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まどかマギカ劇場版ショートコラム(4) 杏子とさやか、似るもの非なるもの  

昨日の記事の続きです。
さやかちゃんは上条君が大事。じゃあ、何が大事?彼の発する「音」がいちばん大事。
それを理解できたかもしれない場所に、杏子ちゃんはいたのだけれど。。。?

5分で読めるまどかマギカショートコラム、第4弾の今回は、さやかと杏子の聖域の共通点と相違点について。

column4.jpg



「音への理解」を前提にすると、杏子とさやかはまた違って見えてきます。
両者には共通点があって、だからこそ決定的な溝があります。

ポイントは杏子の教会でのシーン。
ドアを蹴り開けてるから、杏子がこの場所に他人を招き入れたのはさやかが初めてのはずです。
ここで、杏子は「親父の話をみんなに聞いてほしかった」「5分でもいい、聞いてもらえば、絶対に正しいとわかるのに」と述懐しています。

「親父の話」を「恭介のバイオリン」に置き換えると、だいたいさやかにも当てはまります。
杏子とさやかの共通点は、もっと多くの人に聞いてほしいものを持っていたことです。
二人ともそのために契約をしているから、杏子とさやかは根本的なところでとても近い。
ただし、劇中では二人とも、そのことに気づいていません。
さやかはちょっと気づいたかもだけど、どこまで深く分かったかは、わからない。

さやかが自分が恭介の音が一番大事だったと悟るのは死後だし、杏子もさやかが「惚れた男のために身を砕いた」と思っています(正確には"惚れた音のため")。


似た者同士だから、分かり合えればハッピーエンド?
いやいや、虚淵ズムなめちゃいけませんよwwww


ここで、両者の決定的な違いが浮き彫りになります。
「きいてほしいもの」の質が違いすぎるのです。
上条君は芸術家ゆえの傍若無人さがあります。自分の音に微塵の疑問も持っていない。
対して、杏子父は普通の人です。自分の話の聴衆が増えたときに「正当に評価された!!」とか「チャーンスwww」とは考えず、「自分の話にこんなに人が集まるなんて、やっぱりおかしかったんだ」と考えてします。

つまり、自分のプロダクトへの自信が、根本的なところで少し足りない。
おそらく、実際の品質もそこまでのものではない。



少女たちの願いとはまったく別の、「聞いてほしいもの」の品質、および提供者の自信の差。
この差が残酷な溝を生み出します。

なお、劇中の恭介はさやかのCDチョイスを高く評価しています。
さやかは「客観的にもよいもの」を見つけてくる目利きであるわけです。

対して、杏子父の話が本当に正しいものかどうかは杏子の主観以外の情報がありません。
教義にないことを言った瞬間に人が来なくなったわけだから、客観的に見た場合は恭介の音ほどには他人の心に響かなかったものと思われます。


かくして、杏子の契約は魔法でマガイモノのリスナーを集める方向に作用することになります。
一方、さやかの契約は恭介の至高の音を再現する方向に作用します。

だから、杏子は自分に負い目を感じることになる。
一方、さやかは自分の行動に自信を持てるようになる。

杏子とさやかがお互いの求めたものの本質に気づいたとき、このカベが立ちはだかります。
これはそのまま、両者のいる世界や階級の差でもある。

「幸せ家族に囲まれて何不自由ない暮らし」の中にいるさやかと、「一度もいい夢がない、こんな人生」の杏子。
ふたりの差が、却って明らかになってしまうのではないでしょうか?


それは、どんな手を使ってでもリンゴを食べたかった杏子と、「穢れた」リンゴなら捨ててしまえるさやかの差でもある。


column4B.jpg



。。。辛気臭くなりましたが。。。杏さやは最後に良い話があります。


次回はそのネタについて。明日6月23日の朝9時にUPします。

DVD出るまで毎日更新できたらいいなと思いつつ。


このコラム続いてほしいなーと思われたら、お手数ですが拍手をお願いいたします。
人気が上がると私のできることが増えるので、よりよいネタが投下できる場合があります。




<参考になりそうな過去記事>
劇場版まどかマギカ徹底解説
27回目の劇場版まどかマギカ
最近振り返ってTogetterでまとめたもの(今回の記事と関連)










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