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ガンダムAGE感想 番外5:OP映像に秘められたもの  

今回のキオ編で、ガンダムAGEのオープニングも3タイトル目になりました。
映像を見ていて、おや?と思ったことがあります。


AGE_convert_20120430021221.jpg


ガンダムシリーズの定番ともいえるこの構図、AGEでは今回初めて見た気がしたのです。
なんでだろう?・・・と考えてみました。


※4月30日14時30分、日の出の画像について追記しました。

28話の感想まだですが、イメージが新鮮なものからUPしていきます。
なお、現在まだ外地にいるので更新が不定期になります。








地球をバックにガンダムが決めポーズをとる。
これは、これまでの21世紀ガンダムの定番ともいえる構図です。
でも、「明日へ」でも「ねごと」でも、地球は出てきません。
見返してみたら、タイトル画面は以下のような構図でした。ガンダムが地球を背負うのは、キオ編がやはり初めてです。

Age1_convert_20120430023312.jpg

AGE2_convert_20120430023333.jpg

フリット編の「明日へ」は青空が、アセム編の「ねごと」では宇宙空間を疾駆するAGE-2が、それぞれバックになっています。

「明日へ」は青空ですが、この青空は恐らくは地球の青空ではありません。
というのが、「明日へ」で一貫して強調される自然はコロニーの中の自然です。

ガンダム達が飛ぶシーンを挟んだ後で、ノーラの青空の下をフリットがディケ&エミリーと駆けていくシーンになります。
このとき、ノーラの青空のシーンでは鷹が舞っています。
つまり、AGE世界のコロニーの青空は地球の青空に対して見劣りはしない、と明確に示されています。
また、フリット編本編ではフリットは地球に下りておらず、コロニーの中の自然しか描かれていません。
このため、タイトルの空はノーラの空と考えるのが妥当です。

「明日へ」の中での自然のシーンはもうひとつあります。
森林の中をフリットが孤独に歩き、関わった人たちを回想していくシーンです。母→デシル→ユリンの順です。
これも、ストーリーを考えるとミンスリーの森と考えるのが妥当です。

AGE3_convert_20120430033019.jpg


一方、「ねごと」では地球上の映像が全く登場しません。

これは何を意味するのか?
そもそも、OP映像に意味を期待してよいものなのか?




ここで、フリットとアセム、それぞれの旅の軌跡を振り返ってみます。
劇中情報を元に、テキトーに一次元の模式図を描いてみました。
火星と地球の間でどっち側に近いか、一本の線上にまとめた図になります。
最初にUEに攻撃されたコロニーは「辺境で守備隊が少ない」と仮定しています。


模式図_convert_20120430031647

フリット編の戦場は一貫して宇宙です。
フリットはコロニーで生まれ、育ち、恋をして、戦いました。
トルディアはフリット編の疎開先に選ばれており、フリットが偉くなった後も家族を住まわせている場所です。
地球圏でも連邦の制海権の奥深くにある、最も安全なコロニーのひとつと考えられます。


アセム編はそのトルディアから始まり、「地球の門」をめぐっての攻防戦が中心になります。
最後には地表にまで落ちてしまっているので、同じ「地球圏」でもフリット編よりも地球寄りの場所が戦場になっていることが見て取れます。

そうです。AGE全編を通じて地球側は少しずつ押されているのです。
フリット編アセム編でそれぞれ一矢報いていますが、全体ではヴェイガン有利なのがこの戦争です。

この推移が、OP映像に反映されています。

AGE_convert_20120430021221.jpg


こうしてみると一目瞭然ですね。
今回始まったキオ編で、いよいよ地球本土が戦場になりました。もう後がないのが連邦軍です。
だからAGE-3は地球を背負う。イメージが明確なメッセージになっています。


もうひとつ、OP最後の構図を比較してみます。

AGEOP1_convert_20120430034454.jpg

AGEOP2_convert_20120430034508.jpg

AGEOP3_convert_20120430034524.jpg


「地球」「日の出」という構図が共通しているので、共通コンセプトがあると私は考えます。
顕著な変化は三つあります。

一つ目が、主人公に対するフリットの位置付け。
アセムとは対等の位置におらず、キオのときには対等、ここまではいい。
問題はフリットのとき。ここで二人いるのは?これは解釈が難しいです。
強いて言うと、「普通の少年に戻れたかもしれないフリット」と「戦う生き方を選んだフリット」の対比という仮説を挙げておきます。
でも制作側が何も考えてなくてなんとなく配置した可能性も捨て切れません。

二つ目が、主人公と一緒にいる人間の数。後のシリーズになるほど増えていっています。
キオ編になってガンダムも混じっていることに意味があるのかどうか。

そして、三つ目が地球までの距離です。世代が下るほど地球に近づいています。
これも「偶然」と言い切ることは可能です。
でも、キオ編になって初めて、タイトルでガンダムが地球を背負っています。
そう考えると、この構図も意図的に作られたと考える方が妥当なのではないでしょうか?


【4月30日追記】
四つ目のポイントがありました。世代が下るOPになるほど太陽が昇ってきています。

AGEOP1-2_convert_20120430142136.jpgAGEOP2_convert_20120430034508.jpgAGEOP3_convert_20120430034524.jpg

OPで見せるものはシリーズ全体として相当計算して出してきている、と私は判断します。


ディーヴァの飛行シーンも以下のように、今回初めて地球を背負っています。

Diva1-2_convert_20120430040721.jpg 「明日へ」

Diva2_convert_20120430040751.jpg 「ねごと」

Diva3_convert_20120430040814.jpg 「REAL」


ガンダムに地球やコロニーはつきものですが、AGEはこうしてちゃんと「ランドマーク」として使ってきています。
これは私には新鮮でした。
ユリンの死にしてもガンダムの位置付けにしても、AGEはこのような「定番の再定義」を行ってきています。
AGEについて「ガンダムの名を冠していなければ・・・」とか、「小説は面白い」という意見が散見されますが、アニメ版のAGEも明確な意図を持って挑戦している作品だと、私は捉えています。

キオ編OPで「複数のガンダムの対決」「敵のガンダム」「巴戦」といったガンダムの定番も示唆されました。
これらの札をどう切ってくるのか、今から楽しみです。


OPといえば、面白い物を見つけました。AGE-2についてです。
フリット編OPで地球から飛んできたAGE-2は、アセム編OP冒頭で虚空から飛来します。

Age2の属性1_convert_20120430182014

Age2の属性2_convert_20120430182035


そして・・・いくつかのシーンをはさんだ後で、

AGE2OP_convert_20120430041547.jpg


火星の方向に飛んでいっているのです。


OPにそこまで情報はないかもですが、本編の何らかのキーイメージを元に作られている可能性は高いわけです。
こうやって比べて楽しめるのも、世代ものの醍醐味と言えるのではないでしょうか。







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tag: AGEのOP 
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コメント

今更ながら拝見しました。

アニメ版をしっかり考えることが大切だと私も考えているため、
大変共感できます。

もっとこういう考え方が広まればよいのですがね。

アルキデス #- | URL
2012/09/17 02:44 | edit

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