Blinking Shadow ホーム » ガンダムAGE »ガンダムAGE感想 25:恐怖のミューセル

ガンダムAGE感想 25:恐怖のミューセル  

ゼハートによる本格侵攻作戦が始動し、ヴェイガン主力艦隊は地球へと駒を進めます。
ところが、ヴェイガンのエリート部隊「マジシャンズ8」の一部が暴走します。
前回の戦闘で失った仲間の敵を討つべく、抜け駆けしてフリット達のディーヴァを強襲するのでした。

そのディーヴァでは、アセムが「強制的にXラウンダー能力を引き出す」ヴェイガンのヘルメットを持ち出します。
ヴェイガンメット「ミューセル」の力で擬似Xラウンダーになったアセムは圧倒的な戦闘力でマジシャンズ8を退けます。
しかし、その代償は大きく・・・・

今回はいわゆる決戦前夜の話でした。
アセム編を通して見ると意味が変わるかもしれない話なので、さらっと流していきます。


とはいえ、今回の話も地味に見所が多くありました。
プロポーズとかは置いておきます。どうせこの二人どっちも生き残って結ばれてHappy Endだろうし。


今回一番のポイントは、今回の前哨戦の結果、2つの要因でガレットとアスノの戦力差が大きく詰まったことです。
1つはデシルによるもの(ガレット側のマイナス要因)、もうひとつがアセムによるもの(アスノ側のプラス要因)です。
アセムの要因は彼が自分の力に気づいたこと。恐らくこれが完成形か完成一歩手前くらいだと思います。
むしろ最初の要因、デシルの暴走によるロスが決定的に大きい。

とても重要なポイントなので集中して解説します。
今回のデシルの行動は、切り札の無駄撃ちに他なりません。
相手より多く持っていることに意味があった切り札が、みすみす各個撃破されてしまっているのです。

現状で、ヴェイガンの持つ札はゼハートとデシルの兄弟と、マジシャンズ8の6人です。
一方、フリットはアセム、フリット、ウルフ、そしてウルフ隊の青い3機という札を持っています。
劇中で見ていると青の3機はマジシャンズ8の1人分くらいで、一方アセムのAGE-2への応対にはヴェイガンは2機か3機が必要になる計算です。
つまり、今回の開始時点で「双方が全部の札を総力戦でぶつけた場合」、ヴェイガンの札が1~3枚程度余ります。
逆に言えば、その程度しか余りません。

さて今回です。
デシルはマジシャンズ8の跳ねっ返り3人を率いて攻め寄せ、うち2人を失っています。
つまり、今回のデシルの出撃で、当初8人いたマジシャンズ8は半分の4人になってしまったのです。
この6と4、わずか2人の違いですが、上記の理由で絶対に失ってはならない2です。

ビッグリング攻略戦を思い出して下さい。
当時のマジシャンズ8は8人いたので、チームを二手にわけ、それぞれのチームが20機程度のMSをひきつけて戦うことが出来ました。

ところが、今の4機ではもう、フリットのもつディーヴァの手駒で対応できてしまうのです。
たとえゼハートとデシルが加わっても、です。
その意味では前回の2人の損失も大きいのですが、これはダブルバレットの戦闘力を測定できたので「見合う」犠牲です。
ところが、今回は無駄撃ちでしかない。

あるいはデシルのクロノスがビットモビルスーツを使えるかもですが、ヴェイガン側もAGE-2のおさえに戦力を回さなければならない以上、戦力が拮抗してしまいます。
また今回で、フリットが「どんな戦力を持っていても」少々のXラウンダー(恐らくゼハート以外)なら料理できるノウハウを持っていることが提示されました。

残った通常戦力同士の激突の場合、兵の練度・連携・運用では連邦に一日以上の長があります。
フリットが作っていたのはそういう軍隊です。

それでも、今回ラストを見ている限りヴェイガンには数の利がまだあるようですが・・・



ここで、第二のポイント、スーパーパイロット・アセムの覚醒です。
笑っちゃいけません。これもとても重要なポイントです。
どうもここまで見てくると、アセムのパイロットとしての素養はフリット以上だと思えてきました。
ガトーとかヤザンとかのカテゴリーで、です。つまり最強のオールドタイプです。

功を焦ったり、Xラウンダーへの劣等感でブレていただけで、アセムは最初から普通に強いパイロットでした。
前回など、ミューセルなしでXラウンダー2人を同時に屠っています。
いくらアセムでも、さすがに今回で気づいたのではないでしょうか。
彼の場合、Xラウンダーになってもならなくても結果が余り変わらないことに。

迷いが消えれば、一騎当千のパイロットが大量破壊能力を持ったMSに乗っているのが今のアセムです。
今回のデシルの失態で詰まった彼我の戦力差は、彼の活躍でもう返せる距離に詰まっています。

その意味で、マジシャンズ8が更に2人欠けたことの意味は絶大です。
今回死んだ2人が生きていても、2人だけでどうにかできたのかはわかりません。
でも、2人ではダブルバレットをおさえられなくても、3人や4人ならどうにかできた可能性があります。
しかし、それがもう無理なのです。
どんなに頑張ってもマジシャンズ8級の精兵は今や4人しか残っていません。
今回デシルが無駄に殺してしまった2人は、そういう決定的に重要な2人でした。
ヴェイガンの持ち札の残数が、今回でやばい線を割り込んだのです。

ストーリーの流れ的に次回で地球への門がこじ開けられそうですが、この拮抗がどう転ぶのか?
この先も面白そうです。


面白そうついでに、その他の細かいポイント。

・デシル
彼はフリットの仲間?と思うくらいにゼハートの足を引っ張りまくってます。
この点フリットとゼハートは立ち位置が似ていて、使命とか家庭問題で悩みが共通してます。この二人がお酒を飲んだら意気投合できるのかも知れません。
笑えたのが、デシルがマジシャンズ8にも「おまえ」呼ばわりされていること。
デシルの最大の理解者はやっぱりフリットなのかもしれません。


・マジシャンズ8
良くも悪くもヴェイガンらしいな、という印象でした。
ゼハートと同じく「戦士」としての何かを背負っていて、それゆえに誇り高くて、だから激昂しやすい。
これはヤーク・ドレにも共通する特徴で、ヴェイガンは騎士(身分戦士)階級と兵卒階級(使い捨て)の2つの階層がはっきり分かれているようです。

また、今回「"軍人"であれば指揮官の命令には逆らえない」という台詞が登場しています。
軍人以外のアイデンティティを背負う存在として、マジシャンズ8の何人かが配置されていることになります。

もうひとつのポイントが彼らの戦い方。
まだヴェイガンには、「連邦一般機がパーツ換装をしてくる」という概念は浸透していないようです。



・ウルフのMS隊・フリットの新軍
今回でドラドと操者が「どれだけおっそろしく強いか」がディケの口から語られました。
そのドラド隊を、前回アリーサ達が同数戦で撃退しています。実はちゃんと成長している。
また、ビッグリング攻防戦でも「マジシャンズ8とデシルたちを抑えている以外の、全体でも劣勢のはずの」戦力でドラド隊を撃退しています。

地味に強いのがフリットの新軍。軍制改革の効果は着実に上がっています。


・アセム
「父さんにだって追いつけない」と言っています。
つまり、アセムにとって今追いつきやすい目標は父。その先にゼハート。
前回までは ゼハート<<父 だったはずなので、大きな変化です。

でも、Xラウンダー能力にさえこだわらなければ、スーパーパイロットなアセムはこの二人に比肩しうるかもしれない。

状況を返しうる力を秘めたAGE-2の潜在力に、アセムの自覚がどこまで追いつくのか。
次回以降の会戦で試されていくことになりそうです。


さて赤い下着のほうのガンダム見てきます。







【皆様へお願い】
最後までお読み下さってありがとうございました。
この記事を読まれて少しでも共感するところがあったら、お手数ですがイイネやランキングへの投票などのフィードバックをお願いします。
皆様のご支援が、次回以降にご提供できる記事の質の向上に直結します。


にほんブログ村 アニメブログへ
にほんブログ村

関連記事
スポンサーサイト

category: ガンダムAGE

thread: 機動戦士ガンダムAGE

janre: アニメ・コミック

tag: スーパーパイロット  赤い下着のガンダム 
tb: 0   cm: 3

コメント

こんばんは

あの魔中年が何をしたいのかがわかりません、私に文脈補間能力がないとか以前にw
以前の次回予告後にクロノスの説明で他のMSを操る云々が言われた瞬間
マジシャンズ8 総ファルシア化で超TUEEEとか予測していましたが気が付いたら既にマジシャンズ4

フリット編でXラウンダー同士が共鳴することで能力が向上するとか言っていましたが
マジシャンズ8同士が共鳴しているような描写の記憶が一切なく
8人そろった状態でもゼダス改修型で機体の反応が追いつくなどのことから
(今まで4人とか3人とかでばらけて戦っていましたが、
最大の能力を発揮したときに実用的な兵器が配備されるべきなので)
そんな設定あったっけ?みたいな状態になっています
仮に共鳴していたとしても、人数が減ってその効果も激減しているでしょうけれども

イゼルカント様の計画は犠牲になったのだ、魔中年の犠牲にな…
のような展開は、見たくないので真っ当に戦ってほしいです

アセムは良い師匠に恵まれたおかげでダークサイドに落ちずに済むようでなによりです
もしかするとスーパーパイロットになったアセムはキオ編でもAGE-3のパイロットかもしれませんね

以前AGE-3が合体型であるという噂を見たときに
メインの操縦がアセムでキオがXラウンダー能力で補佐に回る複座式かもしれない
だからキオの年齢が若く(アセムの腕が加齢で衰えない程度の年齢)設定されているのでは?
という妄想をしました

それはともかく
今のままだと魔中年の行動は、ある種のご都合主義的なものですよね
魔中年がファルシアのようにコントロールできるMSの数には制限があり
自分との共鳴の邪魔になるようなタイプのやつを間引いていた、とかだと
外道っぷりとフリットへの執念、狂気がより際立って個人的には好みです

あいつはもう軍規とかで語ってもどうにもならないところまで行ってますし
あれだけやって咬ませで終わるようなやつとは思いたくはありませんので、少し応援してしまいます

旭山のカピパラ #vhaQw4H2 | URL
2012/04/02 17:50 | edit

本当の意味で彼にはフリットしか友達がいないような。

さわK #- | URL
2012/04/02 23:11 | edit

いえいえ

絞って撃っていただければ相当建設的な中身になると思います。
今後も宜しくお願いいたします。
お互い切磋琢磨してまいりましょう

さわK #- | URL
2012/04/03 13:19 | edit

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://chiqfudoki.blog.fc2.com/tb.php/101-98221e21
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

検索フォーム

最新記事

最新コメント

アクセスカウンター

オススメ

▲ Pagetop