違うけど、『楽園追放』でも、ああコレ海外向けを意識しているなと感じました。

それが物語の根幹にも関わっていて、神道や和風なものと魔法少女システム、うまく絡めたな、という印象。
作り手もよく調べているなと感じます。

ただ、これは「海外向けの日本的なもの」であって、本当の日本的なものとは多分違います。
勇者の中に弓使いが誰もいない(日本で破邪系の神器といえば、まず弓)し。
ラストサムライ的な「わかりやすい」日本なのかな、とは感じました。
かなり頑張って作ってるけど、学術的な正しさではない。
あくまで、エンターテイメントとしての“和(風)”だと思います。

これも、初期のまどかでは難しかった要素だと思う。
「外国人にどう見せるか?」は、まどかの企画の頃にはなじみの薄い概念だろうから。

ビビオペの頃でも、海外展開は考えられていなかったと思います。
ああうん、そもそも海外向けって予算も手間もよけいにかかると思うんですよ。。。。


ここで、キャラの差別化の問題が出てきます。
魔法少女ものは戦隊ものの亜流なわけで、みんな対応する色があります。
コレはビビオペもまどマギも同じ。
色以上の記号化には工夫があって、例えばビビオペだと名前に数字と色を混ぜてきていました。

ゆゆゆの面白いのが、そこに花というギミックを絡ませてきたこと。
それぞれの花、何かなーって思ったら対応表見つけました。引用元はこちら
サブタイトルが花言葉になっていて、そこからキャラクターが分かります。

7話「牧歌的な喜び」 キスミレ(犬吠埼風)
8話「神の祝福」 青バラ(乃木園子)
9話「心の痛みを判る人」 アマドコロ(犬吠埼樹)
10話「愛情の絆」  アサガオ(東郷美森)
11話「情熱」  ヤマツツジ(夏凛)
12話「貴方に微笑む」  桜(結城友奈)


各個人が花(野山で誰でも見つけられる)と紋章(自分で絵を描くかグッズを買わないと手に入らない)をそれぞれ持ってて、ああなるほどねえと思った次第。
なお、まどかの場合だと髪型がみんな違ってて「モノクロやシルエットでも一発でキャラが区別できる」なんて要素があったりします。


『ゆゆゆ』の物語は「花が一瞬で咲き誇り、散っていく」という日本的な思想に基づいています。
OPやEDの歌詞にしても映像にしても。(OP『ホシトハナ』歌詞 ED『Aurora Days』歌詞 樹ED『祈りの歌』歌詞
花は少女たちの青春の象徴で、あるいは命の象徴でもあるのかもしれません。
孤独じゃないからといって悲劇がこないわけでもないし、悲劇を悲劇と感じるのかも、それぞれの人間の向き合い方で大きく変わります。

最初から「悲壮感が通底してるなー」と思って見ていました。
しょっぱなから、変身が毎回毎回劇場版まどかマギカのマミさんの2度目の変身(『未来』がかかるとき)並に胸熱でした。
明確な終わりが示されているから、花が輝きます。


こうして見てくると、ゆゆゆageビビオペdisのような記事になってしまいました。
勿論、ビビオペが悪い、というわけではありません。
現実社会が急速に変化していて、その変化のあおりをアニメもモロに受けて、変化に合った形で進化したか、変化と距離がありすぎた進化だったのか、という違いに過ぎないと思います。
というか、今の時代だと他の条件が同じだったら後発の方が圧倒的に有利だと思います。

ということで、今回は地域や海外との関係から見てきました。
次回は、また別の点から見てみようと思います。


視聴時の感想ツイートまとめ
アカメが斬る感想</a>


【見返したい方向け】 
クリックでバンダイチャンネルにリンクします(ビビオペが見当たりませんでした)。
結城友奈は勇者である
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魔法少女まどかマギカ
TV版 全話パック 
劇場版 始まりの物語 永遠の物語 















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