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まどかマギカ叛逆の物語感想その3(バレ注意) 少女がたどり着いた答え  

まどマギ叛逆の物語感想、思いついたものをガンガン投下していきます。
まだ1回しか見られてないけど。
何でほむらを好きなのか、とか、この話がなんで「魔法少女まどか☆マギカ」と言うタイトルなのか、とか。
後で全部一つにまとめると思う。



去年まどかの劇場版を見てから人生を強引に捻じ曲げたわけで、
まど神様はいると思ってるし、彼女の作ったこの世界も大好きです。
だから、軽々しく「滅ぼす」とか言ってるクソメンヘラは一人で死ねとか思ってました。

一方、今の感想はこんな感じです。この世界が好きだしまど神様も好きだからこそ、私はほむらの肩を持ちます。
なんでかなーって思う。

前回、ほむらの成長について少し書きました。
ほむらは自分が間違っていることを理解してあの行動をとった、結構バランスが取れているのではないか、と。

もうちょっと考えると、色々見えてきます。

たとえば、予告で騒がれた自殺のシーン。
コレ、意味が分かると鳥肌でした。
当たり前に見ちゃってましたけど、アレ、凄いんです。

だって、おかしいじゃないですか。
直前まで殺し合いしてたのに、マミ、わざわざ止めに入ってる。
ソウルジェムを撃とうとしたわけでもないのに。アタマ撃つだけなのに。
ほむらも、マミがそういう行動をとることを見越して罠を張っています。

でも考えてみてください。
ほむらの過去で、そんな友達、いましたか?
ほむらの知ってるマミ、そんな人間でしたか?

『叛逆』のほむらには、自殺するときにとっさに止めてくれる友達(先輩)がいる。
これ、すごいことです。

マミの時間を止めた後のお互いの動きも、良いです。
そういうマミだから、やっぱりほむらは撃てない。あれ?TV版のほむらならコレ撃ってますよね。
マミもマミで、即座に攻撃せず、ほむらがどうするかを見極めていたのだと思います。
この人間関係は、今までのほむらの周りの世界にはなかったものです。

杏子にしても、投げてよこしたものをほむらがキャッチするあの関係。
ほむらが魔女だったら、杏子を殺すチャンスは何度かありました。
また、一番最初のめがねのほむらの時代には、杏子はいなかった人間です。
でも、殺さない。仲良しとしてそばに置いている。

そもそも、「魔法少女が5人揃うものだ」ということを知っているのは、劇中でほむらだけのはずです。
5人揃って仲良くするなんて光景は、本編では実現したことがない。

あの結界の定義で行けば、結界内で実現したものは、ほむらが望んだモノです。
ベベ、にしても、シャルロッテの意味が置き換わっている。
マミを殺した行動が、ナイトメアを浄化する行動になっています。
魔法少女の戦う敵も、倒すことは死ではなく感情の救済に置き換わっています。

そして、ほむらがまどかに求めたものは人間としての生でした。
さやかに対してもなぎさに対しても、もう一度生きるチャンスを与えています。
たとえ、この3人が自分の敵になるとしても。

ほむらが夢見ていた世界、作った世界を見ると、
勿論、引きこもりの独善的な世界ではあるんだけど、

それ以上に
皆に生きていてほしかった、みんなと仲良くしたかったという思いがひしひし伝わってきます。
ほむらの友達観や、ほむらがほかの人たちの誰を見ていて、どう見ていたかも伝わってくる。
前回も書いたけど、その「みんな」は自分に優しくしてくれるだけの「みんな」ではないです。

引っぱたいてでも自分を止めてくれる先輩だったり、間違ったことを間違っていると言ってくれる友達だったり。
そして、ほむらはそういう人たちと一緒にいる居心地のいい空間よりも、その人たちが敵になったとしても、みんなが自分らしく生きている状況の方を選択しています。そこにどういう思惑があるかは別として。

あくまで、結果として起きた状況はそうなっています。
(勿論、続編が作りやすいように、というメタ的な意図はある。)



また面白いのは、TV版と劇場版の対比。
劇場版はほむらが編集したほむら視点の話だ、という説がありました。
本当かどうかは明示されないけど、そうだとしても面白いです。
自分が頑張るシーンにことさら気合い入れた新規BGMを入れるほむらとかね。

ポイントは他の魔法少女との接し方。
TV版に比べ、劇場版では魔法少女たちの悲劇とか無念が強調されます。
さやかのことをほむらが殺そうとするシーンが端折られてもいる。

これ、ほむらの他の魔法少女たちへの思いの表れ、と考えると面白いです。
ほむらにとって大事な友達は、本当にまどかだけだったのか?


もうひとつ面白いのが、このほむらの「叛逆」が、今までのまどかマギカでまどかが行った「因果律への叛逆だ」にまるまる相当していて、まどかの対比になっていること。

ほむらの表情が病んでてコワイヒトタチがいるから怖い世界に見えるけど、ほむらの実現した世界から伝わってくるものは「皆に生きていてほしい」という願いです。
そのみんなは、ほむらが生きざまを見届けてきた人たちでもある。
誰よりも死に立ち会い、死があまりにも軽い世界を生きたほむらだから、出したこの答えには説得力があります。

その意味で、この話はやはり「魔法少女まどか☆マギカ」なのだと思います。
魔法少女まどかと触れた世界の中でほむらが知り合い、見届けたものに対して答えを出す話だから。

その話はすべて、赤いリボンをつけた少女まどかとの出会いの中で起きた話でした。
まどかが最後にそのリボンをほむらに託す形で、一度話が終わる。
でも、ほむらは違う答えにたどり着いたから、もうリボンは要らなくなる。

キャッチコピーでは、「孤独の先に少女が辿りついた答えは愛」。

なのですが、これはまどかに対してだけの愛じゃなくて、

―まどかを通じて触れた、非業の死を遂げた皆に、生きていてほしかった―

そういう、強い思いなのではないでしょうか?


ほむらもまどかも、「一人ぼっちの魔法少女たちの無念」に対して答えを出しています。
一人は自分が死ぬことを選ぶ。
一人は自分が悪役になることを選ぶ。
どちらも、自分が独りぼっちになってでもみんなを助けたいという思いは同じです。

まど神様の作った世界が大好きで、その中で一つだけの命を生きている私としては、みんなにもう一度生きるチャンスを提供したほむらには、やっぱりどうにも強く惹かれるものがあります。
天賦の才ではなく、血反吐を吐いて成長して得た結果だし、何より、私も生きていることはそれ自体が素晴らしいと思う人間だから。

また、ほむらはそう決断できたことで、一人ぼっちではないのだと思います。概念まどかとは別の意味で。
自分がどういう人間に触れ、何が大事か、そのために何を犠牲にするか?を自分の意思で全部判断して、あの答えに至っているからです。
これは、自分の生きた世界をよく知り、強い思い入れがないとできないと思うのです。
その判断がなければ、彼女が成したあの世界は作れないのではないでしょうか。

だから、「たとえ、世界を滅ぼしてでも」に続く文は「あなたに会いたかった」「あなたに幸せになってほしかった」であると同時に、
「あなた(たち)に、生きていてほしかった」でもあると思うのです。



やっぱ、また劇場で見ないと笑
ほむらの流した血涙の物語、叛逆の物語。思い出すほどに、やっぱり、素晴らしいです。






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コメント

思ったより仁美と恭介の存在感がなくて
別にナイトメアが仁美である必要性ないやんと思ってましたけど
もしかしたら

「あの三人(さやか、仁美、恭介)の結末もあんな風だったら良かったのに」

というほむらの思いが
冒頭の仁美のナイトメア退治ごっこなのかもしれないですね

#- | URL
2013/11/02 10:17 | edit

ってその4で既にその趣旨のことを書いてましたね、失礼しました

#- | URL
2013/11/02 10:23 | edit

ただ、仲間想いな叛逆のほむらは好印象だけど
TV版の時点でその片鱗は見せて欲しかった気がしますね
虚淵さんとしてはほむらは成長したということなんでしょうけど

#- | URL
2013/11/02 10:43 | edit

Re: タイトルなし

コメントありがとうございました。
劇場版見てからTV版を見返してないんですが、ほむらが他の3人を「惜しむ」描写は強化されていたように思います。
マミについては説得できなかったときに悔しがっているし、死んだときに(おさえてるけど)こみ上げるものがあったみたい。
杏子についても、死を止めたかったようです。とっさに助けようと体が動いているし、あとでキュゥべえを責めている。
さやかだけよくわからないんですよね。殺そうとしたシーンが劇場版では削られてはいるけど。

さわK #- | URL
2013/11/02 15:30 | edit

名無しじゃ失礼なのでとりあえずこれで

レスありがとうございます
今日三度目見たんですがまどかに円環される直前に
ほむらがうっすら目を明けて最初に見たのがさやかとなぎさの乗ってる象なんですね(その次が杏子とマミさんで最後がまどか)

叛逆のほむらは本当にまどかだけ見ているキャラではないようです

マミあん好き #- | URL
2013/11/03 00:23 | edit

Re: タイトルなし

>>マミあん好き様
返信遅くなりました。
ホムラチャン、ちゃんと周辺状況の確認をしています。
魔女ほむらも全然本気出してないですしね。うーん油断ならない笑
『叛逆』、見れば見るほどほむら(たち)の成長を実感します。
コメントありがとうございました。

さわK #- | URL
2013/11/07 15:01 | edit

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