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鉄血のオルフェンズ感想 43-46話 バエルの戦場 〜彼はなぜ、神器を活かせなかったのか?〜  

前回で、「バエルは強いんだよ!劇中最強クラスなんだよ!」ということを書いてきました。

最強の2機が共にギヤラルホルンの色の青を纏っていたり、そこに合わせる色が白と黒だったりするのは見せ場ではあると思うのですが、
あと、前期から引き続いて「人の心が触れ合う時の左手の描写」も健在なのですが、置いておきます。

とりあえず
ラスタルは勝てるのか?について。
いや、鉄華団と厨二マッキーが勝てるのか?とすべきなのは山々なのですが、

窮鼠は、猫を噛みます。
そして”彼ら”への蔑称は宇宙ネズミ(鼠)。
勝利の目は、案外大きいと私は思っています。ってかラスタルが心配。




まず結論いきます。
私がラスタルを心配する理由はただ一つ。

バエルとバルバトスが2機同時に展開してきた時、対処できるの?

これに尽きます。

劇中で描写される強さランキングは

モビルアーマー < バルバトスルプス < ルプスレクス = ヴィダール =< キマリスヴィダール = バエル

です。
最強の機体は、いずれもガンダム。
で、ガンダムにはモブが束になっても時間稼ぎすらほとんどできないことも、劇中で何度か示されています。
物語の初期には鬼神のごとき強さだったヒューマンデブリでも、もう無理です。
この最強のガンダム3機は43話で一堂に会しており、以後の会戦を通じて歴史の表舞台に登場し続けています。

しかし。
モブ兵士の数を無効化するはずの最強機は、アリアンロッド艦隊とマッキー革命軍の決戦では性能ほどの活躍をさせて貰っていません。
これはラスタルの政略の妙と、マッキーの厨二力の結果です。
マッキーはバエルを振りかざして吠える&ガエリオの相手ばかりで、バルバトスはジュリエッタが拘束。
会戦で活躍したのは、禁断の戦略兵器ダーインスレイヴでした。
肝心のガンダムは、いいところがほとんどありませんでした。

ダーインスレイヴ隊の射撃の前に反乱軍の艦隊もモビルスーツ隊も一瞬で崩壊し、マッキーは無様な道化と化します。
彼の「同志たち」の大半は宇宙のチリにされ、鉄華団もシノ以下大量の死者を出す大損害を受けました。
彼らが落ちていく火星にも、すでにラスタルの手が回っています。
火星艦隊10隻とアリアンロッド艦隊40隻に囲まれたマッキー敗残兵の運命やいかに?


うん、詰んでますね。
ガンダム、活躍させてもらってません。
拠点なし地盤なし。信用は地に落ちている。
マッキーも鉄華団も、時間の問題です。

でもこれ、そんなにやばい状況なのでしょうか。
私にはむしろ、ラスタルの方が絶体絶命のように見えてなりません。
理由は冒頭に書いた通り。ガンダム2機が同時に攻めてきた時の対処の手がないから。
ラスタルが警戒していたガンダムはバルバトスだけ。真の最強機バエルへの備えが全くない。

鉄華団にはグシオンやフラウロスもいますが、物量を無視して戦略レベルの力を持っているのはバルバトスだけです。
これが、ここまで示された事実。バエルがいなければ。

では、決戦中にバエルは何をやっていたか?
剣を振り回して吠えてダーインスレイヴの的を集めたのと、ガエリオにひたすら追いかけられていただけです。

その結果、マクギリスは「同志」と艦隊の大半を失い、率いていた統合統制艦隊はおそらく彼を見限っています。
彼自身のバエル信仰は揺らいでいないようですが、それも時間の問題でしょう。
これが、ラスタルに見えている「真実」だと思われます。
彼の眼に映るバエルは、「なるべく無傷で奪還すべき象徴」程度なのではないでしょうか?
それは、ある程度正しい。どんなにバエルが強くても、政略レベルでは無力です。
それが大人の理屈。


ラスタルは彼の見えている世界において常に最善手を打っているし、それが奏功してマクギリスは死に体です。
ラスタルの大人の理屈で行けば。


でも、彼が見落としているものがあります。
「アイン」を開放した時のヴィダールの強さも、キマリスヴィダールの強さも、それと互角に戦うバエルの強さも、彼は知りません。
彼は「キマリス」も「阿頼耶識」も「ヒューマンデブリ」も知っているはずで、だからミカのバルバトスが規格外であることを理解できて対処もしたわけですが、そこまでです。

ラスタルの盤上に、バエルの強さは実はカウントされていません。
カウントしていたら、もっと真剣に対処するはずです。バルバトスにジュリエッタ以下の精鋭をぶつけたように、
地球軌道の決戦では、ラスタルはたまたま、マクギリスを翻弄し続けることができました。
ガエリオが彼をマークしていたのと、マクギリスが「象徴」としてのバエルにこだわって、大人の流儀で運用しようとしたためです。

マクギリスの敗因は、彼が大人の土俵で戦おうとしたからです。
バエルを政治カードとして運用しようとしたり、プロパガンダのネタや戦場のヒーローとして使おうとしたり。
だから、大人としての彼は無残に敗れます。

でも、マッキーがどんなにいかれた厨二野郎だろうと、戦略的に最善手で封じ込められようと、彼のパイロットとしての腕とは別問題です。そして、バエルが戦略レベルの強さを持っているという事実も変わりません。
彼らの成り立ちと威力を発揮する状況を考えるなら、マクギリスとバエルの本質は圧倒的な暴力にあるのではないでしょうか。

地球軌道上の会戦は軍閥同士の大人の戦いでした。
子供のマクギリスは、手もなく惨敗する。
でも、舞台が火星圏に移ると、どうなのでしょう?
戦場の初期条件が大きく変わる可能性があります。
(補給線を切られて狩られる側になった時、ラスタルは火星圏外に脱出できるのでしょうか?)

この変化の兆しについての情報、ラスタル軍にはシェアされていないように思います。
ラスタル軍でバエルと実際に戦って生還した者は恐らくガエリオただ一人で、でも彼もおそらく、自分の触れた情報の重さを理解していない。

でも実際にマッキー負けてるじゃん?wなのですが。
マッキーにしても鉄華団にしても、1期2期を通じて艦隊戦をやったことがない人たちで、対戦艦のノウハウも恐らく持っていません。艦隊を守るノウハウも持っていない。
彼らの本来の戦闘スタイルは、自身が先頭に立っての殴りこみです。
守る艦隊があったために後手を踏み、艦隊をボロボロにされたのが地球軌道上の会戦。

凶悪な威力を誇ったダーインスレイヴにしても、金魚の糞連中をなぎ払っているからの戦果です。
マッキー自身や鉄華団の中核部隊には、ほとんど打撃を与えられていない。
もっと言うと、ガンダムを止められない以上、マッキーたちがなりふり構わずダーインスレイヴを奪いにきた時、「奪われない場所(地球周辺など)に置いておく」以外に有効な防御策がありません。

ガンダム2機を封じるにしても、マッキーのバエルとミカのバルバトスが1機ずつにバラけた時にガエリオとジュリエッタをぶつけるくらいしか、現状だと手がありません。
補給させないようにして倒せばいいのかもですが、かなり広範囲に焦土作戦やらないと厳しいでしょうし。。。

となると、今回の会戦、ジュリエッタが欠けたラスタルの方が実は負けなのではないかな?と思えてなりません。
大人の理屈の将棋とか政略だとラスタルの勝ちだし、彼は彼の世界の中で抜かりなく最善手を打っているとは思うのだけど。

ギヤラルホルンを「暴力装置」と称し、エログロや人の生々しい部分にも容赦なく切り込むのが鉄血。
追い詰められた孤児たちの暴力は、理屈で封じられるものなのでしょうか?

地盤や信用や兵を殺すことは、マクギリスの命や彼のよって立つものを否定できるのか?
これは鉄華団についても同じで、彼らは本当に死に体なのでしょうか?

劇中ではここまで、マクギリスが滑稽な道化として、鉄華団とマッキー革命軍が派手にやられた敗残兵として描かれています。
でも、「いのちの糧は戦場にある」。
彼らもガンダムも、まだ死んではいない。

孤児たちが本来の姿に立ち返ってなりふり構わない戦いを始めた時、ラスタルは生き残れるのか?
「ガンダムを止められるのか」という視点で考えると、彼を守る二人の「オルフェンズ」の存在が浮かび上がります。
すなわち、アインとジュリエッタ。
厳密に孤児かはわからないけど、ギヤラルホルン以外に頼るものを持たず、体制内の疑似家族に忠誠も命も捧げた子供達です。
逆に言えば、ラスタルの余裕を支えているのはこのたった二人にすぎない。
ミカとマクギリスがなりふり構わず牙を剥いて殺しにきた時、まともに止められるのはこの二人だけです。
そのか細い糸が切れかけていることに、彼は気づいているのかどうか。
だから、火星はラスタルにこそ死地であるように思えてなりません。

逆に言えば、彼のような大人たちが無意識に盤面から排除したもの、今見えていないものへの無頓着こそが孤児たちが戦って覆そうとしたものでもあると思います。
見えなかったものは何か?といえば、生きようとする命の叫びであったり、居場所やつながりを求める気持ちであったり。
鉄華団についてオルガが言ったように、流して混じり合った血の絆なのだと思います。


冒頭の問いや前回からの引きに立ち返ると、マクギリスやオルガの敗因は大人の理屈で戦ったからです。政権を取ろうとか革命を起こそうとかしたから負けた。
でも、生きるために暴力で純粋に殺し合う局面になったら、全く違う結果になるのではないでしょうか?

戦いの果てに、誰が何を見つけるのか。
ガエリオ、ジュリア、マクギリスは、絆を見つけられるのか。
鉄華団は、生きて絆を守り続けることができるのか。
いのちの糧はやはり戦場にあるだろうし、そこで戦う子供たちには、苦いけどそれなりに明るい未来があるのではないでしょうか。



   




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コメント

お仕事お疲れ様でございます、バエルとヴィダールが戦いまくって効果が相殺されている事にまるで気づきませんでした
ただ本来の敵モビルアーマー×3阿頼耶識×半身不随のリスクの赤目バルバトス<<<<<<バエル、ヴィダール、レクスだと思いまする。
箱詰めアインは片目片腕を捨てたミカに最後、完敗してます。手も足も出ません状態。アイン・ヴィダールと戦闘になった時にミカが「こいつ戦った事あるやつだ」とすぐ思い出したのは前とそこまで実力が変わらない、少なくとも次元の違う強化がされているわけではないはず

ああ見えて割と優秀なザック君が発見した「モビルアーマーに対したガンダムフレームは機体制限解放とセーフティーが強制で掛かる」という情報をマッキーは知らないと思われます。そのセーフティを外してミカを喰いまくって爆走するバルバトスを最前席で見て「スッゲー‼︎マジでスゲエエエ!カッケェええ!!!」となったった子供マッキー。身代わり大人阿頼耶識でリスクを除外して「ミカのバルバトス強くてカッコ良い!=オレのバエル強くてカッコ良い!」とはしゃぎまくってクーデター開始。(ガエリオが生きててこのままだと立場が絶望的というのも裏にあるけど)

バエルに乗ってて速くて強くて本当に大満足してるのでしょうが、あの時のバルバトスと比べたらもう月とすっぽんな気がします

ところで管理人様、イオク様のIDを抹消していらっしゃいませんか?

無能 #CcytTDoE | URL
2017/03/15 02:39 | edit

不等号の向き思いっきり間違えてる…たわけ!

無能 #- | URL
2017/03/15 03:39 | edit

モビルアーマー < バルバトスルプス
ではなく、
モビルアーマー < 「対MAリミッター解放」バルバトスルプス
では?

「対MAリミッター解放」バルバトスルプスと通常レクスどちらがは判断つかないよね

#- | URL
2017/03/22 18:45 | edit

イオク様が出張ってアッサリやられたせいでオルガ達が脱出に成功してヒットマンに殺られた。
どう転んでも鉄華団に大打撃を与えるイオク様こそが鉄血界における力関係の頂点に立っているのでは……
あと、せめて石動が今際の際にヘルムヴィーゲ・リンカーひみつ武器「電撃角」でアインデバイスを道連れにしてくれれば、
一見圧倒的に見えるラスタル陣営の”一見”ぶりが際立ったかもしれませんね。

#- | URL
2017/03/24 23:44 | edit

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