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まどマギのタイトルはなんで「魔法少女まどか」なのか?  

まどマギに登場する魔法少女たちは、いずれもキャラが掘り下げられ人間味があります。
その中で、鹿目まどかは一見地味な存在です。魔法少女としての登場も殆んどありません。

しかし、「コネクト」を繰り返し聞いたり、まどマギ好きのマイミクの画像を見ていると、まどマギの主人公がまどかなのだと強く感じます。


魔法少女たちの中で、まどか一人だけが存在が異質です。
その異質さが主人公たるゆえんでもあるし、「魔法少女まどか」が実は物語全体を規定してもいます。
では、魔法少女まどかはどのようにまどマギの物語を規定しているのか?

外地に行くとド忘れしそうなので、今のうちに。


なお、まどマギは一度通しで見ただけでまだ検証はかけていません。
今回も1と10をちょっと見返しただけなので記事の精度が若干落ちるかも知れません。
また、私のまどマギ観は基本的に「アホ中学生を食い物にする詐欺システム・魔法少女」という視点に基づいています。
ほむらも大好きですがトロいヘタレと見なしています。まどマギを手離しで好きで批判受け付けない方はUターン推奨。




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魔法少女としては一見全員均質なんだけど・・・・?



鹿目まどかの異質さは、彼女だけが陽の属性を持った人間であることです。


具体的には
madoka_convert_20120418144418.jpg
の表情。


登場する魔法少女たちの中で、確信を持って「絶対大丈夫だよ」という台詞を言い切れるのはまどかだけです。
言われると信じてしまうだけの目力もある。

この問答無用の安心感が、まどかが主人公たるゆえんです。


では、まどかに安心感があると、物語にどう影響するのか?
どうして主人公だと言えるのか?
そして、なぜただの「まどか」ではなく「魔法少女まどか」なのか?

答えは、
まどかのこの安心感が、魔法少女としてのまどかの生き様を通じて魔法少女ほむらの特性と行動を規定したから
です。


前提がいくつかあります。
まず、ここではまどマギを対立構造でとらえています。
詐欺システム・魔法少女を売り込んでくる悪の侵略者・インキュベーター社と、
それに対抗する「可憐な」魔法少女たちです。

この分け方だと、インキュベーター社と戦っている魔法少女はまどかとほむらの二人に激減します。実質ほむら一人です。
マミ、さやか、杏子の三人はキュゥべえ(QB:インキュベーター地球支社スタッフ)の手先です。

マミなんか、もうトップエースです。
彼女ほど「わたしのそうぞうしたさいきょうのまほうしょうじょ」を体現している存在もいません。
QBはマミをスカウトしただけでも十分に成果を出したと言えます。


魔法少女の対立関係を整理すると
インキュベーター側   VS  解放軍 
といった構図になります。

両者の関係は、物語時間軸の一番最初(10話の最初)では、インキュベーター側が圧倒的に優勢です。
QBはこのシステムを数千年回してきただけあって、流石にベテランです。
トップエースのマミに忠誠100で高成長率のさやか、トリッキーな実力者の杏子、と駒が揃っていて磐石です。
魔女という外敵もいます。能力的にも思想的にも異分子のほむらには付け入る隙がありません。


ここで、「奇跡の価値は?」を再掲しておきます。

要約すると
暁美ほむらはトロい負け犬根性の愚者である。だからこそQBの隙を作り出すことが出来た。
対QB(詐欺システム・魔法少女)戦勝利のスターはまどかだが、影の功労者はほむらである。

という見解です。ほむらファンの方ごめんなさい。私もファンなので許して下さい。


ほむらが地味っ子で、いくら努力しても所詮徒労に終わりそうな人に見えていること。
いくら時間を飛ぼうが、QBから見ればやっぱり、実際に徒労に終わる程度のスペックでしかないこと。
それでもほむらがあきらめずに足掻き続けたこと。その足掻きもまたQBの失笑の対象であること。

これらは、いずれも重要なポイントです。
まどマギ本編は、ほむらにしてみれば何十回目かの(少なくとも5回目以上)徒労の繰り返しの一つに過ぎません。
真相を知ったQBも、「ほむらの努力なんて結局無駄無駄wwwww」と認識していたものと思われます。

なぜか?
魔法少女は、いずれ希望が絶望に変わるものだから。

ほむらが時間を飛べようが、この事実には関係ありません。人間はいずれ絶望するし、また寿命もあります。
魔法少女としても、マミと杏子が対ほむらに強い能力特性を持っています。純粋な戦闘力では、ほむらはQB側魔法少女たちに一段劣ります(3話、8話)。


前置きを整理します。

・まどまぎを QBの野望 対 阻止しようとする者たち の構図で捉える。
・QBに対抗して動いているのはほむらしかいないが、戦力で圧倒的に劣る
・インキュベーター社視点で見ると、ほむらは無駄な抵抗を続ける下級戦士のアリンコに過ぎない(黒いし)。




でも、実際はほむらとまどかが奇跡の逆転をなしています。
ではキュゥべえの「計算外」だったものは何か?



madoka_convert_20120418144418.jpg


ここで、まどかの異質さ、つまり陽属性が登場します。
ほむらの、ではなくまどかの異質さです。ほむらの異質さはまどかの異質さによって生み出されたものだから。


まどかの異質さの正体は、余裕があることと、(恐らくはそこから派生して)自分の生きている世界を肯定していることです。
他の魔法少女たちは自身(か密接に関わる誰か)に傷をもち、その救済を求めていました。
また、スタートラインの時点で世界に絶望もしていました。

まどかだけが屈託なく、純粋に他人を助けるために魔法少女の力を求めています。
彼女はどうしようもなくおひとよしな人物として描かれています。
彼女がそうなったバックグラウンドとして、仲の良い家族と「魔法少女にならなくてもカッコよく変身できる」母親の存在が何度か描写されています。

この結果、他の魔法少女は魔法少女になることに何らかの救いを求めますが、まどかだけは能力を全て他者を救う方向に使うことができています。

その結果が最終回のあの決断です。あのときのまどかは登場時から身にまとう空気が別物でした。
アレを感知して逃げなかったのはQB一世一代の失策でしょう。数千年の成果をあの一瞬でフイにしています。

最終話のこのシーン、ごくわずかの違いですが、第一話と描き分けがされています。


madokakeiyaku_convert_20120419164252.jpg madoka_convert_20120418144418.jpg




さて、まどかの異質さがもたらした効果が他にいくつかあります。
この効果が、まどマギは「魔法少女まどか」の物語だ!と私が主張する根拠でもあります。

その効果のひとつは、ほむらを従来の魔法少女とは一線を画す存在にしたことです。

この効果は二通りに現れています。また、能力の問題でもありません。ただし彼女の能力特性には影響しています。


ひとつは、魔法少女・暁美ほむらの誕生に与えた効果。
まどかは初対面のほむらに「ほむらちゃんもかっこよくなっちゃえばいいんだよ!」と言っています。
そのまどかは終始、かっこいい魔法少女として登場します。怖くても逃げない。みんな(と世界)を守るために戦い、死んでいく。
この「世界が好き。だから守る」というまどかの願いはどの時点でも一貫してぶれていません。

※10話の3週目時点で、ほむらの「こんな世界を壊そう」という誘いに、まどかはほむらのソウルジェムを回復させるという行動で答えています。
※物語ラストでも、ほむらは「彼女が愛した世界だから守るために戦う」という旨の発言をしています。




10まどか笑顔差替-001


マミが斃れて最後の一人になったとき、「だからだよ」と笑って決死の突撃をかけるのが、ほむらの目に鮮烈に焼きついた魔法少女まどかです。


なお、このときのまどかとほむらは相互補完的な関係です。
まどかは魔法少女になったばかりで、「とりえのない自分が変わっていく」ことを実感しつつある時期です。
そのときに初めて助けた他者がほむらです。だから「ほむらちゃんを助けたことが私の自慢」となります。

このように、ほむらは一週目の時点でまどかが変わってかっこよくなる殆どの過程に関わっています。
つまり、まどかはほむらにとって「かっこよく変われる姿」を鮮烈に焼き付けていった友達です。

※その意味で、「鹿目まどか」の最高の友達が美樹さやかだとしても、「魔法少女まどか」の最高の友達は暁美ほむらだと私は考えます。


ほむらに焼きついた「かっこいいまどか」とは何か?
魔法少女としての生き様です。

まどかは世界が好きだから、トラウマとか過去とかが関係ない純粋なヒーローになれる。
文字通りにかっこよく変わっています。
その生き様を、ほむらは肌で理解しています。ただし頭では理解していません(※)。

※第8話で「どうしてあなたはそうなの」と呆れているのに、第1話では「まどかがまどかのままでいること」が「魔法少女になること」と矛盾しないことを理解していません。

この出会い方は、ほむらの魔法少女としての願いに影響しています。
ほむらはまどかの生き様を理解した人間です。まどかがたとえ生き返ったとしても、またすぐワルプルギスにまた突撃して死ぬであろうことは明白です。

だから、ほむらの願いは「まどかを生き返らせて」ではなく「出会いをやり直したい」になります。



もうひとつ、まどかがほむらに与えた決定的な効果があります。
魔法少女ほむらの、絶望への耐性に影響する問題。
ほむらだけは、願いのスタート地点が「絶望」ではなく「希望」からなのです。

マミ、さやか、杏子のいずれも、能力を使った先にあるものは孤独でした。救ったものから顧みられることも労われることもありませんでした。この点、この3人の魔法少女化は一方向のコミュニケーションです。

ほむらだけが異質です。ほむらは最初から「まどかと心を通わせた」ことがスタートラインになっています。
ほむらが何週しても、彼女が望む形で答えてはいないにせよ、まどかはほむらの気持ちにはちゃんと気づいています。
これは時間跳躍のどの周回でも変わらず描かれています。

マミたち3人にとっては救いたい人の微笑みは虚像にすぎないけど、ほむらだけは実体として相手と心を交わしたぬくもりをもって生きています。

つまり、「相手に気持ちが届かなくて絶望する」ことはほむらには起き得ないのです。
だから、ほむらはあきらめずに戦い続けることが出来ます。
インキュベーターは人間の感情を理解できないから、この現象のメカニズムは「諦めが悪いイレギュラー」程度にしか認識できません。従って警戒できないし対策も取れない。


このように、まどかとの出会いはほむらの魔法少女としての特性と継戦能力に強く影響してきました。


なお、「先達の魔法少女に影響を受け人生が規定された」という意味で、ほむらとさやかの比較は可能です。
両者の生き様や末路には影響元のまどかとマミの魔法少女としてのありようが投影されているところがあり、中々面白いです。



もうひとつ、まどかの微笑みのもたらしたものがあります。まどか自身の魔力に与える効果です。
ほむらは何度も時間を飛んで因果を変えています。変えるたびに因果が積まれ、まどかの魔力に上乗せされます。
この因果を変えるチャンスは、まどかが魔法少女になろうとするたびに生じます。
まどかはどうして魔法少女になろうとするのか?おひとよしで他の誰かを助けようとするからです。

このため、ほむらがいる限り、まどかがまどかであること自体がまどかの魔力を上げる方向で作用します。

ほむらは周回してまどかに会いに行き続けます。まどかはほむらの気持ちを必ず受け止めるのでほむらを絶望させません。
ほむらが動くほど因果がどんどん積み重なるので、まどかの潜在魔力は上がり続けます。
このため、感情を重視しないQBはますますまどかに擦り寄ります。
そうするとほむらがQBを狩るチャンスが増え、更に因果が重なります。
恐るべき永久機関です。

これが奇術のタネです。
まどかに上乗せされた魔力は、こうして加速度的に上昇を続けていくことになります。
数千年有効であり続けたQBの鉄壁の布陣もワルプルギスの夜も凌ぎ、ついにはシステムそのものをぶち壊します。


詐欺システム・魔法少女はほむらとまどかという二人のイレギュラーに破られます。
劇中ではほむらの時間跳躍が原因のように描かれていますが、ほむらのスタートはそもそもまどかという「かっこよく変身する」「屈託のない」友からでした。
QBが作り連綿と続けてきた魔法少女システムは、まどかという異質の魔法少女ひとりが台風の目になって破られているのです。

その意味で、まどマギは魔法少女まどかに始まり魔法少女まどかに終わる物語であると言えます。

同時に、QBとまどかの代理戦争の物語でもあります。
QBと何名かの魔法少女VSまどか一派、は「自分の生きる人類世界を好きかどうか」という一点でくっきり分かれます。
まどかの思いを受け継いだほむらの苦闘が状況をひっくり返していく物語です。

当初のQBの圧倒的優勢を、まどかサイドが覆す。
全編を規定しているものは何か?魔法少女まどかの生き様だと、私は思います。
その生き様を象徴するのが、冒頭に紹介したこの顔です。

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QBチームの3人はどんなに笑っても、どこかに陰が出てしまいます(それが魅力でもあるのですが)。
まどかだけが過去やコンプレックスにとらわれることなく、エネルギーの全部をポジティブな方向に向けられる。
だから陽属性。


強烈な個性を持つ魔法少女たちの中でまどかの影は薄くなりがちですが、まどマギはやはり「魔法少女まどか」が主人公の物語で、だから「魔法少女まどか☆マギカ」というタイトルなのだと、私は思っています。



【本編を見返したい方向け】 
バンダイチャンネルにリンクします。
10話 11話 12話 9~12話パック

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コメント

ほむらの属性は?陰?陽?

#- | URL
2012/07/23 12:15 | edit

と言うか「魔法少女」というタイトルにすることで「視聴者を騙そうと思った」だけじゃない
虚淵脚本も本来はひた隠しにするつもりだったって話だし
典型的な魔法少女ものとして見せておいて、マミさんの死をグロテスクに描いて視聴者を叩き落とす、っていうやり方
そういうギャップを描くために「魔法少女」っていう言葉を使っただけのことでしょ?

まあこれは「騙された」アンチ目線の見解だけどね

#- | URL
2012/07/23 18:00 | edit

Re: タイトルなし

-さま
ご来訪ありがとうございます。コレを書いたときには陰で考えていました。


> ほむらの属性は?陰?陽?

さわK #- | URL
2012/07/24 19:13 | edit

Re: タイトルなし

ご指摘ありがとうございます。仰るとおりだと私も思います。
公式設定ではご指摘以上のことが書いてなかったように思います。

たしかにほむらの声が毎周回届いてたりする描写はあっても、最初から意図して作っていたら制作側が「ドヤァ」してるはずなのです。が、私の知ってる範囲だと見た覚えがないです。全部計算して作れる作り手もなかなかいないと思います。頭をひねったのと天性のセンスと経験、全部が作用して、たまたま、奇跡的に何かが組み合わさる、という類のものなのだと思っています。

それを踏まえたうえで
「劇中で描かれている要素は、こうも説明できるよね」というのを見ていくのが、私のスタンスになります。

コメントありがとうございました。
良かったらまた遊びに来てください。

さわK #- | URL
2012/07/25 02:32 | edit

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懐柔する怪獣 | 2012/07/23 10:55

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