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ガンダムAGE感想 46:宇宙要塞ラ・グラミス(4)  

長々お付き合いありがとうございました
46話感想ももうじき終わりです。
この感想をUPする頃にはバンダイチャンネルで配信が始まっているはず。熱いうちにどうぞ!
ってか、せっかくネットなのに何で一週間待たせるんだ!!とは思います。
でも、それも、旬。

今回から、戦闘について。
FX対レギルス、とても熱かった。演出のこととか作画のこととか、詳しいことはよくわからないんですが、今を生きている私が書くべきだと思ったことを残していきます。

なんであんなに胸が熱くなったのか。
お前がおかしいんだよ、って意見はナシで。個人差以外の理由があります。

私が最近「旬」ということを繰り返し主張し、記事を連投しまくる理由に通じます。
いまの私たちは、とても素晴らしい歴史的瞬間の只中にいると思えてならないのです。



46話関連記事
46話感想(1) ゼハートとフラムについて
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今回の戦闘、すばらしい。アンチ板でも、戦闘だけはほめていました。そのくらい凄まじい。
私は演出とか詳しくないし、アニメもあんまり見てなくて作画のこととかもよくわかりません。
知っているのは板野サーカスくらいです。
シロートとして、私の中でどういうものが印象に残る一騎打ちだったかを列記しておきます。

エビル対ブレード (テッカマンブレード)
ハマーン対ジュドー (ガンダムZZ)
デュナメス対スローネツヴァイ (ガンダムOO)
エクシア対Oガンダム (ガンダムOO セカンドシーズン)
フリット対デシル・ユリン (ガンダムAGE)

次点
フリーダム対プロヴィデンス (ガンダムSEED)
インパルス対フリーダム   (ガンダムSEED Destiny)


カミーユ対シロッコとか、ウッソ対カテジナとか、紅蓮対ランスロットアルビオンとか、GP01Fb対GP02とか、印象に残るものは他にもありますが、バトル単体で見応えがある、となると、上記のものくらいに絞れます。

私は、こういう基準を持った人間です。
その私から見て、今回は「いや、もう神だよ」。何度見ても胸が熱くなります。
映像が素晴らしい。ファンネル戦の新境地を切り拓きました。
ファンネル戦になって単調?いや、とにかく映像見ましょうよ。46話の18:05からです。
追いかけあう光跡は、線がうねうね動いているだけなのに、どうしようもなく泣かせます。

私は意味がよくわかってないので、これだよ!と感じたこのツイートを引用しておきます。



もちろん、私の色眼鏡があって偏ってます。色眼鏡の中身をご紹介しておきます。
お前の趣味なんざ見てられるか、という方は青の大きな文字のところまで飛ばしてください。
私へのアンチだろうが、その文字だけは見ておいて損ではないです。
いまナマで見られる人間として見ておけwwwwwと言いたい。


色眼鏡の中身は大きく二つあります。
一つが、これまでのAGEの積み重ねの集大成であること。


まずBGM。このBGM、「聖者の行進」ともいうべき、特別な重みがあるBGMです。
これは、最終決戦の次回予告BGMにもなっていて、劇中ではここぞの進撃戦のときにかかります。

BGMに合わせ、フリットの指示でナトーラが号令をかけ、呼応してアビス隊が一斉に突撃します。
キオが少し遅れる。このタイムラグが前奏と重なり、ややあって突撃するキオと同時に、曲が盛り上がっていきます。視聴者のテンションともシンクロしていきます。
また、このタイムラグが、キオが血路を拓く前にアビス隊VSレイルのシーンが入る理由にもなっています。
アビス隊は先行しているため、キオのFXに追い越される前に、ゼハートの繰り出した第一予備隊と接敵するわけです。
そのままキオが敵陣を突破し、ゼハートとの一騎打ちに雪崩れ込む。圧巻はサビの部分。光をまとった両者が全力で激突します。
一騎打ちのクライマックスでフラムが乱入してくるまで、BGMがとことんシンクロしつづけます。


また、今回の戦闘では、ゼハートの智謀が光っています。
アセム編を踏まえ、今のヴェイガンの状況も踏まえた上での、一度きりの必殺の策です。
「今までのヴェイガンなら絶対にとらない」策だったから、フリットの対応も遅れている。
詳細は次回で解説します。ポイントは、その策のキモが「FXをおさえる」であること。

だから、FXとレギルスの対決が文字通り、この戦いの天王山になります。

その戦いで、両者はそれぞれに必殺技を繰り出します。
ゼハートはシド戦で体得した「レギルスの最強モード」を惜しげなく披露します。
才能に見合う機体を得なかった彼が、初めて「自分の壁を破った結果で」得た力です。その最強モードは、この戦闘中に進化を遂げています。
彼がなぜそこまで戦えるのか?彼がどのような思いで、何を目指してこの戦いに臨むのか?
これも、今までの物語で描かれてきました。

彼の駆るガンダム・レギルスにしても、大きな意味を背負っています。
ヴェイガンの民が心の底から渇望した「ヴェイガンの尊厳」に対して、「アスノの歴史」という正当すぎる対価をつけられ、キオの「ありがとう」で手渡された技術の結果生まれたガンダムです。
だから、このガンダムとパイロットもまた、「聖者の道行き」をするに相応しいコンビです。

ゼハートが引き出した力で互角の戦いを演じているので、イゼルカントのレギルス(ヴェイガン顔のレギルス)では負けていたであろうことも予想できます。
ゼハートによって力を存分に引き出された「真のレギルス」、ガンダムレギルスだから対抗ができる。

つまり、AGEを背負うガンダム同士の頂上決戦です。

OPタイトル_convert_20120827033108

以前の記事でご紹介した、この暗喩がまさに体現されます。

この対決、フリット編の14話、アセム編の20話、26話と比べると、段階的に速度が上がっています。
※36、39話のAGE-3と比べると「心持ち」程度。
 なお、39話のレギルスVSダークハウンドだけ別次元に高速です。ここだけ微妙なのがなぁ。。。



グダグダ書いてきました。一言で言うと「背景がわかると重みが違って見える。胸アツ倍増!!!!」です。
でも、コレには実はもうひとつの効果が絡みます。



それが、見過ごせないもうひとつの理由。
私たちが無意識に、ゼハートが死んじゃうかもしれないと思って見ていること


これが決定的な理由のように感じます。
ゼハートはこの後死ぬかもしれない。今が最後の輝きかもしれない。
この二人の対決も、最初で最後かもしれない。



美形でシャアとくれば、メタ的には「死なねーだろJKwwwwww」のはずなのですが、「AGEだから不安」なのを補強するかのように、ゲームのバレがきました。
だから、この対決は緊迫感を失わない。


この緊迫感は、今しか感じられないものだと思います。だから、
たぶん48話の後だと違う感覚になります(話を動かすなら48話だと、私は確信しています)。
つまり、今を生きている私たちにしか感じ得ない感覚。9月23日の17:25以後は、もう永遠に味わえません。
恐らくは9月16日の17:23頃も、きっと違う感覚になっているでしょう。

これはゲームをやっていて感じたことです。この方のツイートをご紹介しておきます。




私の知る限り、アニメ、ゲーム、小説、マンガ、みんな微妙に「酷似して、非なる」展開になっています。
同じMS、同じ名前の登場人物が出てきて、結末が大体同じになる物語を生きる。
どの歴史が正しかったかは視聴者しだい。出す側があえて「何が正史か」という情報を出していない。
それが、2012年の9月8日という、今です。特に、ゲームが先行してバレっぽいものを出している。これが決定的。

もちろん作り手が操作している部分もあるし、期せずして起こっている反応もあります。
こうした化学反応の全体が、ひとつの「まつり」のような状況になっている。

その中で生まれたドキドキとか緊迫感が、AGEの魅力を後押ししているように思います。
これは私のような擁護派だけではなく、ゲームをしている人、叩いている人、Twitterで感想実況する人、まとめサイトの参加者、すべてが、この現象のパーツだと思います。

ガンダムAGEというキーワードで、良くも悪くも人間がつながり、共有できる「場」ができています。
だから、旬だと思うのです。この感覚は今しか味わえない。
「結末」を知ったり、最終回の熱気がなくなったらもう味わえません。
AGEには続編や映画化もない、とも思います。


続編と言えば、見てきて思うのが、AGEは21世紀のガンダムとは根本的に「異質」だということ。
「物語のゴール」があらかじめ設定してあって、そのために一話単位で緻密に物語が組み上げられています。
気持ち悪い言葉で言うと「計算され尽くした」作品。
ただし、計算されている≠人気が出る、です。描く際の取捨選択もあります。


他にこういう物語がどの程度あるのか、私はよく知りません。
マンガでいうと『封神演義』『ネウロ』『蒼天航路』あたりが近いです。

劇中でいつ何をするか、作り手の中で精密な予定表が最初からできているのがAGEです。
これは、作る根本的な姿勢の違いなのかな、とも思います。
曖昧な目標ではなくて、明確な作りあがった形があって、そこから落とし込んでいっている。
だからたるんだ話、総集編、バンクみたいなものが出てこない。逆に言えば、勢いや世評にも決定的な影響は受けない。

これは、物語に対する責任の意識にも繋がると思う。


この意見に、私も同感です。


完成図が前提での話作り、といえば、思い出す限りVとGが当てはまります。
ターンエーとWは全部見ていないのでなんともいえません。Xはそのつもりはあったと思いますが、状況につぶされて十全には描かせてもらえませんでした。


ただ、繰り返しますが、完成図があることは、その作品が名作であることとは別、と思います。
たとえば、AGE放映初期の日野さんの発言のズレは、彼の中でのAGEの物語像が、前提知識のない人に見えるAGEの物語像と大きくずれた結果なのではないでしょうか?
AGE第一話が盛り上がらず、フリット編でAGEが割を食いまくった理由はこのあたりにあると、私は思っています。


ただ、この「計算しちゃったから出てきた失敗」が、AGEの「まつり」のひとつの土壌にもなっています。
ここに、作り手側が本来用意していたもの(物語の本筋)や、途中で状況を見て軌道修正かけてきたもの(ゲーム、マンガなど)が加わって、今の状況が生まれているのかなと思います。

幸い、終わりが見えてきた今はパーツが出揃って、私たちは「意味がわかる」状況です。
そして、平和な今の日本のネットには「盛り上がる場があり」ます。
ほぼリアルタイムで、世界の人たちもAGEを合法的に見られています。
次のガンダムにこの環境があるのかは、もうわかりません。
また地震があるかもしれない。世界が平和じゃないかもしれない。もっとマシな状況かもしれない。
確実なのは、今のこの顔ぶれがまた集まることはもう二度とないということ。仮にあったとしても、みんな年をとり何らかの変化をしています(AGEするわけです)。

だから、この「みんなで楽しめる」という空気は、生でAGEを見られている私たちの財産になるのではないか?
少なくとも私にとっては、ここやTwitterで皆様と触れている中で、強い実感としてあります。
書いて伝えようと駆り立てられるほどに。

もちろん、私はこのAGEという物語が大好きです。私と波長が合っていて、やってほしいと思ったことをほとんど全部やってくれたガンダムでもあります。
だから、私もこの今を楽しむスパイスを、旬のうちに皆様に提供していければと思っています。


長い文章に、いつもお付き合いありがとうございます。
AGEの終わりまで、よろしくお願いいたします。




今週から「後で本編を見返したい人、今から見始めた人が見やすいように」を心がけて書くようにしました。
このため、いつもお読みいただいている方には逆に回りくどいところがあるかもしれません。

どこがどうだった、というコメントをいただければ直していきます。ご意見賜れればと思います。
本人が感じる課題は、量の多さとコメント返しの遅さ。お手数をおかけしております。




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コメント

考察お疲れ様です。

今回の戦闘について初めに見たときにはゼハートが出てくるのが早すぎると思ったんですが、少し考えるとザナルドを退場させるための前振りだったのだと気付きました。
前々からザナルドを含めた地球に住む人間を抹殺しようと考えている一派をどうするのか考えていたんですが、決戦中に裏切らせてゼハートの明確な敵として始末するなら、合理的なように思えます。思えばイゼルカントが、さほど有能な指揮官ではないゼハートを重用し続け、作戦開始のタイミングでヴェイガンの全権を委ねる旨を伝えればザナルドが謀反しないわけがないですよね。そのためのゼラ・ギンスでもあったんでしょうが、実際にはザナルドはキオによって戦闘不能にされ、フラムが止めを刺すという流れになるような気がします。

今回の戦闘シーン、個人的にはレイズナーのV-MAXを思い出してしまって、それと比べると少し不満でした。もっともあちらとは違い機体の機動性が向上したわけではないのでFXのバーストモードに期待したいと思います。

長文失礼しました。

KEI #- | URL
2012/09/09 01:18 | edit

すみません。上のコメントの補足をさせてください。最初の文は脚本的にというニュアンスで書いております。また次の文章からはイゼルカントの思惑を想像しております。ゼハートがザナルドを最初から始末しようと考えていたように受け取れるかもしれませんが、私としてはイゼルカントの計画に含まれてたのだと考えています。もっともそれが作中で明らかになるとは期待できませんが。
失礼しました。

KEI #- | URL
2012/09/09 21:12 | edit

>>KEIさま
この辺はまだ情報が足りてないかな・・・今回思うところがあったので補足しますが、、それで7割といったところだと思います。

イゼはザナルドを忠犬系と思っていた可能性も、まだ捨てきれないです。
ザナルドは47話を踏まえると、ゼハートの背中を押す方向に作用しちゃった印象。

さわK #- | URL
2012/09/09 22:34 | edit

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