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ガンダムAGE感想 番外7:フェザール・イゼルカント  

39話の小ネタを書こうとまとめていたら、先にイゼルカントについての記事ができちゃいました。
この人については本編でまだまだ語られるべきことがありそうなのですが、ここまででわかったことや疑問点を書いてみます。




イゼルカント(フェザール)はこの火星戦争の元凶であり、ここまでの39話の殆ど全てを主導してきた人間です。
AGEの物語の背骨はフリットとされていますが、フリットの行動はイゼルカントに対応した結果に過ぎません。
イゼルカントこそ、フリット以上に語られるべき存在です。

AGEは今後1クールあるので、彼の素性や本音にはまだまだ語られるべき余地があります。
これから書く私の一連の記事は、火星編を見て「提示された事実に基づいた推測と問題提起」をするだけになります。

というのが、火星編の3話を見ているといくつも妙な点が出てくるのです。


まずXラウンダー能力。
39話で、イゼルカントはXラウンダー能力を使ってキオにエデンを見せています。
これ、妙ですよね。なぜ最初から使わないのか?ゼハートにやったみたいに。

38話までだとイゼルカントが感情を出していないので、「Xラウンダー能力にとらわれない理性での理解を求めた」という解釈が可能でした。でも39話で一気に崩れます。
火星圏の民の悲しみとか、勿体ぶってないであの能力使ってさっさと伝えればいいのに。
この点、Xラウンダーが進化なのか退化なのか、どちらが彼の本音かもよくわかりません。

更におかしな点があります。
ロミが死亡した際、ドレーネは「地球には行ったことがないからわからない」といっています。
だから、彼女は伝えたくてもロミに地球のイメージを伝えられない。

あれ?これ、おかしい。明らかにおかしい。
イゼルカントの能力使えば一発のはず。ていうか、ここで使わなければいつ使うの?
イゼルカントの能力が距離不問、身体接触すら必要ないことは27話で描かれてます。
受け手にXラウンダー能力が必要な可能性がありますが、ではメデルが見た、ゼハートの原風景と同様のものは何だったのか?


もうひとつ、妙な点があります。
妻ドレーネは「行ったことがないから地球のことはわからない」といっています。
たしかに、火星圏には包み込むような海も、鳥のさえずりも、爽やかな風も、青空に湧き立つ雲もありませんでした。

にもかかわらず、イゼルカントはこれらのものを質感を伴って伝えることができています。
31話を見ていると、オリバーノーツは現在の地球でのバンクーバーに当たります。海沿いの町です。
だから、イゼルカントの伝える質感が偽物であれば、鋭敏なキオは欺けないはずなのです。
ですが、キオはイゼルカントの伝えたイメージに圧倒されています。

そうです。
イゼルカントは、何らかの形でナマの地球を実際に知っているのです。でも、ドレーネは知らない。

そう考えると、39話でロミとイゼルカントの手が触れ合わなかった意味は大きいです。
触れていたら、彼は地球のことを伝えられたかもしれないから。


ならば、彼はなぜあのときXラウンダー能力を使わなかったのか?



もうひとつ、イゼルカントがロミと話したかったであろうことがあります。
39話に描写があります。「歴史」「戦争」「今の人類への絶望」「人類の理想の未来」といった、彼の行動原理に関わるネタです。
イゼルカントは、この話題をロミと話すチャンスがあったのでしょうか?
そもそも、ロミ死亡時の彼はこのように考えていたのでしょうか?


37話で「ロミを喪った日から私たちの歩みが始まった」とドレーネが言っています。
また、ゼハート幼少時の時点(A.G.130前後)で、イゼルカントは既に現在と同じ姿になっています。
かつ、「80年前に連邦の腐敗を調査していたイゼルカント様がEXA-DBを発見した」とゼハートが述べています。

こうなると、ロミの死とヴェイガンの建国戦争の前後関係が焦点になってきます。
ロミが死んだからイゼルカントは今の志を抱き、EXA-DBに触れたのか?
それとも、火星で新天地を築く過程でEXA-DBに触れ、ロミが死に、人に絶望して選別思想にいたったのか?

このあたり、イゼルカントには矛盾があります。
彼の目的は一貫しているようで、いくつかの要素が絡まっています。

火星の民を救うことなのか?
火星の民を地球に戻すことなのか?
人類をあるべき姿にすることなのか?
地球種をぼっこぼこにすることなのか?

それとも、
ロミの死への救済としてのエデンを実現させることなのか?


どれが公人としてのタテマエで、どれがホンネなのか?よくわかりません。
矛盾しているホンネをいくつも抱え、その矛盾を自覚もしている人に描かれているようにも見えます。

今後AGE-FXやフリットと激突したときに、このホンネがより絞られてくるはずです。
だからこそ、39話がありました。絞るためには吐き出しきる必要がある。


イゼルカントのホンネと密接に絡むのが、彼が何を火星で得たのか?という問題。
EXA-DBがらみの技術と知識、連邦打倒への意思、Xラウンダー能力、連邦との癒着といったものです。
一方、それ以前にもあったかもしれないものが、パイロット能力、カリスマ性、火星で生きていく意思、優れた頭脳です。

こうした、火星で得たかもしれない能力は、いつ、どのような経緯で構築されたのか?
Xラウンダーを進化とするか退化とするか、という問題も、この能力がイゼルカントが自力で開発した能力なのか、「ておくれ」になってから手に入れた能力なのか、ロミ死亡時に既に使える能力だったのかで評価が変わります。


これらは「イゼルカントは誰なのか?」という問題と密接に絡みます。
もともと優秀な地球側の人間だったのがロミの死前後で変わったのか?
それとも、彼は火星で生まれた第二世代以降の人間なのか?それ以外の何かなのか?

私の仮説は「もともと地球のトップエリートだった」です。
移民船団のエースパイロットとかボスとかのポジションの人間。
つまりA.G.0070頃に、アセム編のフリットのように能力を発揮して活躍していた人間です。100年前のヒゲットと言えば近いかな?

これは、先を待たないとわかりません。
ただ、AGEのテーマを考えると、「過去の歴史からの挑戦」って燃えませんか?


確実なのは、
・彼がビシディアンの精鋭を「抜く手も見せず切って捨てる」ほどの腕を100歳を超えてなお持っていること。
・その腕はヴェイガンきっての武人、ザナルド以上のものであること。(つまりイゼルカントがヴェイガンのNo.1)
・リーダーとしてのイゼルカントの未来図は、ザナルドのような者ですら従う程度の信頼の蓄積があったこと。
・彼が80年前には既に連邦の腐敗を調査しようとしていたこと。※私のイゼルカント100歳以上説の根拠です。
・80年前の段階で、彼はEXA-DBを見ていること。
・政治生命を賭ける程度には、彼はキオを買っていること。
 ※39話の通信内容をキオが近衛隊にばらしたら一気に大ピンチです。
・彼はキオをロミの延長線上にあるものと見ているが、同時に対「キオ=アスノ」として語りかけていること。

あたりです。


イゼルカントは今の人類に絶望しきっているようでもあり、それでも人に期待しているようでもある。
問題は、どちらも嘘ではなさそうなこと。
彼が抱える諸々は、部分的にはドレーネやゼハートと分け合えます。
でも普段のイゼルカントは聡明で理性的な人間だから、どこかで自制していたわけです。
そのイゼルカントが、キオの前ではキレてしまった。

こうして見てくると、彼がなぜ、なにをキオにはぶつけたのか?が見えてきます。
ロミにではなくキオに、です。これはやはり、彼がロミ・イゼルカントではなくキオ・アスノだからではないでしょうか?
イゼルカントが待望していた「資質」を発現させつつある少年だから。だから地球圏の代表として遇した。
でも、キオはロミにあまりにも似ていて、かつ、ロミの先の、自分たちにはないものを提示して見せた。

だから、
「ロミがもし今生きていたら」語りたかった、ロミが死んでから考えてきたこと、先の未来についての思いをぶつけてしまった。
ロミが死ぬ間際に見せてやりたかったエデンを、思わずぶつけてしまった。
アレ洗脳狙いってより、もう本能的に出てきちゃったものに見えてならないのです。
その意味では、39話でこそキオがイゼルカントを救っているともいえます。

イゼルカントのキレるきっかけも、ひとつのヒントです。
イゼルカントの目つきが変わったのは、「白黒はっきりさせろ」に対し「どっちもやだ!」とキオが言ってからです。
つまり、グレーはイゼルカントの許容範囲外。

なぜか?
白黒つけないと悲劇しか待っていないことを、EXA-DBでの戦史が示していたであろうから。
そして、火星圏では白黒つけないと生き残れない世界だし、イゼルカントの周りにいる人間はみな白黒つける覚悟をどこかで背負っていたであろうから。

もうひとつ、イゼルカントの切れ方もポイントです。
彼は激しい人間です。激昂すると相手を死ぬまで殴ったり、キレて人を殺したりしかねません。
彼が100年以上生きてきたことを考えると、「愛情を喪う」というのは、無数の「資質を持った若者」の死を見てきた可能性を示しています。

つまりキオやゼハートみたいなヤツは(多くはないけど)ごろごろいて、非命に斃れたり死病で死んだり戦死したりして、イゼルカントは数え切れないほどの、こうした有為な若者の死を見てきたのではないでしょうか?。
この傾向はディーンから見て取れます。
ディーンの年の段階で「仲良くなっても仕方がない」と割り切らざるを得ないほど、死が当たり前に存在している。
ザナルドにしても、順当に考えればイゼルカントに子供のころから育て上げられていておかしくありません。
あるいはディーンみたいな少年だったのかもしれない。
ていうか、彼はゼハートより若い可能性すらありますよね?
コールドスリープしていなければメデルやフリットより年下でしょうし。

あれだけ買っていたキオを「さらばだ!」で簡単に殺してしまえるというのは、そういうことなのではないでしょうか?
キオは惜しい人材だけど、イゼルカントにとっては替えが効く人材でもあった。

「あった。」過去形です。

イゼルカントは理性と感情で、キオを「殺してもいい」、と判断しました。
しかし、彼のXラウンダー能力と本能が違う結論を出しました。
そのことにイゼルカントが戸惑う?描写も見られました。あの表情の意味は今後を待たないとわかりませんが。

今後、イゼルカントはレギルスを駆って前線に出てくるはずです。エデンの扉を開くために。
これは、キオやフリットと激突することを意味します。


イゼルカントが誰なのか?何を背負い、どのように生きてきたのか?

直接は語られないかもしれません。
でも、ここまで見てきたように、彼の行動には彼の背負うものが今後も表れてくるはずです。
背景を考えながら見ていくことで、AGEの面白さが深まるはずです。
彼は歴史を背負った、もう一人の主役なのですから。



おまけ(まどかマギカ注意)




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