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アルドノア・ゼロ感想 ザーツバルムはどういう人物だったのか? -来期を踏まえて-  

今回は純粋な感想と考察ごっこです。
検証する時間はないので、裏取らないまま行きます。
内容はこのヒトについて。

HB45.jpg


本編の映像は意図的にミスリードを誘っていて、そのミスの部分にこそ物語の根幹があるんじゃないの?ってお話です。
ったく仕事増やしやがってこのくそオヤジが!!!!!wwwwww



とても乱暴に結論行きます。
このヒト、パッと見で連想するより遥かにバカで単細胞なんじゃないの?


OP映像や本編でのパッと見の描写、今回最後のスレインを煽った表情などを見ると、ザーツバルムは陰謀家で知能犯で、確信犯で悪いことをしている、大した悪役に見えます。


だから、こういうツイートも出てくる。
ザーツバルムが激昂するというのは一つのカタルシスでもあったと思うのです。
伊奈帆、よくあの表情引き出した、頑張れ!!!!って。




でも、本当にそれだけなのかな?



今回、最初に余裕をかましていたザーツバルムはどんどん怒りのボルテージが上がっていきます。
検証している余裕がないのですが、記憶だと

会話に割って入る形で登場
→第一形態で戦闘
→伊奈帆に反撃食らってうぎぎとなる
→完全体に合体(これでライエが助かる)
→イナホたちのチームプレイで完全体が撃破
→伊奈帆が銃を捨てたことで激高、殴り合いに
→スレインが割って入り、人間同士の対決へ

となっています。
気になったのが、最初に合体する前。
反撃されただけで「小癪な地球人め!」と怒りを露わにする。

みょーーーーに引っかかったんです。
今までずっと黒幕っぽかったヤツが、こんな些細なことでなんで怒るの?
戦艦を落とす火力と機動性があるわけだから、イナホがちょこまか動こうが、冷静に飛んで翻弄して始末すれば良いだけです。

その後3人がかりでカウンターを食らったときや挑発を受けたときもそうですが、ザーツバルムはイレギュラーに弱い。
いちいち感情が高ぶってます。

となると、どうもこのヒトは冷静ではないらしい。

振り返ると、ザーツバルムの性格を顕す描写が随所にありました。
例えば、わざわざナイフを掴む。
例えば、スレインが殺されかけただけで非常に険しい顔になり、今までにない怒りを露わにし、クルーテオをあっさり見限る。
例えば、自分の戦争行為をことさらに大義だとか言う。
例えば、「行け眷属たち!」とか恥ずかしいことをいい年して言う。

ルミナス052
画像は文章とは関係ありません。なんら含むところはありません。多分。


例えば、わざわざスレインを解放する。
例えば、スレインが起きるまで律儀に待っている。
例えば、さっさと殺せばいいのにわざわざ名乗って内情語って攻めてくる。

はい。
どう見ても冷静じゃないです。



この点、と――――――っても大事だと思います。
確かに彼は入念に準備を重ねてきて、地球の内情にも精通できるくらいの恐るべき情報網を築き上げています。
軌道騎士を逆賊呼ばわりした姫が驚いていたくらいなので、火星では冷静キャラとして王族にもとても信用されていたと思われます。てかこのオッサンは脳筋逆賊カテゴリではなく信用できる人カテゴリだったわけです。
姫はなんか、もうどうしようもないですね。

つまり、ザーツバルムは過大評価されていたフシがある。
彼自身は感情の人であり猛将なんだけど、知略型として見られていたのではないでしょうか?
他の火星メンバーが輪をかけてアホだから。

文明国と戦ってる蛮族だと、割とこういうパターンがあったように記憶しています。
蛮族の指導者は人格者で智恵も回って気品もあるんだけど、文明側に比べて感情的だったり、欺瞞の資質に劣ったりする。
だから奸計にかかり、戦闘で勝っているのに外交込みの戦に負けていく。指導者も横死したり、味方に逐われたりします。
これは人材の質とか文明の爛熟度の問題で、要は「自然相手や時間制限のない、人間相手のどろどろした足の引っ張り合いの長期戦にどれだけ強いか」という問題でもあるように思います。
相対的に我慢強くて知恵が回るやつが、それゆえに味方の面倒を見ることになり、割を食う。

こうした状況は、ザーツバルムにも当てはまるのではないでしょうか。
彼の本質は武人ですが、なまじ(相対的に)他の連中より目端が利くだけに、お世話係にされてしまう。
誠実に仕事をこなして信頼が集まるほど、彼自身の本性(ありたい姿)とは異なる名声が高まっていく。
これは、ザーツバルムに伴う闇であるように思います。

彼の能力への過大評価は、彼の計画への過大評価にもなります。
じっさい彼は大それたことをしているのだけど、では、動機は本当に正しかったのか?
彼が語る真相は、本当に正しいのか?
ここには疑問が残ります。

つまり、
オルレインは、本当に無念のうちに死んだのか?

いや、彼は嘘は言っていないと思うのです。でも、誤解をしている気がしてならないのです。
彼は第一印象よりかなりアホな人だから。
アホっていうか、大事なものを持ち、そのために怒り、泣き、冷静さを失う、普通の人です。


伊奈帆の言うように戦争は目的があって損得勘定で行うものだけど、ザーツバルムの“戦争”は果たしてそうなのか?
確かに、伊奈帆の「国家間の戦争」という言葉を受けるようにザーツバルムは登場しました。
でも、彼が行っているのは個人的な闘争なのではないか?
その意味では、この戦争は純粋な戦争ではないように思います。
ザーツバルム個人の感情という、ノイズが入り過ぎているのではないか?

なお、劇中で普通ではないのはむしろ姫とか伊奈帆。
彼らにしても、感情を上回る能力の凄味があったり、感情の出し方がわかりやすくないだけだったりする。

アルドノアゼロ世界の戦いは、超人な英傑同士の対決に見せて、実は「ふつうのひと」同士の誤解とか嫉妬とか、生々しい感情の激突に過ぎないのではないでしょうか?

その激突に、どう対処するか?
姫は理想を掲げ、言葉で臨みました。でも、届かない相手がいた。
伊奈帆は知恵を絞り、あくまで冷静に合理的に対処します。でも、敵を殺しきれなかった。
スレインは情熱のまま、行動で味方を増やしていきました。でも、彼は誤解された。
ザーツバルムは始めから終りまでを計画したけど、彼を突き動かした感情と同質のものが最後に彼を邪魔した。

それぞれ、それなりに結果を出して、大きく失敗もしています。
彼らの戦いによってすれ違いが更に大きくなり、憎しみも生まれかけています。
それぞれが、罪も犯しています。

これ、どうまとめるのか?
私は、OPの、姫が光を子宮にもっていく映像と、彼女が掲げるデューカリオンの刻印に鍵があるのではないかなと思っています。

HB52.jpg
HB53.jpg
HB54.jpg


つまり、ゆるし。
ごめんなさいをして、ごめんなさいを受け入れて相手を許すこと。
みんなが生きている可能性があるというのは、もう一度許し赦されるチャンスがあることでもあるはずなので、そこにこの物語のテーマとか終着点があるんじゃないかなー、とも、思ってしまうのです。


ああうん、俺も人間ってできることとできないことあるよなーって痛感するオッサンなんで、どうしてもザーツバルムのことは贔屓目に見てしまうのです。


オッサン

彼が笑える時が、この戦争が終わった時なんじゃないかな、とも思うので。


今回記憶だけで書きましたが、気になった方は見返してみると面白いと思います。
ザーツバルムという人を解き明かすことは、この戦争を、そしてこの物語を味わうことへの大きなプラスになるはずです。







【内容を見返したい方向け】
※バンダイチャンネルにリンクします。
第一話 第二話 第三話 第四話 第五話 第六話 第七話 第八話 第九話 第十話
六話までの詰め合わせパック


アルドノアゼロ感想 12話
アルノドノアゼロ感想まとめ 11話
イナホとザーツバルムが父子だという説

公式サイト
アルドノアゼロ世界における通信の意味


過去感想まとめ(私が火星軍を最初から心配している過程が克明に記録されています)
10話感想まとめ
OPについてのメモ(いずれ記事にします)
その後の相楽さんとのお話 (今まで出てきたメタファーの大体の意味が解説されています)
名称の由来
7話までのおさらい
スレイン対伊奈帆のやりとりについて











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