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ガンダムAGE感想 49:長き旅の終わり  

・・・見終わりました。


え?やっぱりゲームと同じなの?というのは置いておいて。

楽しかった一年だなー、と。考察もクソもないので本当に感想になります。
見終わった直後の所感。




AGEに出会うまで、去年の今頃まで一番好きだったガンダムがZZでした。今も大好きです。
これ、なんとなーく見続けちゃったんですが、理由が「こいつらのドタバタをもっと見たい」でした。
シャングリラチルドレンの雰囲気と、彼らが探検していくことで活写される世界がなんともいえず好きだったのです。
タイガーバウムコロニーの雑踏に漂うおいしそうな匂いとか、ムーンムーンの澄んだ空気とか、あの世界には、漂ってきそうなそういう奥行きがありました。

これはGガンダムにも感じたことです。
Gガンダムは、食べ物が本当においしそうに見える。


さて、AGE。よくよく振り返ると凄い話です。
「老害」イゼルカントの我儘に勘違いした若者が振り回され、みんなを巻き込んで不幸にする。
イイヤツがばったばった死んでいきます。
でなに?イゼルカントの遺伝子だけ残るだぁ?フリット改心?は?銅像?はぁ??

は?ふざけんなwwww宇宙世紀より悲惨だぞwwww


フラム何?艦長なんだったの?ジラードなんだったの?
いや、ドレーネ泣いてる場合じゃないから。ヴェイガンとかマジ悲惨だから。丸投げされた連中とか救いないから。

てか強いられて結局強いられっぱなしで無駄死にかよwwwwww

ぜんっぜん不幸なんですよね。戦争しか知らない世代もいるだろうし。



まーでも、それで良いかな、と思います。私はしっくり来ました。

戦争が悲惨なのってそういう、無意味さとか不条理さだと思うからです。
ズルいやつのアオリを真に受けたイイヤツから死んでいく。生きててほしい人ほど非命に斃れて、名前も残らない。
だから戦争はむなしいし、忌むべきものだろうし。
太平洋戦争参加したうちの爺さんが言っていた「人間は簡単に死ぬ」という感覚は、AGEは結構うまく描いていたと思います。もちろん実際の戦争とは違うけど。「憎しみの連鎖(w)」もありましたよね。


その辺、あるけど、キモチワルク仰々しく騒がないのはとても好感が持てます。命が淡々と消耗されていく。


あの銅像()のできる頃には、レギルスも「幻のモビルスーツ!」とかいわれてトンデモ兵器扱いになるだろうし、戦後に名前が残るのはオクラムドだったりゼラだったりする。ゼハートなんて相当悪し様に言われると思う。

でも名前が残るだけよくて、フラムなんて存在すら疑われるレベルになってもおかしくない。
数十年後に「あの狂乱の貴公子・ゼハートを支えたナゾの美女」とかいってやっと知られる、とか。

でも、歴史って、そんなモンじゃないですか?w
俺はそんなモンだと思ってます。死んじゃったら、おしまい。

劇中でも、まー死者の扱いひどいですよね。覚えててもらえるし美化もされてるけど、ゼハートにしてもフリットにしてもイゼルカントにしても、死者を自分のホンネのために歪めて解釈して使っているだけ。

ただ、ひどいのは死者という「属性」の扱いであって、生きていたときにどういう人だったかは、結構インパクトをもって描かれていたように思います。

生き様が描かれているから、それが失われることの悲しみが感じられるように思う。
死をただ感動的に描くより、生を生き生きと描くほうが、死の悲しみは大きい。私はそう思っています。


ここで、冒頭の「楽しかった」とかZZの魅力につながります。
AGEの世界は、生きている人間たちの作る空間が非常に魅力的でした。
こいつらと一緒にいると楽しいだろうなー、という雰囲気はよく出せていたように思います。最初に惹かれた要因はこれです。


たとえばザンスカールとか行きたくないし、あの連中の艦隊とか凄くいやーーーーーな雰囲気だと思うのです。
これは富野アニメには結構共通しているようにも思う。
種系では殴りたいやつがいました。ていうか町の人がまずなんか秋葉系でしたし。
OOは途中までいい線いってたけど、あんま記憶にないです。


こういうのは、たぶん波長の問題。私は、AGEの波長がぴったり来る人間でした。
あの連中の生きている世界、凄く楽しそうだなと感じたのです。
なんかみんな一生懸命生きてて、イヤなやつが殆どいない。そのあたりが子供向けなのかなと思う。

ひとつには、愚痴が少ないことがあるからかもしれない。
AGE世界の連中、大体ぐちぐち文句言う前にまず手を動かしますよね。ポジティブなやつが多い。


表現のあらは多いけど、キャラを一生懸命動かす、という点では、AGEは整合していたように思います。
少なくとも不快感を感じたことがありません。
これは話の進め方とか、尺の取り方でも思う。結果的に失敗したところも相当あると思います。
その理由が、「これを言いたかったんだよね。でも盛り込みすぎちゃったよね」というポジティブな理由であって、「とりあえず切り抜けよう」という形では尺は使われていない。
バンダイTVでも、声優の方たちが本当に楽しそうに、思い入れをもって話しているのが印象的でした。


だから、行間を読んだり、あの世界のことを考えるのは、とても楽しいものでした。
今から思い出しても楽しいです。見返すとまた楽しくなると思う。


途中からは、嬉しいことに、そういうモノの考え方を好きな方がここに集まってくださった。

頭を使うことの楽しさ、勉強の大事さを感じさせられました。同時に自分の至らなさも。
ここまでのお付き合い、ありがとうございました。


私たちが見てきたAGEの49話分の物語は、教科書の上では3分程度のナレーションと、数行の説明だけで語られうるであろう歴史です。
記憶すべきものも「A.G.101 天使の落日」「フリット・アスノ」「ヴェイガン」「A.G.164 火星戦争終結」「A.G.201 火星のテラフォーミング完了」程度の重要単語だけ。
「後世」に残るのは銅像()とガンダム記念館()程度でしょうか?
アスノ家の実相なんて、ロスチャイルドの実相みたいな、一般人からは手の届かないものになっていくかもですし。

その歴史の「行間」にどんな空気があって、誰がどんな思いでどう生きていったのか?
真相は残らず、歴史の中に埋もれていく。
AGEの本質は、その「歴史に埋もれた物語」を紐解くことにあって、私たちはその歴史の証人になったのかなーと思ってます。


さて、本編での気になった点、などなど。
・49話タイトル表示の後、13話でムクレドが使ったランチャー?を持っている機体が登場する。
・フリット説得の手順→キオが感情をぶつける→アセムが説明をする→キオがXラウンダー能力で畳み掛ける
・ヴェイガンの本国救出作戦、先陣を切るのはアスノの男二人。こういう爽快感はいい。
・最後の最後でも、フリットのお膳立てをするのはアルグレアス。
・双方の兵に「戦士」とフリットが呼びかけたのは偶然か?これはいい言葉のチョイスだと思う。
・なお、ここで「フリットの言葉が一発で通じる」のは決定的に大事だと思う。
 ヴェイガンで独自の言葉を作らず、連邦と通じる言語(英語)を残しておいたイゼルカントは賢明。
・EXA-DBは少なくともそれなりに残っていたはず。同じくAGEシステムも。じゃないとリバースシステムが作れない。
・「長き旅の終わり」。主語は火星の迷える民か?
・フリットの「ラストシューティング」は実際にヴェイガン対地球連邦の間での最後の砲火にもなっている。
・てか一方的にボコられるシドとゼラがただただ悲惨なわけだが。あいつら被害者だよねw
・ディーヴァのクルーがバロノークに移乗したことで、アスノの男たちにとって「身内」の人間が一堂に解した構図になっている。

銅像のフリットと最後の光景は、前の記事にちょっとだけ書いておきました。
面白いなーと思ったのが、ED前の一回目の終わりを「青い火星での日の出」で〆たこと。
ナレーション流しながら、まず青い地球から火星へと下っていきます。
火星は最初赤く燃えているのだけど、AGEシステムとEXA-DBの力で青くなる。そこに日が昇る。

ああ、この朝日だったのか、というのはしっくりきました。
というのが、アセム編キオ編のナレーションでは赤い火星→青い地球の流れになっていて、アセム編のナレーションでは流れが今回の逆になっています。

これはちょっと記事を立ててみようと思います。



銅像フリットも、これは想像の余地があります。
火星と戦った地球の英雄だとしたら、壮年期のフリットの方がふさわしい。
爺フリットは殆どの期間お荷物で、「みんなのヒーロー」になったのは最終決戦のときだけです。
だとしたら、今回の銅像設置で盛大な除幕式が行われず、客が二人しかいない、というのも含むところがあるのかもしれない。
お台場ガンダム記念館()がどういう意味づけなのかも含めて。あれもFXじゃなくてAGE-1なんですよね。

銅像wwwでもいいし、日野wwwwでもいいし。
実際の人間の物語に比べたら、銅像なんてそんなもんじゃないでしょうか。
僕らのガッコの銅像なんかもそういう位置づけだったと思います。歴史の教科書の人物写真にも、よく落書きしてましたよね?
目撃者が死に絶えちゃった遠い未来、残るのなんてそんなものだと思うのです。

でも、心の中で風化しないものがある。
残らなかった者たちがどういう人間か、思いをめぐらせるヒントも劇中にたっぷり埋まっています。
「フラム?wwそんなヤツいねーよwww都市伝説だよww」
なんて後世の誰かが言っても、僕らは全力で否定できますよね?

私がAGEを通じて、皆様のとかかわりで得たものはそういうものです。


今後は、まずバンダイチャンネルで最終回解禁になるまで、私のなかのAGEという時代をまとめていこうと思います。
また、この作品を大好きでたまらなくて見返したい方のために、同人で一つ作ろうと思います。
そのほか、余裕があったらZZのこととか、VのこととかZのこととかを書いていこうと思います。


もちろん、10月のまどかマギカ映画についても、いくつか書きたいことがあります。


まー同人系アニメ系はこのくらいかなぁ。
皆様との関わりで得たものは実社会の中でも他人の役に立つものが多くて、たとえば写真にする、紹介記事にする、色々応用が利きます。AGE世界で触れたような感動はこの世界のあちこちにあります。僕らの日常の中にもあります。

そういう感動を今後もご紹介していければと思います。

まずは、AGE完結の日に、お礼までに。
拙い記事へのお付き合い、励ましのコメント、鋭いご指摘、応援、ありがとうございました。



さいごに、心に残った感想記事を紹介しておきます。
アウシュさんの感想
私がたまに忘れかけてしまう熱い気持ちがそのままこめられてて、なんだかうらやましいなーと思いました。
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コメント

乙です。終わりましたね~。ガンダムとしては珍しいラストでした。
前回ダラダラ書いちゃったので短く感想を。

尺足りねぇwwwもう1~2話欲しいよ! シドの行動とかは小説に期待しろってことか…。

まぁ、『00』みたいに全部の“悪”をイノベイドに押しつけて終わりじゃないのは良かったですかね。
そして結局ガンダムは壊れなかった……EDェ

キオの「人は今でも人だよ!」はかなりの名言だと思います。ノシ

往くのみ #- | URL
2012/09/25 11:58 | edit

>>往くのみ様
長らくのご愛顧ありがとうございました。
シドについては・・・現状ではわかりません。逆算するとヒントはあるかも。ちょっと考えてみます。

というのが
・45話登場時より弱体化している。
・ゼラの行動原理
・ゼラはイゼルカントのコピーである
あたりの事実から、一応逆算できるかなーとは思うのです。

ガンダム生き残っちゃいましたねw3機ともwwwてことで続編は作れますww
AGE-1の歴代の壊れ具合はこんな感じ。全部ガード姿勢とったことが理由で壊れてます。
(フリットは両手をクロスしてガードする)

http://blog-imgs-46.fc2.com/c/h/i/chiqfudoki/20120926202148394.jpg


キオは何度見ても良いですね。彼とイゼルカントのやりとりはどちらもシビレます。
いつもありがとうございました。

今しばらく続けるので、よかったらよろしくお願いいたします。

さわK #- | URL
2012/09/26 20:24 | edit

そういえば上の画像を見て気づいたんですけど、アンバットでのAGE-1がアセム編以降以降度々描写される「ツリ目のガンダム顔」で、逆に最終話のAGE-1フラットの顔がフリット編の初期数話で見られたような「優しいガンダム顔」になっているのが興味深いですね。
やっぱりAGE-1は「フリットのガンダム」なんだと読み取れますし。

クルセ #- | URL
2012/09/27 00:19 | edit

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