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アルドノア・ゼロ感想 第8話 クルーテオ卿の残したもの  

遅くなりました。やっと見られました。
来週は早めに感想UPできる。。。はず。
アルドノア・ゼロで多くアクセスをいただいたみたいなので、まとめを二つご紹介しておきます。

OPについてのメモ(いずれ記事にします)
その後の相楽さんとのお話 (今まで出てきたメタファーの大体の意味が解説されています)

ということで、本日はアルドノアゼロ 第8話 「鳥を見た日 ―Then and now― 」感想いきます。

HB44.jpg



まず結論行きます。
「軌道騎士・クルーテオ伯爵は、姫に希望を残した。」


いやー色々出てきましたね。
クルーテオの運命(まずそれかよ!)、スレインの運命、地球と火星の戦争の行方、2つのデューカリオンの正体、どんどん風呂敷が広がります。
拷問されてるスレイン君もとりあえずどうでもいいです。8話で主役が五体満足じゃなくなるとは流石に思えない。

ルミナス052

ああ、うん。。。例外あるけどね。。。。



さて、私の今回のハイライトは
「相互理解(ひとはわかりあえるのか?)」でした。

―文化も宗教も生きる世界も環境適応も全く異なる二つの種族が、どう共存してゆくか―

姫様が最初に「友達」と自己紹介し、次に幼少期のスレインと姫が自然と人間を引き合いに出してもう一度提示しています。
クルーテオも拷問時に「いかに科学が進歩しても」とか言ってましたね。
てかお前思いっきり引っ掻き回すなよライエwwwwwww
あとカームは良かったです。


さて本命はスレイン君。ってかクルーテオ。
やっぱこのオッサンよかった。いやオッサンというには失礼か。若そうだし。

火星と地球が分かり合えるのか?
今回、クルーテオとスレインが身を以て、「分かり合える」という答えを示しました。

クルーテオ伯爵は火星人には珍しく、騎士の誇り、つまり、自分たちがどうあるかを大事にする人です。
彼はスレインを散々嬲りました。ショタの人とかスレインファンにはたまらない光景だったと思います。

でも、自分たちの大事なものをスレインが命を賭けて守ろうとしていたと知ったとき、クルーテオは強い感銘を受けていました。
彼は、スレインを素直に称賛しました。そして、こう言います。

「私姫に忠義を誓った者」

私(クルーテオ)も、なんです。「お前(スレイン)も忠義を誓った者なのか!」ですら、ないんです。
「も」、だから、誓った忠義を先に示した者がいて、自分もだ、と、クルーテオは言っている。
つまり、騎士道(主君に忠義を誓う)において、先に示した者>クルーテオ、だと、クルーテオ自身が認めています。
先に示した者とは、もちろんスレイン。

この表現、クルーテオという人の最大級の賛辞なのではないでしょうか。


この一連のくだり、声優さんの演技も感情こもってて良かったです。
クルーテオは、スレインを自分同様に忠義を誓う者と認めたわけです。
仲間とか同志なのかはわからないです。
そんな高いレベルではなく、ただの同類と感じただけかもしれない。

でも、劣等人種とか地球火星とか大人子供とか関係なく、同じものを大事にできるヤツとして素直に認めたのは確かです。
※スレインは姫に恋愛感情もあると思いますが、クルーテオがスレインを忠義のバロメーターで評価したのは重要だと思う。

やっぱりクルーテオはクルーテオだったよ!
コイツはわかるヤツだと思ってたんだよ!!!!!!



―人は、分かり合えるのか?
―何が、人同士を敵にするのか?

これらは、虚淵作品に共通するテーマです。

趣味の拷問シーン長かったけど、このテーマに沿って考えると、必要な描写だったように思います。
クルーテオが何を大事にする人で、何に怒っているかが明らかになっていく過程でもある。
手段の変化、感情の乗り方、それからザーツバルムの態度の変化、追いかけていくと面白いです。

クルーテオの部下たちも良かった。上司の命に、打てば響くように間髪入れずに答えています。
彼らにしても、スレインに対して思うところがあり、クルーテオの指示は彼らの感情に沿うようなものだったわけです。

ザーツバルムの奇襲で、彼らは皆殺しにされてしまったのかもしれません。
彼らがスレインに示した感情も、恐らくスレインには届いていない。

でも、残ったものがあります。
「火星地球を問わず、人が大事なものを共有できて、分かり合えた事実」
クルーテオ達が今回の1話をかけて残した希望です。彼らはスレインの共感者として死んでいきました。

※なお、今回“騎士の中の騎士”クルーテオがスレインを自分以上だと認めているので、スレインは今後「真の火星騎士」と称されうる資格を得たと思います。一応、だけど。

同時に、今回の8話で何が敵を作るのかも示されました。
スレインは言います。姫を利用するものは火星人でも地球人でも敵だ、と。
ザーツバルムも、利害(彼が大義と称するもの)への障害になるとして、同胞であるクルーテオたちを手にかけました。

ここで、すれ違いが絡んできます。
仲間になれるはずの人達でも深刻に敵対しうる可能性です。それは今回の話でも示されます。
まず伊奈帆とスレイン。彼らはお互いをある程度理解し、情報の断片からお互いを敵だと判断しています。
彼らのやり取りのために、クルーテオの和平指示も曲解されていた可能性があります。

また、ライエという人がいます。
彼女は火星の草(ずっと敵地に潜り込んでいるスパイ。スリーパー。)の娘です。
彼女が火星人を敵視する理由は、彼女の特殊な事情によるものです。

でも、傍から見た場合、彼女は火星の非道な侵略に深く傷つけられた地球人です。彼女の怒りは誤解される。
彼女は地球人を煽りうる存在です。事態を引っ掻き回す方向に作用する可能性が高いです。
実際、姫様は彼女の言動に心を痛めてそうです。

人が分かり合える可能性が示された一方で、利害の対立があるし、そのために人を躊躇なく殺せる人達がいます。
また、自分たちの命や、”正当な理由”のために躊躇なく人を殺せる伊奈帆やライエのような人達もいます。
スレインのように、仲間になる要素しかなさそうなのに敵になっている人もいます。

だから、戦いは続いていくことでしょう。
また今回、希望以外の答えも示されました。アルドノアです。

今回初めて、劇中で実際にアルドノアが起動されました。姫様が起動した初めてのアルドノアでもあったはずです。
起動までの過程が面白い。

姫様、まず武力で一人制圧します。
そのうえで正体を示し、友達だと宣言し、アルドノアが起動されます。
この間、不見咲副長は銃を構えたままです。

クルーテオとスレイン、デューカリオンの姫様と、今回二つの「火星と地球の和解」がありました。
そのどちらでも武力が使用されており、わだかまりが解けるまでに相当な困難や困惑も生じています。

だから、『アルドノア・ゼロ』では和解は簡単ではないし、限定的なものでもあると言えます。

こうして人が分かり合い、激突していくときに、アルドノアがどう絡むのか。
なにがどう、ゼロなのか。
始まるからゼロなのか、リセットのゼロなのか(どちらの意味もあると思います)。
そしてもう一つ、この物語のタイトルのAとZに挟まれた「ノア(Noah)」や「天(Heaven)」が、どう絡むのか。

ノアと言えば洪水と箱舟。
ギリシア神話でノアに当たるのがデューカリオン(デウカリオーン)。
一方、今回出てきたディオスクリア(Dioscuri)はふたご座の双子のことを示します。ジェミニ、と同じものです。
なお、この単語は「神ゼウスの息子たち」という意味を持ちます。航海の守護者でもある。

それにしてもザーツバルムは早い。
この人、姫の生存バレでもデューカリオンの情報への対応でもなくスレインの死亡防止、ってことで行動起こしてますね。
悪いだけでなく、とても優秀なようです。そりゃ神の息子だしなあ笑。
※現状、彼のカタフラクトだけ他の騎士たちの火星カタフラクトと命名ルールが違います。

さて、ゼウスは白鳥に化けて古代ギリシアの一国の王妃だったレダと密通し、この双子を生みます。
ゼウスとレダには他にも娘を2人産んでいます。一人がアガメムノーンの妃になったクリュタイムネーストラー、もう一人がヘレネーです。
この2人の名前でピンときた方もいらっしゃると思います。
アガメムノーンとヘレネーは、とある有名な戦争で敵同士として出てくる名前です。
アガメムノーンは一方の指揮官として。
そして、ヘレネーはその戦争の元凶になった人間として。
ギリシア(ヘラス)からヘレネーが攫われ、彼女を奪い返すため、アガメムノーン以下のギリシア軍が略奪者の国を攻撃します。

その戦争の名は、トロイア戦争。
そうです、トロイの木馬で有名なあの古代大戦です。

トロイの名前を持っている人、『アルドノア・ゼロ』で一人いましたよね?

slayne-001.jpg


その人物、スレイン・トロイヤードは、ゼウスの双子の名、ディオスクリアを持つものによって天に連れ去られました。
白い鳥と紐づけられた者が天に連れ去られたことは、物語に何をもたらすのか?

さて、この一連の名前絡みの神話ではもう一カ所、白い鳥が出てくる箇所があります。
箱舟が陸地(ゴール)に近づいたときです。


天に連れ去られた者は、更なる戦乱の呼び水になるのか?それとも、再び箱舟に道を示す者になりうるのか?
そのとき、地球と火星の人達は何を見出すのか?


今回の冒頭、姫は「私はあなたたちの友達です」と宣し、アルドノアドライブを起動させました。
彼女の言葉を裏付けるように、クルーテオが地球人と火星人が分かり合える一つの道筋を示しました。
この主君にしてこの臣下あり。軌道騎士の面目躍如です。
立ち塞がるザーツバルムも攻め足の速さを見せ、貫録十分といったところ。
儚い希望を巡り、攻防は加速していくことでしょう。


でも、希望はある。


最後は、この光景で〆たいと思います。


クルーテオ


「いかに科学が進歩しようとも、この手の処置は常に原始的。
              そして時には、その方が効果がある。」


クルーテオのこのセリフ、肯定的な意味でも有効だと私は思う。

軌道騎士の誇りに乾杯。



なお、今回の8話のその他の点については、相楽さんが詳細な解説をされています。

公式サイト
過去感想まとめ(私が火星軍を最初から心配している過程が克明に記録されています)






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