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宇宙の狼・ドメル将軍の真価とは?(4) バラン星の前哨戦から七色星団を考える  

初代宇宙戦艦ヤマトのドメル将軍を考えるシリーズ、第四弾にして最終回です。
七色星団戦を考えるに当たりドメル登場回を見返すと、いろいろ見えてくるものがありました。
今回は、側面から七色星団戦を考えてみます。


なお、今回の記事でも「ドメル」は、初代宇宙戦艦ヤマトのドメル将軍のことです。
2199のドメルのことは「エルク」で呼ぶことにします。




ドメルがガミラスの軍事法廷で死刑判決を受けた際、デスラーがその決定を握り潰して「ドメル以外にヤマトを倒せる者はいない」と言い放ちます。バラン星を失ったことは気に食わんが、という但し書き付きで。


ドメルが波動砲をとても警戒する人間であることは、以前に述べました。
今回第17話のバラノドン特攻の回を見返すと、ゲールの失敗に対し「わかりきっていたことだ」とまで言い切っています。

ガミラス本星ですらヤマト一隻相手に壊滅させられているので、ドメルが「どんなに味方の戦力をすりつぶしても」ヤマトの撃破を優先したことは、「客観的に見れば」正しい判断でした。
ヤマトを撃破しなければ、移住もクソもなかったのです。



一方、バラン星の回を見ていて、疑問に思ったことがあります。
なんで、基地を犠牲にしてまでバラン星で戦う必要があったのか?
また、七色星団の戦いで、なんでドリルミサイルはすぐに爆発しなかったのか?
そもそも、なんでヤマトに決戦を挑むのに艦隊ではなく航空攻撃なのか?

ドメルはヤマトの回復力と追いつめられた時の工夫を高く評価しています。
だから七色星団では速攻を仕掛けているし、バラン星でも人工太陽というオーバーキルになりそうな大道具を使っています。

でも、それがバラン星である必要はない。
基地を犠牲にしたり、バラノドンをわざわざ殺して見せる必要があったのでしょうか?


この謎は、「ヤマトあなどりがたし」の状況を振り返って、わかりました。
バラン星のあの場所なら、ヤマトを逃がす心配がまずないのです。


ドメルがヤマトに最初に出会ったのは次元断層内でした。
ここに先にいたのはヤマトで、ドメルは散々翻弄された挙句に逃げられています。
このため、ドメルは「ヤマトが技術的にも知略的にも自分たちより上を行っているかもしれない」という疑惑を抱きます。

このため、ドメルの立場では
1:波動砲を撃たれること
2:ヤマトに逃げられること
を絶対に防がなければならなくなります。
1があるために、2をされるとやばいわけです。
ドメルから見たヤマトは、亜空間潜航能力を持っている可能性がある船です。逃がすと極めて厄介です。


また、ヤマトは沈めない限り、どんな大ダメージを与えても復活してくることがこれまでの記録から示されています。
「利口なネズミ」なので、気取られると先にこっちがやられたり、逃げられたりしてしまうのです。


―ヤマトを沈めたいなら、退路のない場所で一気に畳みかけて殺すしかない。


「絶対に逃げられない場所」の条件に当てはまるのが、庭同然のバラン星だったのではないでしょうか?
もしガミラス本星決戦時にドメルが生き残って指揮を執っていたら、彼はミサイルを降らせる代わりに大陸を叩き落としていたのではないでしょうか?

なお、ドメルが決戦地に七色星団を選んだ理由は、21話で示されます。
ドメル、古代それぞれのセリフより、「自分たちが隠れる場所があり」「ヤマトの目と耳を奪いやすい」からであることが見て取れます。


そう考えると、七色星団で航空決戦を挑んだ説明も付きます。
艦艇で追ったら逃げられてしまったのが、次元断層の戦いでした。
円盤形の旗艦にしても、「ヤマトが逃げに回った場合に追撃をかけられる」編成なのが、七色星団でのドメル艦隊です。


さて、バラン星周辺の戦いで、他に描かれるものがあります。
ひとつがドメルの心攻戦の妙です。望郷の念に訴えたり、正義感や使命感に訴えたり。
お前やっぱり地球人だろw、というくらい、地球人のメンタリティを読んでいる。
てかヤマトってガミラスと地球人が「おなじにんげん」なのが暗黙の前提になってますよね。。。

もうひとつが、ドメルの手段の選ばなさっぷりです。
バラン星にヤマトをひきつけるためだけにバラノドンを虐殺するのがドメル。なんでも盛大に使いつぶします。
バラン星基地も冥王星基地再建計画もゲールのメンツもおかまいなしです。
彼の危機意識の中では、ヤマトの方が優先度が高いわけで。


この二つを合わせると、七色星団決戦に際して彼が挑戦状を送ったことの効果が見えてきます。
挑戦状を送ることで、ヤマトの強みの「どこにどう出てくるかわからない」と「いきなり逃げ出す恐れがある」の二つの可能性が消されました。
正面からの勝負を申し込んだことで、「何をしてくるかわからない」要素もかなり限定されます。
挑戦状一通で、ヤマトがかなり「読みやすい」相手になったのです。


神出鬼没性と工夫が消えると、ヤマトの脅威は戦闘力と驚異の回復力になります。
このうち、戦闘力はドメル驚異の浪費攻撃ですりつぶされます。

残る回復力。
ここで、ドリルミサイルがすぐ爆発しなかった理由が見えてきます。
ドリルミサイル爆発と艦隊攻撃のタイミングをなるべく揃えるためです。
味方が爆発に巻き込まれる心配はありません。味方自体が消耗品ですから。

ドリルミサイルが味方の至近で爆発したことだけが、唯一の計算違いでした。


初代のドメルは性格に難があります。
些細なことであからさまに不機嫌になり、特に目下のもの相手には感情を隠しません。
ここまで見てきたように、狂気もはらんでいます。
外見からは豪放な人間に見えますが、まぁイヤなやつです。

狡猾にして冷徹非情、マジキチなおっさんなのが無印ドメルです。
部下にでもさせられた日には、まず助かりません。

では彼が無能か?と言えば、そんなことはないと思います。
むしろ、優秀すぎて他人への配慮ができない人のように見えます。

バラン星でも七色星団でも、ドメルは極めて周到にヤマトに対しています。
ガミラスの将帥たちの中で、もっとも的確にヤマト問題の本質を理解していたのは彼だったのではないでしょうか?
デスラーの「ヤマトを倒せるのはドメルだけだ」との評は、正鵠を射ていたと思います。
でもデスラーにしても、まさかドメルが自分よりも優秀だとは思ってもなかったでしょうが。


ドメルに注目するシリーズは今回で終わりです。
最後に、彼の地球人への賛辞を二つ紹介して、この稿を閉じます。
「あなたの勇気と決断と知恵に、心から敬意を表する。」(沖田艦長に対して)



yamato08.jpg



そして、人間の心理を深く研究したドメルが言うから、このセリフが格別の重みをもちます。


「ガミラス星ならびに、偉大なる地球に、栄光あれ。」











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