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半年ぶりのガンダムAGE感想 47話48話中心に  

ひっさびさに見返したら非常に面白いので
うん、もうこれどうしようという感じです。
やはり、まどマギの映画に出会っていなかったら、このアニメだけでぶっちぎってました。
やばいです。
ちょうどメモリーオブエデンが出るので、ほんの少しおさらい。


今回は「47話 青い星、散りゆく命」「48話 絶望の煌き」「49話 長き旅の終わり」の雑感です。 
ゼハート死ぬところとか、キオの覚醒の話とか。






ゼハートの死に関しては、放映時には考察屋にあるまじきことをやってしまったのでトラウマでした。
(皆様にもご迷惑をおかけいたしました)
が、今回見返すと面白い。ゼハートがアセムに殺される過程が。

まず、血の広がりがちゃんと描かれています。
恐ろしい勢いで広がっていて、ゼハートが助からない傷を負っていることが描写されています。

次に、ゼハートにが生まれていることがわかります。
「愛する」「子をなす」のイメージが生々しいのです。
今までも彼は同じことを言ったかもしれないけど、実感を伴っていませんでした。
でも、最後にアセムに話す時には、相手として明確にフラムを意識しています。このエロが。

このとき、ゼハートが語る相手はアセムでなければなりません。
アセム、即ち、同じ時間を共有し、共に育ち、でも先の時間を生きて伴侶を得て子をなしている人間。
この条件が揃って、はじめてゼハートが意識する対象になります。フリットでもキオでも無理です。
ライバルのアセムでしかできない。同期の絆のようなものでもあると思う。

そのアセムだから、「人が人であるためのエデンじゃなかったのか!」の一言がゼハートに刺さります。
勿論タイミングも重要です。ゼハートが「人が人であることを」「わかってしまった」タイミングに、(ゼハートが最も詳しいだろうと潜在的に思っている)アセムが言うからこそ、効く。

もともとゼハートはヤケで出撃してきていますが、アセムに論破された後の表情が秀逸です。



AGE48Re_01.jpg



このあとはもう、ゼハートは惰性でしか戦っていません。
エデンを幻視しており、攻撃も精彩を欠いています(てかバルカンしか撃っていません)。
実質的な勝敗は、論破の段階で決まっています。
彼が1分で撃墜された理由は、早々に交戦を放棄して掃討戦になってしまったからです。

では、ゼハートはエデンにたどり着けなかったのでしょうか?
彼が言うように、何もかも掴めなかったのでしょうか?

それも違います。
ゼハートが最後の最後に思い出した「一番輝いていた時代」の、一番嬉しかった言葉がありました。
寸分たがわぬ言葉を、大人になったアセムがゼハートにかけています。

「お前がいたからここまでやれた」


―どんなに環境が変わろうと、時間が過ぎようと、決して変わらないものがある―
こんなこと、言うまでもないですよね。

23年越しの再会なのに、たった一言きりのチャンスに、本当に必要な言葉をわかって、かけてくれた。
狙ってやったのではなく、アセムの偽らざる本心でしょう。
変わらないものがあることを、アセムはゼハートに証明して見せているのです。

ゼハートも死に際に、自分が「変わらない大事なもの」を掴んでいたことを確信できたのではないでしょうか。
エデンは、確かにあった。イゼルカントの言っていたものとは違うけど、人と共有する、納得できる形で。

それがわかったから、ゼハートは安らかに笑って逝く。



bda8e73c.jpg


では、ゼハートにこうした変化をもたらした、アセムとフラムの共通点は何でしょうか?
これは、完全じゃない、素の人間ゼハートを見ていたことだと思います。
ヴェイガンの指導者でも、優秀な指揮官でも、優れた才能の人でもない、弱さや欠点を持つ素のゼハート。
そのゼハートを見てもなお、「ゼハートがいたから」「ゼハートのため」と言い切り、体を張ったのがアセムとフラムです。
※なお、ポイントはその頑張りがゼハートに見えるものであったこと。
側近のレイルも頑張ってるんだけど、その意味ではゼハートの認識対象になっていません。


そういう人間だから、死なせてしまって、失うことで、大事さがわかる。
その相手への肉欲もわかる。
いえいえ、勿論愛もわかるんじゃないかな。最後にアセムに一番大事なものをもらったから。


つまり、「人が人らしく」生きる世界のために優等生であることを強いられ続けたゼハートは、最後に人として生きる意味を理解して、人として死んでいくわけです。

あの世に行ったゼハートが、フラムたちに「早かったんですね」とからかわれる漫画がありました。
確かに早すぎる再会です。でも、ゼハートはこのように、しっかりお土産を持ってきています。
「私にはお前が必要だと分かった!」とかいってセックスでもするのでしょう。


そのフラムにしても、撃たれる瞬間に目を開け直し、自分に向かってくる光を見据えています。
彼女は希望をもって、自分の死を受け止めているのです。


2012091723365310c.jpg



こうしてみてくると、テレビアニメ版のAGEはやはり、優しい作品なのだと思います。
人が意味を見つけて納得して死んでいくから。人のつながりが肯定的に描かれるから。


さて、こうなると、メモリーズオブエデンのハードルは上がります。
ゼハートほど聡明で、吸収意欲もある少年が、愛情とか友情とかにある意味鈍感な優等生のままアセム編の日々を送らなければならないから。

でも、AGEならきっと大丈夫でしょう。キオの戦いを見ているとそう思えます。
コレ、長くなります。まだ書いていないテーマでもある。

キオのラ・グラミスまわりでの一連の戦いをひとまとめに見ると、見えてくるものがあります。

「自分の命もヤバイ状況で、人を守れるか?」
「自分にとって、何が一番守るべきものか?」
 


おそらくは月の攻防戦の時期から、キオはこの二つの問いで試されています。


つまり、力をどう使うかという問題。これは「救世主とは何か?」という問いの裏腹でもあります。

普通の相手はAGE-FXで不殺していけばいい。
でも、AGE-FXだけではどうしても勝てない強敵が出てきてしまった場合は?

―禁断のFXバーストを使うと、自分は人を殺してしまうかもしれない。
―でも、使わないと他の誰かが傷ついてしまう。

ラ・グラミスのキオは、その葛藤を背負い続けています。
だからゼハートたち相手には封印を解けない。
一回目の封印は、怒りで勝手に解けました。
二回目の封印は自分の意思で解いて、人を救いました。

では、一回目と二回目の間の線引きは何だったのでしょうか?
振り返ると、キオの怒りは、 一貫して「人の命が軽んじられ、簡単に失われていく」ことに向けられています。
要塞砲で人が沢山死んだことで感情が強く揺れ動き、ザナルドがディーンを(※)「ゴミ」呼ばわりしたことがバーストモード発動のトリガーになっています。

ディーンが殺されたからキオが切れたように思いがちですが、違います。
ザナルドが人間をゴミ扱いして殺したから、キオは切れているのです。


なお、ザナルドの「ゴミ」が示す対象は人間ではなくモビルスーツです。
ここは、ゲームとの微細だけど決定的な違いです。
セカンドムーンを人質に取られた時に激高したザナルドだから、ディーンを「戦えない」という理由でゴミ呼ばわりするかは不明です。私は、しないのではないかと思います。
裏切り者という理由での処刑はありそうですが。それなら、裏切り者だから殺した、と言うはずです。
私は、ザナルドはMSの残骸とガンダムがいる、と認識したのではないか?と思っています。



で、ゼラ。
前段の戦闘で、ヴェイガンギア・シドの戦闘力(素早さとか攻撃力とか技量とか)>>>トリプルガンダムの戦闘力、であることが示されています。

だから、「僕が止める」を言えるのは、FXを駆るキオしかいません。

では、この宣言でキオは何を覚悟したのか?

面白いのが、ゼラの扱い。彼を人間扱いしているのは劇中でキオだけです。
オクラムドも、イゼルカントも、フリットも、ゼラをクローン戦士とか、心が欠けた存在としか見ていない。
キオだけが、ゼラを「人」として認識しています。

だから、FXバーストを使う。
キオが覚悟したのは、「人間の命を助けるために、ギリギリの封印を解くこと」です。
ひとのいのちが、かるがるしく失われてしまう状況だから。

48話でキオの出番がほとんどないのも道理で、FXバーストを使うような相手がもう残っていないからです。
だからキオのシーンは出てこない。ザコ相手の消化試合を描いたところで冗長になります。描く必要がないのです。
また、ゼラはポッと出の被害者の立場です。
怨恨がないから、キオにとってはザナルドよりやり易い相手ですらあります。


まーうまくできているなーと思いました。
こう見ていくと、最終回の最後、残り37年の「たたかい」の中身も見えてくると思います。
火星で「人が人らしく生きられない」ことを実感し、キオはショックを受けていました。

※イゼルカントが見せようとしたものとキオが実際に感じたものが違うことも、重要なポイントです。
イゼルカントは無邪気に「エデンに行けば子供の笑顔が見られる」と思っていますが、キオは貧しさが笑顔の質も規定することを肌で感じています。


だから「戦場で人が人らしく扱われない」ことに全力で抵抗し、キオは最後に人を救う救世主になりました。
戦後は「人が人らしく生きられる環境を作る」ための戦いを戦っていったのではないでしょうか。

※なお、フリット・アセムもそれぞれの形で救世主になっています。
それぞれのガンダムのカラーリングが彼らの政治的(物語的)立場に寄り添っているのもポイント。



最後に、ディーンにちょっと触れておきます。
いや、考えた発端そもそもディーンだったんですが笑

火星編でキオが心を交わした相手は誰か?
複数候補がいますが、絆ができた相手はルウではなくディーンなのだと思います。
ルウはキオに一目惚れしていて、異性として意識をしているから。
勿論イゼルカント夫婦相手にも信頼は勝ち取っています。でも、「心友」になれたのはディーンなのだと思います。

38話でルウが倒れたとき、ディーンはキオのことを責めていません。
37話の段階のディーンでは考えられない行動です。

そのディーンは、どういう人間でしょうか?
地味に彼は強いです。後期徴用組だとトップクラスの実力を持っています。
実際にFXのファンネルを切り払っています。他のチームメイトと比べてもやや強めに描かれています。
つまり、「腕に覚えも自負もある筈の人間」です。
「同世代」として見るなら、キオのライバルはディーンです。アセム編のゼハートに当たる存在です。

だから、ディーンの「この戦争に勝つことにかけるしかない」も「終わるのはいつだ!?」も、彼の実力という明確な根拠がある主張です。
彼を打ち破れないような人間は、どんな理想を吐いてもウワゴトでしかありません。
逆に、キオが圧倒的な力でディーンをねじ伏せると、キオの言葉は強い説得力を持ちます。

また、そこまでの腕の差があるなら、ディーンは誰にも言わなかったであろう望みも話せるわけです。
ディーンはもともとキオの人格は認めていたはずなので、あの戦いは「腕(=キオの理想の実現可能性)を認める」方向で機能したと思われます。

まとめると
「お前がいい奴なのはわかっている。でもお前に実行できるの?」
→「お前の実力はよくわかった。たのむぜ」という流れです。
ただし、ディーン自身が「おれはこの腕でこの戦争を勝ちに行く!!」みたいなセリフを劇中で言わないので、わかりにくくなっています。



いや、AGE、やっぱり面白いです。
本気で見返すととんでもなく長くなりそうなので、今回はこのあたりにしておきます。
全部の結末まで知っている今だからこそ、じっくり見返すと面白いと思います。
ほんの些細な表情の変化にも、見所が沢山あります。

オブライトを見殺しにして去らざるを得ない時のキオの表情の動きとか、ゼラと戦っているときの「力を合わせれば」というキオの言葉を聞いてのアセムの目が一瞬柔らかくなる瞬間とか(最後にゼラ戦をキオに任せる伏線になる)。


追いかけていくと、「人」というテーマが随所に見え隠れします。
歴史を作るのは、人間。これがAGEの底流にある温かさなのだと思います。


そうそう、ゼハートの死因、実は描写が全くされていません。
彼が自ら死を選んだのか、レギルスの足が勝手に動いてしまったのか。肝心なところで、カメラが他の場所を映しているのです。

現時点では、真相は宇宙の闇の中です。MOEでは提示されるのでしょうか?
期待を残して、ひとまず筆をおきます。













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コメント

自分が思ってる、AGEの「人」を再確認できました。ありがとうございました。MOEは期待半分不安半分ですねwシドも一応、単なる怪物(地球外生命体)じゃなくて、銀のはい条約の時の人が作り出したんですよね。イゼルカントが言う「選別された争いをすることのない人のみのエデン」が形成されても「地球外生命体」が来たらどうすんのかな?と思ったりしましたが、そういう事も考えると、地球外生命体なんてことは考えない方が良いですね

あ #- | URL
2013/03/16 13:21 | edit

>>あ様
お世話になります。
AGE自体が「人が人であること」がテーマなので、地球外生命体が来ても大丈夫だと思います。そういう状況の中で人がどう生き、人であることをどう見出すか、というお話になっていくはず。
私も新たな発見が非常に多く、良い作品に巡り合えたなと思っております。
今後ともよろしくお願いいたします。

さわK #- | URL
2013/03/17 04:51 | edit

ゼハートの死因は当時はレギルスが爆発することを悟ったゼハートがアセムを助けるために自ら離したのだと思っていましたがそうじゃない可能性も出てたんですか…
MoEは一応シナリオ監修に日野さんがいるとはいえど監督の入れ替わりがどう影響するかってのがやはり心配ですね
最悪MoEはPSPと同じような感じの半IFストーリーみたいな感じになるんじゃないかと思うとそれはそれで余計心配ですw
監督がどれだけガンダムAGEを理解しているのかが問題ですね。
まぁ日野さんがガンダムAGEはこういう作品だ!というのをしっかり伝えられていればそれでいいんでしょうけど

#- | URL
2013/03/20 09:41 | edit

>>-さま
私も死因を同じように考えていましたのですが…
本編見返した限りだと、「あえて」ぼかされてます。足が最初に動くときも、最後に蹴っ飛ばす時も、なぜそうなったのかが描写されていません。

監督変更、私もそこが心配ではあります。「改悪」された場合、改悪された方が評価される可能性もありますし。。。日野さんはそういうの伝えるの上手いとはあんまり思えないし。。。苦笑

さわK #- | URL
2013/03/20 15:53 | edit

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