Blinking Shadow ホーム » まどかマギカ »まどかマギカ叛逆の物語感想その14(バレ注意) コネクトと「このきもちは、わたしだけのもの」。

まどかマギカ叛逆の物語感想その14(バレ注意) コネクトと「このきもちは、わたしだけのもの」。  

10話ふと思い返してあっれえ?と思ったネタ。

『叛逆の物語』って、どうもテレビ版の10話(『永遠の物語』でもそのまま使われた部分)と直接つなげて考えないといけないんじゃないかな、と思ったんです。


これ、ほむらちゃんの魔法少女観にもつながる。

叛逆の物語の"真相"について



今回、10話の「交わした約束」、つまりほむらが叛逆してでも取り戻したかった状況を思い出したんです。引っ越しなのに。。。。orz


まず大事なのは、めがねのほむら(めがほむ)としての楽しい魔法少女クラブの思い出(2周目)と、ほむらが「原罪」として認識している交わした約束が別物だということ。

どっちも登場人物が同じでめがほむとしての記憶なんだけど、ほむらはその記憶を甘美なものとしつつ、断ち切りたいと思っています。

なぜか?自分が弱かったせいで自分の手でまどかを殺しちゃったから。
なんでそう思えるか?今のほむらが「殺さないでもどうにかできたな」って自分で無意識に思えるくらいには強くなってるから。

ここまでが前提です。
『叛逆』本編で描かれているナイトメア退治の世界は、2周目の魔法少女クラブが原型になっていると思われます。
アレがもっといい形で続いた場合の理想形。
さやかが死んでいなくて、まどかも存在する世界。
だけど、実際の2周目はもっと悲劇的な終わり方をします。魔法少女たちがキュゥべえに騙されていたから。

これに対して、実際のほむらが何をしたのか?
真相をみんなに伝えようとします。
身体能力も上がっている形跡がある(心臓が弱いはずなのに走っても息が切れていない)。
関連して、戦闘能力が「一人前の魔法少女」と言える程度に上がっています。
銃は百発百中、オクタヴィアを屠ったのも彼女の火力です。
3週目後半のほむらはもう、足手まといなんかじゃありません。

なお、このときの戦いで曲がりなりにも魔法少女が5人揃っています。
5人全員仲良くできたら、というナイトメア世界の原型が、この3周目世界であったのかもしれません。


この後、いくつか重大なイベントが起きます。
ひとつめが、まどかによる巴マミ射殺です。
まどかとマミのコンビがどれだけ輝いていたのか、どれだけ優れていたのかは『叛逆』から窺い知ることができます。まどかがマミをとても尊敬していることは明白です。
ほむらにしても、2周目でも一緒に行動していましたし、巴マミは素敵な先輩だったはずです。

そのマミを、まどかが殺しています。ほむらを助けるために。
そうです。本編で最初に人殺しをして手を汚した人間は、まどかです(TDSの下巻でも少し言及ありましたね)。
そして、この時のまどかだけが、まどかを殺めたクーほむの罪を共有できます。

大好きな人間を殺してまで、まどかはほむらを選びました。
このときのまどかとの二人だけの時間が、ほむらの原風景だったのではないでしょうか?
ワルプルギスが来るまで、短いけどとても濃密な時間を送ったように思います。
「私たちも、もう終わりだね」と言えるくらいに。

これは、アルティメットまどかにも理解できないように思います。
彼女は5週目とかの人だから、何が起きたかを頭で理解できても、心が血に汚れていない。


このまどかとほむらの別れは、短いながらとても重要なイベントが目白押しです。
ほむら叛逆の直前に来るべきシーンが、まさにここだと思う。
まず、まどかがほむらにウソをつきます。
ほむらに目を合わせず、空を見てグリーフシードがもうない、という。
これを受け、ほむらが「世界をめちゃめちゃにぶっ壊そうぜ」と言います。
これはまどかに後に「私はこの世界を好き」と言って否定されるんだけど、その前に、

独白に夢中になったほむらは、まどかから目線を切ってしまいます。このため、
まどかが、ほむらにさやかのグリーフシードを使います。
ほむらの手をがっちり押さえつけるというオマケ付。

で、「私。。。魔女にはなりたくない」とあいなる。

マミを殺したまどかが言う約束だから、あのときの「交わした約束」がただのまどかとの約束ではなくなります。

もう一つ重要なのは、この時の二人が、かなり異常な状況にあったであろうこと。
さやかの死ですら秘密を守ったまどかです。自分が人を殺したなんて、まず親に言わないと思います。
まどかの秘密を共有しているのはほむらだけ。二人は共犯者みたいなものです。
世界は明らかに歪んできている。ワルプルギスに勝てないのも何となくは見えてたかもしれないし、勝ったとしても仲間殺しをしながらの、いずれはどん詰まりになる世界です。

心中に行くような、かなりおかしな環境の中で、二人だけで耐えていたのではないでしょうか?
だから、「世界をリセットしてやる!」と言うほむらのセリフも、そこまで異常なものではない。
相当なストレスがあったはずです。

まどかはややまともな感覚でほむらに道を示すんだけど、このヒトにしても仲間殺すわ自分を殺せというわ、かなり異常なことを平然と言っています。

つまり、まどほむは原点からしてかなり歪んだ関係だったのではないか?
むしろ、あそこまでマトモな方向に改編できたのがおかしいくらいで、ほむらの成長のたまものだったように思います。
その意味でも、今のほむらはまどかに言いたいことがたくさんあったんじゃないかな?


ちょっと長いけど、「交わした約束」のセリフをそのまま引用します。参考はこちら

まどか「私たちも、もうおしまいだね」
ほむら「グリーフシードは?」
ほむら「そう…。ねぇ…私たち、このまま二人で、怪物になって…こんな世界、何もかもメチャクチャにしちゃおっか?
嫌なことも、悲しいことも、全部無かったことにしちゃえるぐらい、壊して、壊して、壊しまくってさ…。
それはそれで、良いと思わない?」

まどか「さっきのは嘘。1個だけ取っておいたんだ」
ほむら「そんな…!何で私に!?」
まどか「私にはできなくて、ほむらちゃんにできること、お願いしたいから」
まどか「ほむらちゃん、過去に戻れるんだよね?こんな終わり方にならないように、歴史を変えられるって、言ってたよね」
ほむら「うん…」
まどか「キュゥべえに騙される前のバカな私を、助けてあげてくれないかな?」
ほむら「約束するわ。絶対にあなたを救ってみせる。何度繰り返すことになっても、必ずあなたを守ってみせる!」
まどか「よかった…」

まどか「うわぁあっ!」
まどか「もう一つ、頼んでいい…?」
ほむら「うん…」
まどか「私、魔女にはなりたくない。嫌なことも、悲しいこともあったけど、守りたいものだって、たくさん、この世界にはあったから」
ほむら「まどか…!」
まどか「ほむらちゃん、やっと名前で呼んでくれたね。嬉しい…な」



このプロセスに対して、ほむらがどう『叛逆』したかを見ると面白いです。
今度は目線を切らない。ソウルジェムを触らせない。
そして、上のやり取りでの二人の願望、どちらも実現させています。

「まどかへの思いは私だけのもの!」というのも、まどか=あの時の罪を背負ったまどか、とすると、納得できます。
それはもう、神まどかにすら理解できない。
でも、ほむらにとっては絶対に忘れてはいけないモノ。




さて、『叛逆』では何がどう変化したか?
これは、ほむらが「約束」の結果を評価できるようになったことが一番大きいように思います。
ほむらが強くなったこともあるし、インキュベーターの実験という新要素が出てきたから、ということもある。

そして「まどかが辛かったから」という、最大の理由。

このとき、なんで『始まりの物語』冒頭(アニメ版1話)での学校の渡り廊下を思い出したのか?

ほむらの1週目と、叛逆での続くセリフを見て、なんとなくわかった気がします。

ほむらは、魔法少女になる=命の感覚がマヒする、と思っていたのではないでしょうか?

ほむらが見ていた魔法少女まどかは、逃げられるときにも命を張って突っ込んで、みんなのために死んじゃう人間です。
一方、ほむらが見ていた人間まどかは、そんなことは到底できない普通の女の子だったのではないか?

実際には「まどかがもともと勇気と行動力がある人間だから」が答えなのですが、ほむらはまどかの勇気を「魔法少女になった結果かっこよく変わったため」、つまりキュゥべえによる人工的な歪みの結果と解釈していたのではないでしょうか?

それが誤解だったということは、『叛逆』でわかります。
これ、まどかが本物のまどかだと見分けられたことも大きいし、ほむらも実体験でそうそう自分の感情は殺せないっていうのは理解していたと思います。

うん、理解するの遅いよほむらちゃん。

でも、彼女が見ていた世界で考えると、どうもそうなんじゃないかな、と思います。


こうなると、さて、ほむらの孤独は本当の意味で癒されるのかな?とも思いますが。。。。
ほむらの手を取れるのは、恐らく血まみれの手をした、人殺しのまどかだけです。
でも、今のほむらは、まどかの手が血にまみれることは絶対に阻止するはずです。


それでも、そこにできることがあると分かった以上、大人しく救済されちゃうのはやっぱり我慢ならなかったと思います。
それが、暁美ほむらが鹿目まどかに見た原点のかっこよさ、そのものだったのではないでしょううか?
巴マミ以下全員に共通する、『まどかマギカ』の魔法少女たちの正義感とも言えます。


ということで、
ほむらの『叛逆』は、過去周回の3周目の直後につなげて考えると面白いんじゃないかな?という話でした。
ほむらの過去周回の1~3週目を直前に見ていくと、『叛逆』、また違って見えると思います。



上映館の情報はこちら












にほんブログ村 アニメブログへ
にほんブログ村

関連記事
スポンサーサイト

category: まどかマギカ

thread: 魔法少女まどか☆マギカ

janre: アニメ・コミック

tb: 0   cm: 2

コメント

ぶっちゃけ3周目ほむらのストレスはそれだけじゃないよなぁ…。
まどかを殺す事で決定打になりましたが、それ以前からほむほむの心はボロボロだったと
私は認識しています。険悪な仲だったさやかを爆殺する時に『ごめんなさい』と言えた
めがほむにとっての3周目は、回りがキャッキャ言いながら魔女をティロフィナーレする中
自分だけが”人殺し”をしていると理解していた訳で。
 
 描写こそされていませんが、マミさんが壊れたり自殺したりするような重荷を、2周目を
終えたばかりのめがほむが平気で受け止めていたとは到底考え難い。ましてや、
大事なまどかの手を穢させる事なんて余計に耐えられなかったとしか思えません。
 みんなが攻撃を避け、必死に止めようとしていたオクタヴィアちゃんを、誰よりも先に
ほむらが一人で爆殺する道を選んだのは、他の誰にも…特に、まどかにさやか殺しを
させたくなかったから、と考えるのが一番自然な感覚に思えます。

そこまでしたのにまどかが人殺しをした、という方が、「常にほむらの願いを踏み躙る」
まどかの作中立ち位置としても、あるべき姿なんじゃないかな。

悪ほむ派 #- | URL
2013/11/22 10:08 | edit

>そうです。本編で最初に人殺しをして手を汚した人間は、まどかです

えーと、杏子を殺したマミさんは?

#- | URL
2013/12/07 17:29 | edit

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://chiqfudoki.blog.fc2.com/tb.php/365-3543b557
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

検索フォーム

最新記事

最新コメント

アクセスカウンター

オススメ

▲ Pagetop