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『叛逆の物語』と15年目の『タイタニック』  

お久しぶりです。
最後にまどマギの12回目を見てからもう1週間が経とうとしてます。

12回目、やっと寝れましたよ。

ってことで、自分のツキモノもひと段落した感があります。
この間に断捨離も終了!!
3000リットル捨てました。いやーリアルゴミ屋敷でもなんとかなっちまうもんですね。


さて今日はタイタニックです。
暫定避難先の友人宅で一緒に見たんですが(15年ぶり!)
まどかで身体作っておいてよかったなと思いました。

『叛逆』と共通するワクワクと「いけええええええ!」という気持ちを味わったように思います。
今回は、まどかマギカにかこつけてタイタニックのレビュー?です。
どっちも見た人用。





ナマのタイタニックを見たのはイギリスのエクセターという町でした。
英語はそこそこわかったけど、細かいニュアンスは拾えてない。今みたいな見方もしていない。
ただ、当時もローズ(ヒロイン=ケイト・ウィンスレット)が戻ったところ、ディカプリオが死んだところ、とラストでは泣いています。

ああうん、当時から今に至るまで
タイタニックの真のヒロインはタイタニックという船。
ヒロインのデブは体脂肪が高いが故に生残性が高いから、ヤツとディカプリオは走り回って船の中を紹介して回るのが役目


とは思ってました。この側面も勿論あります。

で今回。
今滞在してる先の友人のところでタイタニック批評の新聞コラムが出てきたのがきっかけ。
「クソみたいなロマンスのためにバカみたいに金かけやがって」って主張でした。

私は、タイタニックという存在の表現のために雰囲気を含めた可能な限りの再現はとても大事だと思っているから、「金をかけることには意義がある」というスタンスです。

で見返したんですが。。。。

なにこれやばい


物語の真相わかってると、冒頭のつかみからしてローズばあさんに気持ちがシンクロできまくる。
ノリが『叛逆』2回目以降の視聴でカラフル見てるときみたいな感じです。



なんでばあちゃんがあの場所に来たのか
なんでばあちゃんが宝石を海に投げたのか
なんでばあちゃんが101歳でもピンピンしてるのか

全部、見りゃわかる作りになってます。

前半の一見冗長に見える茶番ライフも、もちろん一等と三等の対比も大事だし、そこの階級社会を描くのも重要なんだけど、実は無駄なセリフが全くない。
この辺『叛逆』の最初の30分の茶番みたいなもんだよなーとか思ってみてました。

この最初の一時間のセリフ、全部
・ローズの心情変化への伏線
・タイタニックの悲劇への伏線
に収束します。

ローズのラブロマンスなんてどうでもいーじゃんwww

いやいや、それが、そうでもない。

なんで彼女が下層階級と交わる必要があったのか?
なんでそんなドラマが必要だったのか?
なんでローズという語り部が必要なのか?
なんでそのローズが84年後に登場する必要があったのか?

それが、なんで『タイタニック』というタイトルに絡んでくるのか

繋がると、めっちゃ面白いです。


答えは

タイタニック沈没の一連のドラマが一人の人間の人生の扉を開いたから


主役のローズは極めて開明的で優れた資質を持つ女性だということが描かれる。
乗客の中でただ一人タイタニックの救命ボートの数が足りていないことを見抜いたり、有名になる前のピカソの才能を25年前に看破していたり、博識であり活動的な、デキる女性だということは随所で描写される。
彼女は現代だと大活躍できる生き場があるけど、20世紀初頭の社交界では、周囲がまだ彼女を扱いきれない。
このままだと、ただ飼い殺しにされるだけの存在。

一方のジャックは優れた観察眼と、それを絵にする腕をもち、それらに基づいた陽気な性格で世界と人生を楽しむ人間だ。彼は世界中を放浪している。
このヒトも今の世界ならいくらでも活躍の機会があったのだろうけど、当時は彼はただの貧民でしかない。

よーは、ふたりとも早く生まれすぎちゃった人。

この二人が、タイタニックで出会う。タイタニックだから、出会える。
いろんな層の人間が教習所の合宿みたいにごった煮になった「場」があったから。

で、当時のタイタニックには確かに夢があった。
アメリカへのあこがれだったり、新世紀の人間の技術への憧憬だったり。
世界がまだ大戦を知らない時代の話だ。
ヨーロッパ世界の夢をぶち込んだ異様な熱気をはらみ、船は新大陸を目指す。

もちろん、希望の大陸に辿りつくことなく、大陸に夢を託した貧民たちはほぼ全滅するのだけど。。。
これは人災の側面も大きい。
功を焦って安全確認してなかったり、救命ボートの数が足りていなかったり、被災時の初動が遅れたり。

その辺の悲劇も描かれるし、そのワリを食う側、旨みをすすれる側としてそれぞれ登場人物が配置されているというのは一つのポイントではある。

じゃあ悲劇ですねー悲恋悲しいねー なのか?

ではない。それだけでは、ない。

そこでローズとジャックのカップルが出てきた意義があるし、84年後のローズが出てくる必然がある。


タイタニックといえば、このシーンが有名超有名!世界的に有名だと思う。


Titanic_convert.jpg



今回の私もジーンときたんだけど
実は、この場所にジャックが来て風を受けてスピードを感じるのは2回目。
1回目は、ポーカーで買って乗り込んだ友達とジャックが二人で来ている。コレ、地味にとても重要。

で、水平線の先のアメリカ大陸に夢を馳せる。
ポイントは、この二人がどちらもこの後の海難で死んで、アメリカ大陸に辿りつけていないこと。
っていうか、ジャックの周りで三等船室で踊ってた中で無事に新大陸いけたのローズくらいなのではないでしょうか?


じゃあ、ローズはどういう人か?
ジャックと出会う前のローズはタイタニックを「奴隷船」と断じている。退屈で変わり映えのない日常の中に永久に囚われるから。子供を産んでも老人になっても。
それを、ローズはもどかしいと感じる。

そりゃそうだ。彼女はその後の激動の時代に対応できるだけの資質があるのだから。
実際、彼女の周りにいたヤツは、彼女の才能を認めていた成金女のモリー以外みんな事故後はロクな目に遭っていない。
でも、だからこそ、ローズの才能は周囲には受け入れられないし、ともすれば潰される危険すらある。
もちろん婚約者は「その時代の価値観の中で」ローズのことを最大限に愛しているのだけど。

で、ジャックはそのローズを「戦う火を燃やしている女性」として見ている。彼が解放しなければローズは追いつめられ、やがて火は消えてしまう、とも。
そのジャックは一日一日を生きられることをとても大事にする人間だ。
実際、彼には自分の生き方への卑屈さがないし、笑みも絶えない。
ジャックを通じてローズが得たものは愛だけではない。才能や感性の使い方でもある。即ち、生き方。

だからジャックはローズを生かそうとする。同じものが見えている人間だから。
タイタニックで描かれる恋は、禁断の身分だからただ恋に落ちたわけではなく、タイタニックという状況だったからだけでもなく、二人の「新人類」が惹かれるべくして惹かれあった結果でもある。

物語の最後、ローズはジャックたちがついにたどり着けなかった自由の女神を見上げ、そこで「ローズ・ダーソン」を名乗る。スタート地点は三等の甲板からだ。後ろでは婚約者が彼女を探し続けている。
つまり、彼女は上流階級の中での自分と決別し、ジャックたちの目線で新たな一歩を踏み出している。

よーはローズは「タイタニック後」は自分の人生を自分で切り拓く人間になってて、その変化がタイタニックにいる間の一連の冒険にあるんだけど、

この話、継承、という要素は見過ごせないんじゃないかと思う。

厳しい階級格差が描かれ、貴族階級にいながら貧民としてあの極限状況を生き延びたローズは、自分のスタートラインを貧民側から切る。
彼女がただの貴族じゃないということは再三描かれている。
だからディカプリオに絵を描かせたときに一人の客として接しているわけだし。

彼女が救出されたとき、周囲の人間はみんな死んでいる。そもそも生き残るのがおかしいような状況だ。
それは老ローズが最後に思い出した時に出てくる人間たちでもある。

彼らはあの事故で消えた、数字の中の一人に過ぎない。
ジャックにしても賭けポーカーでチケットを取っているから、「いるはずのない人間」だ。

その人たちが新大陸に願った夢や、生きたかった理由。
ローズは曲がりなりにもその死者たちに触れ、彼らがどういう人間で、どう生きていったのか、その息吹を感じている。

逆に言えば、彼らの生きた痕跡はローズの中にこそある。
それが、ジェームズ・キャメロンが表現したかったタイタニックの人間模様なのではないか?
だから、物語のラスト、ローズは宝石を還し、タイタニックの夢の中で眠る(死んだ、とも取れる)。

つまり、ローズは二つの意味でタイタニック世界の案内人として機能する。
ひとつは、ジャックと共に物理的に動き回ることで。
もうひとつは、彼女の変化とその後を描くことで、タイタニックで彼女が誰の何を見、何を感じたかを伝えることで。


このローズの変化が凝縮されたのがこのシーンでもある。
ディカプリオがローズに渡したかったものは何か?
ローズは何を得たのか?


Titanic_convert.jpg


籠の中の鳥が新しい空を征く、なのではないか?
同じ舳先から水平線に夢を馳せた者たちのうち、彼女の翼だけが新大陸に届く。
劇中に登場した誰よりも彼女は長く生き、人生を謳歌したことが最後の写真で示される。
彼女は勝ち組だ。

だから、その原点になったタイタニックに、思い出を引っ提げて戻れる。
あなた(たち)のおかげで人生が変わったよ、と報告するために。
だから、彼女はタイタニックを「夢の船」と言い切る。実際に描かれる夢のような時間は殆どないのに。

タイタニックの悲劇を描き切るためにはローズという人は不可欠だったように思う。
逆に言えば、彼女がその後の人生を生き切ることで、タイタニックの悲劇が意味を得る。
だから84年分の実績が必要だったし、彼女がかくしゃくとした姿であの場所に来る必然がある。

そういう話だったんじゃないかなー、とは感じた。
船の話でもあるし、ロマンスでもあるし、同時に歴史モノでもある。


これは、この話を初めて見たときにはわからなかったと思う。
今回見てみて、ああこのヒトにとってタイタニックが青春そのものだったんだなというのを感じた。
うちの爺さんが戦争語ってる時もあんな感じ。俺がまどかのことを語るのも多分こんな感じ。

そんな強烈な何かがあって、あの自由の女神とか、それに相当する何かを得て、初めて重みをもつのではないか。
ってか当時は英語で見てたからセリフ結構拾えてなかったし。

たとえばフロイトに言及されたこととか、定員にローズが気付いたこととかがわかっていない。
何より、当時はこういう物の見方もしていない。

ああこのばーさんにとってのタイタニックって俺にとってのまどかなんだなー、とは感じた。
ほむらにとっての見滝原での一か月、と言っても多分同質のものだと思う。



不倫?新しい旦那が騙されてた?
そうは思わない。ダーソンを名乗ることは彼女の生き方そのものだから。
それを理解して受け入れる人間を選び、ローズは幸せに生きたはずだ。
それができる人間であることは劇中に描かれている。



なんで『叛逆の物語』を思い出したのか?と言えば、物語のつくりが似ているから。
2回見ないと意味が分からない。わかった瞬間に語り部に強烈な感情移入ができる。
ローズはタイタニックという歴史の、ほむらはまどかのいた見滝原という歴史の生き証人。
そして、ふたりともその歴史が内在する「いくつかの異なる世界」を見届け戦い抜いてきた生き残りでもある。

その語り部の「夢のような時間」、つまり青春の描かれ方。
ほむらにとっての見滝原がローズのタイタニック、ほむらにとってのまどかがローズにとってのジャック。
そして、その夢のような空間での茶番のように見える平穏な時間の中の伏線。
『叛逆』では最初の一か月の蜜月の中や、それ以前のルミナスに叛逆の萌芽があるし、同じくらいの目立たなさでタイタニックでは主題に至る伏線が散りばめられている。

そして、どちらのヒロインも、目指すものは自分の納得のいく自分の人生。
彼らはともに環境を戦い抜き、最後に自分のいる世界に「叛逆」をする。

ラストもちょっと似てるんですよね。なんか似たようなイメージで受け取ってました。
青いからかな?沈んでいくからかな?注視しないとラストの意味が通らないんだけど、注視するとちゃんと意味が通るように描かれていて、通ったときに爽快感があります。

まー物語のテンプレだし、割と基本なんでかぶるのはしょうがないんだけど。

『君の銀の庭』でほむらとまどかの手が対等に繋がれるところでグッと来た人間には、自由の女神の下で自分の名前を「ローズ・ダーソン」と宣するローズには同質のかっこよさが感じられました。

叛逆でほむらを見ていてがんばれ!と思うのと同じ気持ちを、タイタニックでローズを見ていて感じました。
単純な話だけど、根っこ同じなんじゃないかなとも思う。
両方とも女の子が運命的な相手と出会って焦がれるような青春を送って、環境と戦い抜いてアイデンティティ勝ち取る話だし。

どちらも、劇場で見ておいてよかったと思う。
ってか。。。15年間ただのデブ呼ばわりしていてごめんなさい。。。。ローズさんめちゃめちゃかっこいいわ。。。


でもこれ、まどかを追いかけてなかった自分ならわかったのかな?とは感じた。
「今目の前にある幸せがとても大事」という両作品に通底する前提は地味に重要なわけで。




今回お世話になったタイタニック解説サイト
その1:本とカロリーさま
http://d.hatena.ne.jp/ayidabis/20111021/1319167503

その2:ナドレックさんの映画のブログ
http://movieandtv.blog85.fc2.com/blog-entry-447.html



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コメント

いつも楽しく読ませてもらってます。
今日の大晦日一挙上映で叛逆を見ていて「んん?!」と思い、ここの記事を思い出したのでカキコさせていただきます。

というのも、叛逆本編のさやほむの後、「まどかの犠牲を無駄にしているだけよ…許せない!」のシーン中に、船体が傾いて炎上&客が次々と海中へ沈んでいくシーンがありました。

タイタニック本編は幼い頃に見ただけでうろ覚えですが、火災こそ無いにしろ、確か船体はゆっくりと斜めに上がり、最後は垂直で沈んで行ったはずです。
そして客が次々と沈んでいく…この流れを見てタイタニック、そしてこの考察を思い出しました。

案外、この考察通りタイタニック本編こそが叛逆でオマージュしているというスタッフの暗示かもしれませんね。

#- | URL
2013/12/31 19:08 | edit

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