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宇宙の狼・ドメル将軍の真価とは?(2) なぜヤマトは侮り難かったのか?  

ヤマト2199を見て、第5章まではビビビビビときまくりでした。
特に「魔女はささやく」の話とか、もー大好きです。

どのキャラもいい味出してますよね。ガンツの見せ場とか、シュルツの最期とか。
いやザルツ人強すぎだろ。なんであいつらガミラスに征服されたんだよwww

とか、
あれ?ガミラスって実は技術が優れてるだけでいずれ他国に食い物にされる不幸な人たちじゃね?w
とか思ってしまいますが。。。

さて、前回はドメル将軍の戦い方について少し触れました。
エルク・ドメルではなく、一番最初のヤマトに出てきた無印ドメルの方です。

いわく、「ドメルはヤマトの能力を正しく(≒一番視聴者に近い位置で)理解していた人間である」

「宇宙戦艦ヤマト、宇宙の狼ドメルの真価を考える」第2回の今回は、無印ドメルがなぜそう考えるようになったのか?
「ヤマト あなどりがたし」の次元断層の戦い(15話)について考えていきます。


今回の記事で登場する「ドメル」は、初代宇宙戦艦ヤマトのドメル将軍のことです。
2199のドメルのことは「エルク」で呼ぶことにします。


結論を先に述べると、いわゆる「戦場の霧」なのかなと思います。
いくつかの勘違いから、ドメルがヤマトを最大限に過大評価しまくってる状態。

ただし、ヤマトには主人公補正がかかるので、この「過大」が却ってヤマトへの正確な対応を導くことになります。


無印ドメルがヤマトと初めて相見えた次元断層の戦いは遭遇戦でした。
つまり、お互いに相手がいると予想していない状態での戦いです。

このときのヤマトは迷子です。
異空間に迷い込み、エネルギーが漏れ出てしまってヤバい状況。
そこにガミラスが現れます。
戦い続けるとジリ貧になるので、ヤマトは逃走を選択。
逃げているうちにスターシャが現れ、謎パワーでヤマトに道を示して、ヤマトは無事脱出と相成ります。

これは、無印ドメルにはどう見えていたか。

次元断層はガミラスにとっても未知の空間でした。
そこにいきなりヤマトがいたことで、「ヤマトには異次元航行能力もあるのか!?」と疑います。

確実に仕留めるため、まず駆逐艦に挑発させて足止めを図ります。
ヤマトはこの挑発に乗らず、逃走を図りました。
ヤマトが交戦を避けた真因はエネルギー漏れですが、ドメルは「ヤマトがこちらの罠を看破した、侮れないヤツ!」と解釈します。

さて、原因はともあれ、ヤマトはドメルに背中を見せました。
波動バリアを持つ2199ヤマトと違い、初代のヤマトにはガミラスの艦砲でダメージが通ります。
好機とばかり、ドメル艦隊3000隻によるヤマト攻撃が始まります。
ところが、追いつめられてもヤマトはまともな反撃を行いません。

ドメルにしてみれば、ヤマトは大量破壊兵器を装備した恐るべき船です。
記録では、何度も奇想天外な手を打ってガミラスの罠を食い破ってきています。

その船が、こちらもよく知らない場所に先乗りしていました。
しかも散発的にしか反撃してこないまま、逃げの一手です。怪しすぎです。

実際はただのアクシデントなのですが、ドメルはヤマト(と地球人の技術)を過大評価してしまっています。
ドメル自身が優秀なので、猶更です。
このため彼は、「まさか、ヤマトも演習していたのか!?」という答えを導き出しました。

いやお前それは敵を過大評価しすぎだろう、なのですが、実際にヤマトは謎パワーとか謎テクノロジーとか謎ご都合主義に守られるので、ドメルの過大評価は結果的に「事実に近い認識」となります。


そのヤマトは結局、スターシアの導きで逃げました。
ドメルから見ると、適当にあしらわれた上に逃げられた状態になります。
彼の「ヤマトは演習していたのではっ!?」という誤解は、結局解けることがありませんでした。


ここで、ドメルが誤解を助長した原因を考えてみます。
彼は確実を期す人です。無駄撃ちをせず、確実に効く手だけを打ちます。
それゆえに、敵に手の内を知られることを恐れます。気取られると敵の行動が変わるからです。

また、彼の知っているヤマトは、惑星を消し飛ばす(つまり艦隊程度なら余裕で屠れる)力を持ち、様々なトリッキーな手をその場で思いついて実行してくる、恐るべき船です。

一方、彼の仕事は「どんな犠牲を払ってでも移住計画を完遂させる」ことです。
そして、ドメルは非常にプライドが高い人です。自分の能力に絶対の自負を持っています。

この時のドメルは、「自分と同じように行動する対等の敵手」としてヤマトを見てしまったのではないでしょうか?
無駄撃ちをさせられた挙句、手の内をさらけ出し、にもかかわらずヤマトはほぼ無傷で逃走する。
なぜヤマトは攻撃をしてこなかったのか?こちらを殺しきれないと判断したからではないのか?
なぜヤマトは逃げたのか?こちらに攻撃をさせるためではないか?
実際、ドメルはカードを出し切らされてしまいました。

ドメルから見たヤマトは、ドメルのお株を奪う戦いをする狡猾な狼です。


―やられた!!!

ドメルはそう思ったのではないでしょうか?

―敵を知り、己を知れば、策でどうとでもできる―
そういうドメルだから、「ドメル艦隊敗れたり」となります。
手の内を全部読まれたら、ドメルにしてみたら、もう負けも同然なのです。
そう追い込まれた相手だから、「ヤマト、あなどりがたし」。
自分と同格以上の策士だと認めたわけです。

ヤマトの能力もさることながら、侮りがたいのはオキタというヤマトの乗り手です。
いや半分はドメルが勝手に深読みして自爆してるだけなんだけど

この作品で敵味方を問わず蔓延する価値観が「ナメられたらおしまいだ。死んでもナメられるな」である以上、ドメルや沖田のような、「危なくなったらさっさと逃げる」概念を持っている人間は貴重です。


次元断層での接触以後、ドメルは前にも増して慎重な手を打つようになります。
その警戒心は病的ともいえるものでしたが、ヤマトを過小評価して戦力を無駄打ちするよりは余程マシです。


そして、その警戒心の結果、七色星団でドメルは恐るべき手を打つことになります。
次回、名にしおう七色星団の戦いに切り込んでみます。


なお、2199では「ヤマト、あなどりがたし!」のニュアンスが変わります。
狡猾さに対しての評価ではなく、死中に敢えて活を求める豪胆さへの評価です。
合わせて、ドメル将軍(エルク)とその幕僚も、大幅にキャラクターが加筆修正されました。
2199のドメルチームの方がキャラクターとして親しみは増しますが、ぶっ飛び度においては初代の無印ドメルの方が勝ると、私は思います。











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