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ガンダムビルドファイターズ感想 第24話 マシタ会長とか作品テーマとか  

気になったところがいくつかあったので久々の感想です。

ってかこの作品安定して面白いです。
Togetterで書いたことを大幅加筆。


その1 作品のテーマ
・ガンプラファイトとは何か
・ビルドファイターズの作り手はガンダム世界にどんな思い入れがあるのか

このあたり、わかりやすく描かれているように思います。
先週の決戦前夜回なんか顕著でしたよね。ガンダムキャラがみんな幸せになってほしいな、っていうのはひしひし感じる。

これも踏まえて。
この作品では、子供と夢、と、じゃあ夢を持った子供に大人がどう接するか、というのは割と強く描かれているように思います。


まず、子供っていうか若者は「夢や目標に対して旺盛にチャレンジする存在」として描かれています。
セイ、レイジは言うまでもなく、ユウキ会長、委員長、ルワンさんなんかにも出ていますね。
勝利より、楽しんでお互いを高め合いながら、ということを重視する。
これはガンダムで描かれた戦争やすれ違いへのアンチテーゼであるとも思います。

ガンダムにおいて戦争によってできなかったことを、ぜんぶぶち込んでいる感じ。
だから、ビルドファイターズの世界はキレイゴトが若干強いように思います。
こうあってほしい、という騎士道や武士道が勝つ。作品内にもガンプラ道みたいの、ありますよね。


で、大人は大きく二通り出てくる。
まず主人公サイドでは、子供の夢を理解し、肯定し、サポートし、導く存在として。

これは視聴者の多くを占めているであろう「大きなお友達」を意識しているようにも感じます。

ラルさんなんか顕著ですよね。
彼の立ち位置は、なにものにもなれないまま大人になっちゃったガンダマーの代弁者なんじゃないかなと思う。
彼自身が強いわけでもなく、イイ女を捕まえたわけでもなく、ていうか伴侶を得たわけでもなく、名誉もない地味な多分無職の怪しい中年。
いや35はまだ中年じゃないけど笑
ともあれ、彼は世間一般で言う成功者ではなさそうです。

ただ、ラルさんは社会的にどんなヤツだとしても(実際はガンプラ界での人脈凄まじいですが)、子供の夢の絶対的な味方という一点が揺るぎません。
その意味で、彼はとても頼もしい。絶大な安心感があります。

で、一番身近にいる彼の他に、最終兵器のお父さんがいたり、兄貴分のフェリーニとお姉さんのキララがいたり、ママさんやじいちゃんがいたりする。


もう一つが、敵としての大人。
これもビルドファイターズ補正みたいなものがあって、この世界の大人は、ことさらにスケールが小さいです。
孫のためとか自分の今の地位を守るためとか、ビジョンも大きな野望も理想もない。
フラナ機関のナインさんにしても予算獲得(と研究の継続)以上は考えていない。
世界征服をするとか、最強の人間を作るとか、そんなこと全く考えていないのです。
つまり、しょぼい
ガンプラのことも、ガンダムのことも、イベント自体も、悪用すらしようとしていない。

こうして見てくると、見えてくるものがある。
この世界、能動的に何かをしよう(=世界を変えよう)としているのは、ガンプラに関わって夢を追う少年(の心を持った者)たちだけです。
彼らにしても、大会の中で優勝するとか啓蒙するとか、あまり大きくない目的なわけですが。


他の人たちは、自分の世界から出ようとしていません。
つまり、ガンプラだけが世界を変える力を持っています。これは結構わかりやすい図式だと思います。
悪党側ではベイカーが世界征服を一瞬口にしましたが、会長に言われてやめちゃう程度の思い付きです。

関連して、その2にいきます。
私は会長に強く共感したので、ちょっと書いておきたかったのです。


その2 マシタ会長

彼が異世界の底辺の人間だったというのは、大きなポイントのように思います。

セイとかレイジ、そのほかガンプラファイトに携わる殆どの人間にとって、この大会は自己実現のスタートです。
彼らはこの戦いに参加することを目標にしているし、参加して得たナニカで人生をまた切り拓いていく。
会長だけが違います。彼は今いる場所がゴールです。彼はもう何かを成しちゃった人だから。

会長のレイジへのこだわりは滑稽に描かれてきました。ともすれば彼だけが過剰反応しているように見えます。
でも、現実的に考えれば、むしろ会長の感覚が正常です。
彼はレイジによってすべてを失う可能性があります。場合によっては命すら危ないかもしれない。
そりゃ必死になります。同志のはずのベイカーが全然ピンと来ていなかったり、会長が滑稽に見えてしまう方がむしろ異常です。


滑稽に見えるのも、ポイントだと思います。
正常で生臭い現実を纏っている会長は、この世界では異物だから。
彼が日本人じゃないのも重要ですよね。
日本人だったら「まさか命までは取られないでしょw」なんだけど、彼にとっては死活問題です。
高等な教育も受けていないだろうし、そんなに周りを見る余裕もない。短絡的なことで手一杯だったはずです。
感覚的には南米、東南アジア、アフリカ、中東あたりの貧民に近いんじゃないかな。破滅、即死亡の世界です。
ビルドファイターズの生温いシアワセ世界の中で、マシタ会長だけが全く別の感覚で生きている人です。
彼には今の生活がすべてだし、死守すべき自分そのものでもある。


これを踏まえると、彼がなぜアリアンの人間でなければならなかったのか、そもそもなんでアリアン世界の存在が必要だったかも見えてきます。

「現実の地球世界から戦争のニオイを消す」ことが、ビルドファイターズの裏テーマっぽいから。
敵とか対立とか、欲にまつわるネガティブなものは現実世界由来ではない
(この作品、地味にかなり非暴力ですよね)
ベイカーとマシタの感覚にズレがあるのも、「ベイカーはアリアンのことを何も知らされていない、この世界の人間だから」という理由があるのかもしれません。


よーは、ビルドファイターズはガンダムを覆っていた戦争に関わるマイナス要素を徹底して消しています。
なにかのために必死になって人の命とか財産を傷つけるような奴とか、お呼びでないわけです。
ここが、似たコンセプトのGガンダムとの大きな違いだと思います。

先代の名人とかレナート兄弟はいるんですが、それはファイトという枠組みの中にいるだけ。
ああうん、フラナ機関いるんですけど、彼らも大それたことは考えていない。グレーだけどルール違反はしていないし。
アイラに報復をしてきたわけでもない。

ファイト自体を捻じ曲げるものは、会長(とフラナ機関)以外には出てきませんでした。
この二つ、わかりやすく最後に結びついている。
※その意味で、会長とナイン(フラナ機関の彼)の後処理がどうなるのかは、本作の重要なポイントだと思います。

ガンプラファイトと人間関係、で見ると、会長だけがガンプラファイトで居場所を失う人です。
他の全員は、ガンプラファイトで居場所を得る、ないしは広げる人たちです。
ベイカーは(もしアリアンのことを知らされていないとすれば)ガンプラビジネスの実務を知る者としてどうとでもなるし、フラナ機関のナインにしても確かな実績があります。
ああうん、会長のも多分に本人の思い込みというところはあるけど。
でも、会長は現実の地球の感覚を持つ人間なので、彼の判断は決して悲観的過ぎはしないと私は思います。

こうして、ガンプラファイトが当人に何をもたらすか、で見たときに、会長と他の全員は利害が対立することになります。



その3 ガンダムとビルドファイターズ

さて、会長とかフラナ機関の考え方を作り手がどう評価しているかは、劇中世界からのリアクションに顕著に表れていました。

豹変したメイジンへの会場全体のドン引き具合とかおもしろかったです。
外見が変わっただけなのに!まだ何もしていないのに!
逆に言えば、雰囲気が変わっただけで「いつものメイジンじゃないな、期待しているものが見られないな」とまで思わせたのは、ユウキ君の大きな功績だと思います。

サザキ君なんか、あからさまにがっかりしてましたよね。
怯えるんじゃなくて、がっかり。このキャラ立てはうまいと思う。
そういえば、今回レナート兄弟見た覚えがないです。彼らの反応は興味深いんだけど。


ところで、メイジンの悪堕ちの影響、これどうなんでしょうね。
もしメイジンがあのままアメイジングエクシアで戦っていたら、どうなっていたのか?
ダークマター+全部引き出されたメイジンだからこそ出来たことも、あったとは思うのです。
もしかしたらメイジンが思っていたほどのいい勝負は実はできなくて、もっとあっさり決着がついちゃってたかも。
マシタ会長たちのおかげで、セイとレイジは実は「名実ともに世界最強」の称号を手にしているのかもしれない。
この辺、次週とか続編で答えがきてほしいような、ほしくないような。

ただ、上で見てきたように「実際に誰が一番強いのか」というのは、多分どうでもいいのです。
作品的に恐らく大事なのは、ガンプラファイトというお祭りの枠組みの中で誰が一番強いか、ということ。
ただ、視聴者としては「ぶっちゃけ誰が一番強いの?」も、やっぱり気になってしまうところだと思います。
ダークマターの登場、販促やラスボス出すって以外にファンサービスとしての側面もあるように思う。


こうして見てくると、ビルドファイターズというのは「戦争とガンダム」に「ガンプラファイトとガンプラ」という似て非なる枠をはめるファンタジーなのだと思います。
ガンダムとリアルをどうすり合わせるか、という問題への一つの答えでもあると思う。

会長にしても、彼が想像する彼にとっての状況はシャレになってないんだけど、このファンタジーのおかげでそんなにひどい事にはなりそうもないですしね。
今までのガンダムシリーズだったら、彼は悲惨に殺されていたと思います。

でも、ガンプラファイトがとても肯定的に描かれている以上、彼の社会に対しての功罪は間違いなく功の方が大きいと思います。
罪の方も、彼の追い詰められた境遇によるものが大きいから同情の余地がある。
それに、物理的に怪我をさせるとか殺すような悪辣なことはやっていない。良くも悪くも彼は小市民です。
(ニルスたちも拘束されただけでした。むしろレイジの方がひどいことをやっています。)



さて、次回は最終回。
会長はどうなるのか?ヘンナモノが出てきた静岡県は?
さっきもちょっと書いたけど、ここをどう処理するかで、ここまで書いてきた「ビルドファイターズがガンプラファイトを通じて何を描きたかったのか」の最終的な答えが見えてくるように思います。


ホントにコレは蛇足な予想でしかないけど。
レイジは異世界からのよそ者としてガンプラバトルに触れた人間です。
彼個人にはガンプラバトルに関わる理由も思い入れも何もない。ただ約束だったってだけ。
ガンプラバトルの魅力は、レイジの体験を通じて視聴者に伝えられてきた部分もあります。
だから、レイジが会長を許す(命までは取らないという意味で)、というのは納得は行く。
どんな理由であるにせよ、会長が生み出して作り上げたモノの楽しさを最も理解している人間の一人だろうし、アリアンの中では間違いなく一番理解している人間でしょうから。

会長がしょっぴかれてってアリアンでしごかれるエンドなのか、会長もしがらみなくファイトを楽しめるようになってエンドなのか、わからないけど。
レイジが会長を許す、までは、あってもおかしくないなと思います。それだけの積み重ねはここまでであったわけで。






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