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ガンダムAGE感想 42:ジラード・スプリガン  

アセム編を一気に見返してきてみると、また見えてくるものがありました。
ヴェイガンもアスノも共に未来を目指していますが、ゼハートやイゼルカントは同胞の未来のために捨て石になる気満々です。
では、「同胞」はどこまでを含むのか?そこにXラウンダーはどう絡むのか?

また、(地球) 対 (地球)という対立の構図に、過去(からの歴史) 対 未来(への進化)という構図も踏まえて見てみると、AGEは面白みが増します。

もうひとつ、背負った意味や背景を理解した上で見返すと、AGEの各キャラの人間としての顔、結構きっちり描かれています。


ということで、42話。
今回の主役は、地球人でありながら自由意志でヴェイガンへの道を選んだ"裏切り者"ジラード・スプリガンです。
新OPで描かれていた黄緑の機体のパイロットでもあります。

OPの敵の殿堂(笑)にいるMSはみんな意味を背負っています。乗り手のジラードの負う意味も、きっと描かれるはず。
このため、今回はあらすじバレが来た段階から期待していました。
非常に長いので2回に分けます。



Togetterでの感想
今回のセリフ(速い!) → MAZ@Blog
今回の画像・まとめなど → オタコム
42話感想その2


※この記事内では、ジラードを名乗ったレイナ・スプリガンの呼称はレイナで統一します。

世間的には、「やりたいことはわかるんだけど・・・」という残念回なのかな、と思います。
来週以後のレイナの扱われ方(命運)とフリットの動きで評価が分かれる回でもある。


とはいえ


レイナかっけええ!!
やべぇ連携すげぇえええ!!



長いのでポイントを要約します。
今回はレイナ回。彼女はAGE-FXに挑むに足る重さを持って戦場に臨んだ者だった。
その重さはフラムの重さと対になるもので、フリットの今後とも関連する。



長いので分割しました。まずレイナ・スプリガンについて。
ある意味列伝みたいなもんです。


【レイナかっけえぇえええ!について】

回想を見た上で見返さないと意味が通らないのが難点ですが・・・
レイナの戦い、以下のポイントを押さえると味わいがまるで変わります。

まず、レイナは前回今回で合計10機撃墜しています。これはアスノの男たちやイゼルカントに並ぶ凄腕です。
また、レイナの回想のセリフから、ジラード・フォーネルの腕は彼の死亡時点のレイナと同等と思われます。
対艦攻撃もできそうな兵装をもったティエルヴァを見ていると、ジラードやレイナクラスのXラウンダーを一人コロニー防衛隊に加えれば、ファボーゼ1隻(or中型艦2隻)程度の敵の侵攻であれば返すことができます。

では、これほどの戦力をむざむざ消耗させてまで結果を出したい「Xラウンダーを用いた新システム」とは何だったのでしょうか?

ティエルヴァは高性能のXラウンダー用MSですが、マッドーナ工房で作られて連邦に提供されたと明言されています。
つまり、連邦のあの実験とは別系統の技術だと思われます。

また、レイナも月司令アローンも外見が変化していません。事故が起きたのはせいぜい、ここ3年以内でしょう。下手すると29話以後の可能性すらあります。

連邦のXラウンダー用技術は、そもそも数が多くありません。
ジラードの死後に登場し、かつ、ジラードたちを捨石にしてまで数字を出したかったほど価値が高いもの。
条件に一致するものが、劇中に一つだけ登場します。

キオの駆るAGE-FXです。


だから、レイナは正当な相手に怒りを向けていると言えるのではないでしょうか?



ところで、ジラードは優れた腕を持ちながら、実験では何もできずに横死させられています

あの横死シーン、なんでわざわざ回想で流したのでしょうか?
重要なのは死んだ事実で、死ぬ過程はそこまで描かなくても良いのに。もう尺ないし。

レイナはレイナ・フォーネルではなくジラード・スプリガンを名乗っています。
ジラードと家庭を持つという夢を継ぎ、子供を生み、ジラードの分まで女として生きるのであればレイナ・フォーネルを名乗るはずです。ぱっと思いつくのは『タイタニック』のヒロイン。
でも、レイナが名乗ったのはジラード・スプリガン。
彼女が守ろうとしたものは、「パイロットとしての」ジラードと共有した時間であり、生きた意味なのではないでしょうか?

つまり、
レイナはジラードの死そのものよりも、彼の才能がああいう潰され方をしたことに憤っているのではないでしょうか?


レイナは基地のモニターで、AGE-FXの性能もパイロットがXラウンダーであることも見ています。

AGE-FXこそ、彼女の今までの思いをぶつけるべき正当な相手。※AGE-3だとそうはいきません。

彼女も気づいて、突撃をかけている。そう思えてなりません。



ここで、ちょっと脱線します。
今回を見て、思い出した作品が二つあります。
ひとつが、本宮ひろ志の『ゼロの白鷹』という昔の作品です。太平洋戦争時の特攻隊の話です。
火のような練磨を経て世界最強の腕になったパイロットが、沖縄沖で特攻を強いられる。
彼は特攻する直前、敵艦隊のど真ん中で曲芸のように自分の持つ技を全部披露します。
なぜか?
ちゃんと戦えたならこれだけのことができるのに、むざむざ死なねばならない悔しさを伝えたかったから。

もうひとつが、浦澤直樹の『パイナップルARMY』。凄腕の元傭兵が、強くなりたい人に戦闘術を教える話です。
あるエピソードで、ユダヤ人の富豪がNY警察や特殊部隊など、まるで縁がなさそうな4種の治安維持職の戦闘術を習いに来る。
不審に思った主人公が詰問すると、いわく、「自分の家族同様だった4人が上記の職についていたが、テロに拘束され人質として何もできず殺された。だから、もし彼らがちゃんと戦えたなら使っていたであろう技で仇をとりたい。」

二つに共通するのは、命(才能)を無駄に散らされた悔しさです。
違うのは、思いを継ぐ者がいるかいないか。


私がレイナを見て感じたのは、この二作品を見たときと似た気持ちです。


ここまで踏まえると、レイナの行動は筋が通ります。
ただの敵討ちじゃない。儀式の意味合いもあるように思います。

本人が自覚しているかは不明です。でも名乗りたくなりますよね?
「ジラードが戦わせてもらえていれば、お前らなんかに!」って。
だからフラムにも手出しをさせない。一人で勝たないと意味がないから。


これ、私の深読みとも言い切れません。
ネットで何人かの指摘があるように、レイナはカミーユのオマージュです。私としては「再定義」と呼びたいところ。
かぶせたポイントは「異性の名前をもつもの」。
カミーユは自分の名前がコンプレックスで、それが原因で戦いに身を投じることになりました。

AGEは、ガンダムの再定義では必ず重要な意味を肯定的な方向に仕込んできます。
ならレイナは?と考えると、彼女にとってはジラードという男名前は肯定的なものです。
ジラードの命を託された名前だから。だから誇りを持ってその名を宣する。
名乗るときの彼女は生き生きとしています(最後のシーン以外)。

では、ジラードの命はどういう命だったのか?
そこであの冗長()な回想シーンです。アレがあるから、レイナの戦いが映える。
レイナは前回今回で15機近い敵を相手に、スピードを緩めず駆け違えて10機落しています。

ジラードがレイナと同等の力を持つなら、こういう鮮烈な戦いはジラードがヴェイガン相手にやっていたであろう戦いでもあります。
逆に言えば、そういう戦いができるはずの人間が、何もできないまま岩なんかに激突してカツのように殺される。
カミーユをカツのように死なせたのが連邦軍、と考えればわかりやすいかもしれません。

カツの死については私は肯定的に評価していますが、ここでは世間一般の評価で考えます。


だから、ガンダム相手にも手順を踏む。
背中からTビットで撃てたのに、そのビットをまず素通りさせる。フラムを遠ざけ、誰にも手出しをさせない一騎打ちの場を作る。
名乗ってからポーズを決め、フラムに手出しをさせず、まるで技を披露するかのように突っ込んでくる。
実際に強い。ファンネルを打ち返し、キオが二刀になっても一刀で押し込む。
キオの防御を破ってビットを当てているので、キオが手加減しているわけでもありません。

※厳密には前に回ってから切りかかれよ!なんですが、ビットを通した時点で後ろから来るのはバレバレです。
 あの渾身の一太刀でよいのかなぁと思ってます。




うん、そういうの言葉で説明しろよ。

ヘタに説明されるとくどくなるんですが、「あの人は、もっと強かったんだぁ!」とか「これはジラードのぶん!」とか、わかりやすく一言入れても良かったと思います。ソレも込み込みでレイナは腹決めてるっぽいけど。
この辺りは好みが分かれると思います。私は「控えめなあの表現でまぁいいかな派」です。

レイナについては、あの組み合わせで作り手がやりたかったっぽいことを逆算していくとこんな感じなのかなぁと。

彼女が劇中でどういう意味を持つのか?は、次回以降にならないとわかりません。
次回で死ぬかどうかでも変わってきます。


ここで、第二のポイントが見えてきます。
なぜ今、月攻略戦のテンポを落してまで新キャラを投入するのか?

続きます。

※後半部分を加筆修正したものです。




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コメント

はじめまして、宮藤椿です。
前から観ていましたが今回が初のコメントになります。

今回のレイナ・スプリガンが搭乗していた『ティエルヴァ』ですが、
個人的な感想では『ガンダムレギルス』との関連を想像します。
まず似てるようで意外と違っている(と個人的に思ってる)部分があります。
・ガンダムレギルス
 ・AGEシステム(連邦の技術)とEXA‐DVの一部(ヴェイガンの技術)を元に造られた。
 ・デザイナーは石垣純哉(ヴェイガンの機体の特徴)
 ・現ヴェイガン機(造りもヴェイガン製)

対して
・ティエルヴァ
 ・マッドーナ工房製(AGEシステムとEXA-DVを直接利用していない)
 ・デザイナーは海老川兼武(連邦の機体の特徴)
 ・元連邦機(造りはマッドーナ工房(連邦)製)

と対比が出来あがりました。
ただ、
レギルスは
・ガンダムタイプ(フリットのガンダムに近い形)で、
ティエルヴァは
 ・量産Gバウンサーの発展機(フリット編でのウルフ・エニアクルのGエグゼスのような位置だと想像)というように考えると、
ヴェイガンにフリットとウルフ・エニアクルのような関連性が生まれた気がします。
もっとも、『MSがカッコいいからアニメ見てます、プラモ買ってます』な僕なので
そういう考えが真っ先に浮かびましたが・・・。

今気づきましたが、ユリンが乗った(乗せられた)ファルシアとフラムが乗ったフォーンファルシアは色の濃淡が逆ですね。
(飾ったプラモを見てたら気づきました。)

長文失礼しました。

宮藤椿 #- | URL
2012/07/31 23:43 | edit

>>宮藤椿さま

コメントありがとうございます。
こういう対比はAGEは結構仕込まれてて好きです。ファルシアはそういう意味でも逆だったのですか!今から見返すとユリン機がずいぶん暗い色だなぁと思っていましたが・・・

ウルフとヴェイガンのつながりは、レイナが生き残るかどうかで分かれそうですね。
現状だと入手した機体をそのまま使用、というだけで技術を抜く、までは考えてなさそう。。。
むしろ工房系(エグゼス系)とAGEシステム系の頂上決戦やってみたら面白くね?というノリ程度でやってる気がします。劇中の時間があと3ヶ月とか続くと多分違う展開になるんですが、イゼルカントの寿命っていうタイムリミットきちゃってるし・・・

ただ、大きな意味で行くと親族同士の対比・対決になると思います。
ということで図を作ってみました。こんな感じかな?

http://blog-imgs-46.fc2.com/c/h/i/chiqfudoki/201208011121280f8.jpg

コメントありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

さわK #- | URL
2012/08/01 11:54 | edit

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