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ガンダムAGE感想 3:ゆがむコロニー  

見返すシリーズその3。
このへんちょいと参考にしました。


もう毎度なんですが、AGEはシリーズ後半で色々判明してから見返すとイメージが全く変わります。
この3話も例外ではなく、完成度が高いです。
MSのデザインとかキャラの等身がどうこうとかいう問題ではない、人間ドラマとしての完成度が。

確かに日野監督が「とにかく3話まで見てくれ」というだけのことはあるな、と感じました。
ただ、問題は3世代の展開の結末とかUEの正体とか、つまりネタバレを知っているかいないかで受け止め方が大きく変わってしまうということ。巧妙な伏線が多いためです。
今回も、起きたイベントは多いです。
・故郷の崩壊
・ギリギリの脱出作戦
・宿敵の登場
・ユリンとの邂逅
・Xラウンダーたちの邂逅
・宿敵同士の邂逅
・物語のテーマの明示

AGEは21世紀ガンダムとしては初めて、毎回必ず戦闘シーンを入れてくるTVシリーズです。
こういう基本をきっちり押さえてくれるのは、やっぱり嬉しい。
振り返ると、物語のテンポも鬱陶しいなと思ったことはありません。

さて今回の話。UEの目的、UEの正体と目的に気づいているであろうグルーデックの行動と感情表現、この話の出来事でフリットとガンダムに何が託されたのか、そしてデシルの動きに注目して見てみました。


まずUE。この人たち何しに来たんでしょうね。
なんでノーラを攻撃してきたのかはわかりませんでした。
ただ、デシルはディーヴァとガンダムに対して品定めをするような動きをしており、コロニーコアを意図的に見逃しています。
ガンダム開発計画とXラウンダーの確認あたりが目的の可能性はあります。

グルーデックですが、ここで脱出作戦を成功させないと彼にとっては2度目の故郷喪失になります。その意味ではフリットとグルーデックだけが、「今回こそは」という強い動機と危機感を持っています。そして、この段階だとまだ迷いがあったり、自分のやろうとしていることへの覚悟も定まっていません。


物語のテーマ、といえば気になったのが以下の箇所。デシルの動きにも絡んできます。
・ディケとバルガスの会話で「人間の知恵と勇気が人間を進化させる」という意味のことが明言されていること
・救世主、という概念がブルーザーからフリットに託されていること
・ブルーザーが笑って死んでいっているということ
・デシルが暴力によって撃退されたのではなく、フリットの姿勢に何かを感じて自発的に撤退していっていること
・ユリンとフリット幼馴染組は、結局直接の面識がないこと(デシルについても要確認ですね)
・デシルとユリンが交戦時に恐らくはお互いを感知していたであろうこと

フリット編を通じて、知恵と勇気の象徴=ガンダムで、フリットの魅力=前向きで勇気がある、として描かれています。
このガンダムとフリットに、色々な人たちの思いが託されていく。これがAGEの物語構造です。

フリット編はこれからも人が死んでいくはずですが、「託す」ことが軸にある以上、このあとの死者たちも恐らく笑って死んでいくのでしょう。
ドンボヤージにしてもブルーザーにしても、「知恵と勇気で前進する」人間に未来を託し、安心して死んでいっています。

この希望とか思いのバトンのカウンターパーツとして、人相の悪い(笑)天才、デシル君が登場します。
今回の話にしても、コロニーの動きを察知して的確にピンポイントで潰しています。ガンダムとディーヴァもきっちり翻弄しています。確かに直撃も受けていますが、動きにまだ余裕があります。
動きも一貫しています。ゼダスの動きとデシルというキャラの性格描写は同一のリズムで動いています。

デシルがコロニーコアを狙わなかったのは「キミがそこまで大事にするなら手を引いてあげるよ。キミとはまだ遊べそうだしね」程度の理由でしょうが、ポイントが二つあります。
ひとつは、フリットが大事だと思っているものを、結果的であるにせよデシルも受け入れているということ。
もうひとつは、フリットの大事な人をデシルが殺す(壊す)という構図が、ここで登場していること。
つまり、デシルがカタキであることと、コミュニケーションの余地があることが同時に示されています。
そして、この2人の間にユリンが配置されます。


3人の物語はどう動いていくのでしょうか。恐らくはユリンが死ぬのでしょうが。
つまり、デシルがまだ、フリットの大事なものを見逃す余裕があるのか?という問題でもある。
そして、取り返しのつかない大事なものを壊してきた「人間」に、フリットがどう接するのか?

そしてもう一人、敵との接し方がキーになるキャラクターがいます。グルーデックです。
グルーデックはUEを「とにかく殺す」という答えを出しています。

ですが、AGEのここまでのストーリーで繰り返し描かれるのはフリットとグルーデックの温度差です。
フリットはデシルがUEだとわかったとしても、殺さず殴るだけに留めるようにも思えます。

戦争を通じて「人は分かり合えるのか」を描き続けてきたのが宇宙世紀のガンダムシリーズ(とガンダムX)です。
その意味でも、ガンダムAGEはガンダムの文脈の上にある作品なのだなと改めて感じました。

14話15話でどうなっていくのか、いよいよ楽しみです。
伏線の密度からいって、ここまで期待しても恐らく大丈夫だとも思えます。



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oopoteo #- | URL
2012/01/14 01:12 | edit

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さわK #- | URL
2012/01/14 01:21 | edit

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